食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

マスクをつける本当の理由と、二本立て

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ピースープで夕ご飯
 
マスクは自分の為ならず、、でも結局は自分の為

 

日本の方々にとっては、何を今更、、と言う話題かもしれません。

COVID-19のパンデミックで、欧米の人々の間でも、政府や自治体の間でも、マスクへの認識が変化してきております。

 

アジア人じゃない方がマスクして歩いてるのをみても「おおお!*人目だ!」なんて思わなくなりました。

 

手作りマスクの型紙や作り方ビデオなどがネットで出回っていたり。

昨日はズーム会議で同僚が「そうそう、見せたいものがあるんです!」と言ってお友達が手作りしてプレゼントしてくれたと言う派手で可愛らしいマスクをつけて見せてくれました。

 

それでもやっぱりマスクは感染予防には有効じゃない、と言う話はありますし、なんだろう、藁にもすがる思いでマスクにすがってるのでしょうか?

 

などと思っていた私。

 

 

それでも、スーパーなどの店内ではわが街の人たちもみんなつけるようになってると言う噂。

 

先日はやんごとなき理由で郵便局へ出向く用があったのですが、ここで誰かがくしゃみしてたり間近によってくる人がいたりしたらやっぱり気持ち悪いかなあ、、と、実はずいぶん前に日本で買った何かのオマケでついてきた個別包装されて未開封だったマスクが薬や湿布など日本から持ち帰ったものを入れている箱に一つ放り込んであったっけ、、、と持参しまして、郵便局のドアを開ける直前に装着してみました。

 

ものすごく久しぶりのマスク、一気に自分の息でムワッと蒸してきて、うわー、って感じましたけど、大人なので我慢はできます。

でもこれ一日中はきついなー。

 

ちなみに郵便局で私の担当をしてくださった方はマスクも手袋もなし。

マスクよりも、手袋ほしくないのかな、と思いましたけど。

だって郵便局員さんは封筒やパッケージ、現金、書き込む書類、などなど、いろんなものをお客さんとの間でやりとりしますからね。

 

その局員さんから手渡されるレシートや書類など、触る時にちょっと緊張しました。

ペンは持参したものを利用しましたし、支払いはクレジットカードをピラっと。

 

 

マスクに関しては「お付き合いで」装着したと言う感覚が強かった私。

なんだか意味あるのかなー、虚しいなー、なんて思いながら、次にどこかのお店に入る場面ではこれはもう使えないから、手作りしといた方が良いのかな、などとも思いつつ。

 

ケベック州は今やカナダで一番のCOVID19感染地帯ですけれども、中でもモントリオールは州の総数の半分くらいが集中している危険地帯。

まだピークを迎えたとは言えない右肩上がりのグラフを前に、全てが閉鎖状態で二ヶ月、多分ビジネス界その他のプレッシャーが大きいのでしょう、保守派政権のルゴー知事、ここ数週間はなんだか安全より再開の方が大事になってきてる模様で、今週からモントリオール以外の地域でのデイケアが再開でしたっけ、再来週はモントリオールでも再開、、とか。

 

ちょっと無茶な気がします。

 

私の職場はヘルスケア&ソーシャルワークの分野なのですが、我々のサービス再開はいつ頃?と言う話がちょっと前から始まっていて、早すぎる、としか言いようがありません。

 

でも再開することになったら安全確保のための手段を考えてシステムを導入しなければいけないので、ボスに意見を求められ、マスクや手袋や、時間制限人数制限などと言った対策の打ち合わせなども始まりました。

 

打ち合わせの最後に「これからも思ったことは包み隠さず、躊躇しないでちゃんと発言してくださいね」

 

とボスが言うので「じゃあ率直に思うまま」と、政府がゴーサイン出しても他の州の動きやモントリオール内での数字をみて論理的におかしいと思う状況ならよその団体が再開していようがなんだろうがうちは再開すべきじゃないと思うし、この仕事のために死んだり同僚やクライアントを失ったりしたくない、するつもりはない、と言いました。

 

私は職場で一人ユニオンメンバーなんです。笑

 

でも私がそう発言したら、同僚も上司も基本的には同意。そりゃそうでしょう。

 

木曜日にはモントリオール市内のメンタルヘルス関連のサービス団体の連盟の会議、そのすぐ後にはカナダの他の州の関連機関の方々との会議、午後にはそれら会議の内容を踏まえてわが職場の方針を話し合う会議が入っていて、会議尽しです。

 

将来の予測が立たないので、話し合いがいくつあろうとも、あんまり埒が明かない気がするのですが出来ることをやって行こうと思います。

 

N-95じゃないマスクがどれだけウィルスの拡散を防げるのか、欧米のメディアでもたまに取り上げられますが、この記事はちょっと面白かったのでここにリンクを貼ります。

 The Atlanticの記事は、マスクをつけることによって、つけてる人から出ていく呼気をフィルターする意義とつけてる人が吸引する空気をフィルターする意義を区別して、つけてる人から出ていく呼気をフィルターする意義を指摘。(出ていくのをegress入ってくるのをingressって言うんですって。)

 

そこまでは日本でマスクについてたくさん経験のある人たちならとっくにご存知のお話ですが、そこから発展して感染率をどれくらい抑えればウィルスが死滅するのか(単体としてではなくてウィルスの種の存続として)という数値などに言及しています。

 

すべての感染症にはRと呼ばれる繁殖率があります。R=1.0が意味するのは、一名感染者が発生した場合にその一名が感染させる他人の数が一名だと言うこと。

1918年のスペイン風邪のRは1.8、つまり、1人の感染者が平均して2人に感染させたと言うことです。社会的距離やマスクなどの対策をしない場合のCOVID-19のRは少なくとも2.4です。 Rが1.0を下回ると、そのウィルスは絶滅します。

数値が低いほど、早く消滅します。

 

記事によれば、人口の80%が効果が60%のマスクをつけたらR=1,0以下を達成することができます。(下のグラフ参照)

記事によれば、布製のマスクでも効果が60%を達成することは出来ると。

 

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www.theatlantic.com

 

1年半後にワクチンが出来るまでの間に我々が出来ることと言えば、ソーシャル・ディスタンシングと手洗い、顔を触らない、、くらいのことしかない、と言われていますが、マスクをみんながつけることもやっぱり大変有効そうだ、と論理的に納得させてくれる記事でした。

 

いやいや、わかってますよ、日本はじめ多くのアジア諸国ではそんなの理屈で説明される前から習慣になってましたよね。

でも論理的に納得しないと実行に移せない性格の人たちには、こう言う説明は大事なんです。

 

果たしてマスク装着とソーシャルディスタンシングで達成なるか、、、、

 

 

 

感染者数が激減、して欲しいものです。


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