食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

リンゴとボケが花盛りとロックダウン疲れ

 

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ボケ、って響きが可哀想ですが英語ではQuinceクインス、ボケた響きはありません


軟禁生活開始以来、お出かけができなくなった人々の多くは、気晴らしと、そして絶対的に不足しがちになった運動の代わりに近所の散歩をするようになりました。

三月十二日以来ですから、二ヶ月以上、毎日家から行ける範囲内を散歩、、、当然飽きてきますので、毎日行き先を変え、ルートを変え、今日は東へ明日は北へ、目先を変えたり面白いと思えるものを探したり。

 

気温が徐々に上がってくるに従って、自分の庭もですが、よそのお宅の前庭を飾る花々を愛でたり、最近は前庭にも野菜畑を作る人が増えてきたようで、そう言った畑を見て感心したり。

 

我が家は裏庭よりも前庭の方が方は日当たりがよいので、夫が「前庭に椅子出してのんびりしよう」と言い出しまして、家の前に椅子とテーブルを持ってきて座って音楽をかけてのんびりするようになりました。

 

当然の成り行きか、前を通りすがるご近所さんと言葉を交わすことが増えました。

ご近所さんにうちに植えてある花や茂みのことを聞かれたり。

 

今まであまり気にしていなかったんですけれども、うちの前庭と裏庭にはボケの木が植えてあるんですが、これを植えた当時、お隣のおばあさんに言われたのです「この木はモントリオールの気候では無理ですよ、もっと温暖な気候帯じゃなきゃ。」と。

 

元々は多分そうなんだと想うのですが、モントリオールの植木屋で苗を売っているって言うことは、品種改良だか何かをしたんだか、とにかくその苗が市内の気候帯で育つから。

 

だから私はお隣さんの言葉には耳をかさずに植えまして、毎年ぐんぐん大きく育ったボケの木は、今年も大きな花をたくさん咲かせています。

でも多分この木は元々もう少し温暖なところのものだったのだろうから、市内でそれほど見かけないのは確か。

そんなわけでたまにお散歩中の人々に声をかけられます。

 

 

ピープル・ウォッチング

モントリオールの昔からのDuplex, Triplexなどが集まっている界隈だと、通りに面したバルコニーや玄関先のポーチに椅子を出して、通る人たちを眺めながら住人たちがお喋りしていたりするのが風物詩です。

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写真はこちらのサイトから拝借しました。

 

うちの界隈はサバービアが始まるあたりで、住民の感覚も都心の住宅街の人たちよりもやはり郊外型っぽく、あんまり前庭に椅子を出して座っている人たちって今まで見かけなかったんですが、ここ数週間、うち以外にも前庭に椅子を出しているお宅が増えたような気がします。

 

在宅時間が増えた分、自分の家をもっと楽しまなきゃ、と言う思いと、ピープル・ウォッチングしたいのと両方でしょう。

 

北米のサバービアの「前庭」って個人的にはもったいない使い方だと思います。

面積の違いこそあれ、大概が芝生がだだっぴろく広がり、大きな木が一本生えていて、あとは家の壁のすぐ前のあたりに花壇がある、、、そんな感じです。

 

この、芝生がだだっぴろく広がる部分が無駄に思えてどうしても好きになれません。

 

一説によると、北米の芝生愛好的風習(?)は、ヨーロッパからの入植者がドット押し寄せた頃からの、「本国」への憧れのようなものが基本にあるとかないとか。

イングランドやスコットランド、アイルランドなど、比較的温暖で雨も多い気候では芝生は自然に美しく青々と育ちそうですけれど、北米、特にカリフォルニアやネバダのような砂漠地帯やケベックのような冬は凍る地域で芝生を必死に世話するのは大変無理のある行為です。

 

と言うわけで私は「脱芝生の庭」派です。

 

 

うちも野菜畑を前庭に作りたい気持ちもしますが、これは夫の協力がないと腰痛持ちの私には無理なので、どうなるかは現在不明です。

 

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裏庭のリンゴの花

こちらは去年は一つも食べられなかったリンゴ。

今年はどうでしょう。

 

枝をちょっと選定してあげなきゃ、、なんて言っているうちに芽吹いてきて、あれよあれよと言う間に花盛りになってしまいました。

花がついてしまうと、その枝を切る勇気がなくなる園芸素人です。

枝振りがかなり無茶苦茶なので、きちんと選定してあげたいんですけれどね。

花が終わったらちょっとがんばってみます。

 

 

ロックダウン疲れ

昨日はイングランドに住む友人を交えて地元の友人たちとズームで集まりました。

最初はズーム飲み会だったんですが、気がつけば誰もアルコールを飲んでません。

うちもお茶で。

時差のせいでこちらは四時、あちらは夜十時なので、あちらはもう寝る前、こちらはちょっと飲み始める気分でもない時間帯。

家に篭る生活のため、飲酒量が増えた人が多いそうですが、それすらも疲れたと感じる人が多いのかも。

 

外出や集会に関する規制が徐々に緩められていますが、イングランドの友人曰く、公園などは大勢がドドッと押し寄せているのでソーシャルディスタンシングなんか無理そうだとか。

彼らはちょっと危険を感じるのでまだ出かけないで様子を見るそうです。

 

人々の反応は大西洋のこちら側でも似たようなもので、地元の友人が彼らの近所の公園の様子を見せてくれたのですが、こちらも芝生の上でピクニックや日焼け活動をする人たちで一杯。

長期にわたるロックダウン生活に疲れた人々、もう自制が効かないんでしょうか。

疲れた気持ちはわかると言うか、私だって疲れてますけれど、ここで他人と接近して感染が広がったら元の木阿弥。

 

今一番気をつけているのが、ロックダウン疲れとフレンドリーさが満載なご近所さんたちとの立ち話。

人によりますが最近、ジリジリと近づいてくる傾向をやはり感じます。

立ち話するときにはお互いの間にフェンスとか生垣とか、何かがある場所に限定したいと思います。

 

 

天気の良い週末の散歩は当分諦めます。


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