Tofino, British Columbia
ヴァンクーヴァー島ではレンタカーで西海岸まで移動してTofinoという街に二泊だけ宿を取りました。
ハイウェイ#4という、島を横断する細い道をえっちらおっちら、3時間くらい。
途中で素敵なレインフォレストを見たり、ハイウェイの片側車線が土砂崩れしてしまって交通規制がかかってる部分を通過したり。
海辺は温暖なのに急に雪景色になったり濃霧になったり、自然現象をひしひしと感じるドライブでした。
州都ヴィクトリアはアメリカ国境のすぐそばです。
地図を見るまでこんなに近いとは気がつきませんでした。
アラスカ州とBC州とワシントン州の並びを地図でじっと見てると、国境を制定した当時のアメリカが、西海岸の海岸線を貪欲に「ここはアメリカだ、こっちもアメリカだ」と線を引いたんだなあ、と思わないではいられません。
ヴァンクーヴァー島、取られなくてすんで何より、、、。
ヴァンクーヴァー島やその他の島々や本土には沢山のインディジネス・ピープルズの集落があります。
インディジネス・ピープルズってカタカナにしてみましたけど、日本語だと「原住民」ですかね。
なんとなく抵抗を感じる言葉です。
日本だと沖縄やアイヌの方々が国連で言われるIndigenous Peoplesに相当するのですが、北米ではご存知「インディアン」が多分最初の英語での総称。
その後これが差別用語だというのでいろいろと変遷を遂げ、私が最初にカナダに来た当時は確か、ファースト・ネイションズと言われてたと思います。
簡単に「ネイティブス」とも言います。
Tofino周辺のエリアではインディジネス・ピープルズの存在感がケベック州の比ではないほど感じられました。
観光地だから、という面もあるとは思いますけれど。
モントリオールでも観光地なオールドポートや旧市街のお土産物屋さんでインディジナス・ピープル作の民芸品が売られていますけれど、存在感といえばせいぜいその程度。
今回泊まったお宿はインディジナス・ピープルが所有し経営していて、一階にはアートや民芸品、お土産物や書籍を扱うギャラリーがありました。
滞在中見かけたスタッフは一人がヨーロッパ系でしたが後はインディジナスの方々。
街中を歩いていてもあちこちにインディジナスの方々。
コープのレジで働いてる人たちも。
モントリオールだと、(多分ヴァンクーヴァーのダウンタウンも)見かけるインディジナスの人たちといえば物乞いしてる人たちなんですよね。
カナダにはアメリカのような深刻な黒人差別の構図がない代わりに、インディジナスの人々への差別が問題だと指摘されます。
アメリカでもそうですが、彼らは政府に指定された居住区に住んでいて、政府と種族代表の交わした合意に基づいた特別な権利を与えられていますが、居住区を出るとその権利を失うとか、なんだかんだと細かい部分でやはり自由を奪われているようです。
タバコや酒類にかかる税金を払わなくても良いので、モントリオールから程近い居住区にはタバコの闇販売小屋(とはいえ大々的に宣伝してるので誰でも見つけることができます)が軒を連ねていて、やはり良い印象ではありません。
カナダ連邦政府とインディジネス・ピープルズの間では、システマティックな差別待遇を改善し、より良い関係を築いていこう、という努力が続けられている、、、そうですが、やっぱりそうは言っても差別や差別的見方をする人たちは後を絶たないんでしょうね。
彼らがもっとポジティブに非ネイティブの社会と関われるような援助の仕方が見つかると良いと思います。
Tofino, Ucluelet, Port Alberni の外食情報
私たちが訪問したのは十二月の二十七日から二十九日まで。
思いっきり年末ですが、クリスマスを過ぎてるし、週末だし、大丈夫でしょ、と思って乗り込んだら、ホリデーシーズンを通して休業してるレストランがあちこちに。
張り紙で「来年の**日から営業再開」と告知してくれてる店はいいんですが、「十二月は24、25、26と休業します」と張り紙があったので、二十七日は大丈夫だね、と夕方行って見たら店内真っ暗で、あれれ?しまってるの?
すごく評判の良い店だったので翌日は電話してみたものの、誰も出ない(留守電ですらない)ので、ここも年明けまで閉店くさいねえ、と。
オススメされまくったのに行けなかったお店のうちこの二軒は次回ぜひ行ってみたい。
初日は午後遅い時間にお腹を空かせて到着したので、ヴィーガンメニューも豊富だとHappy Cowで評判が良かったベーカリーでスープをいただきました。
別の日にはヴィーガンの店ではないけれど、ヴィーガナイズしてくれるという店で夕飯を食べました。
Happy Cowでいくつもレビューを書いている方がこのお店でこのメニューをヴィーガナイズしてもらうとこうなる、と詳しく書いていらっしゃって、美味しそうだったので夫と共に挑戦してみました。
このポキ・ボウル、クリスピー・トーフがたっぷり乗ってます。
上に乗っている白いものはキュウリ、下が「わかめ」だそうですが、わかめっぽくなくてどちらかというと昆布の細切りみたいな?感じでした。あとはアボカド。
ソースは甘酢でした。
この豆腐が、周りはカリカリなんですが、中はよくあるfirm tofuではなくて絹ごしどうふなのか、柔らかな感じでおいしかったです。
家で真似しようと思ったヒットメニューでした。
UclueletでUkee Dog
友達に勧められたグルメ・ホットドッグ(笑)の店がUclueletのUkee Dog。
先日のせたピンクの玉ねぎが乗ったのが私が食べたメキシカンのヴィーガナイズ版で、夫が頼んだのはUkee dogという、上にチリとチーズがかかったもの。
メニューのどれを選んでも、ヴェジ・ドッグに変えてもらえるしチーズなどを控えればヴィーガナイズ可能です。
気軽な感じで面白い店でした。
UclueletはTofinoよりさらに小さな集落で、観光地としても若干小規模目ですが、こちらの方が実はヴィーガンが入りやすい店が結構あるような印象でした。
ハイウェイ#4途中、Port Alberniでヴィーガン
Port Alberniはハイウェイ#4途上で一番大きな集落。
ここで食べておかないとあと2時間以上はお腹が減ったままだよ、ということで、フィッシュ&チップスという看板を見つけた私達、入ってみたら寿司屋だった。笑
夫はすかさずお刺身何種類かと天ぷらを。
私は野菜と豆腐の焼うどんをいただきました。
芋を揚げたものだけでごまかそうと思ってただけに、野菜や豆腐も入った物をいただけて嬉しうございましたよ。笑
夫の天ぷらは「ヤム・テンプラ」ヤムイモといえばあの外見が薩摩芋で中身がオレンジな、日本人が騙されて「全然違う!」と憤慨しがちなあの芋のこと。
これはひょっとして薩摩芋の天ぷらを目指してる?
私なら文句を言ったかもしれませんが、夫は喜んで食べてました。
文字数が凄いので今日はここまで。