連邦政府がプラントベース肉に一億ドル投資
ウィニペグに拠点があるプラントベースのタンパク質食品加工会社、Merit Functional Foodsへの投資を発表したジャスティン・トゥルドー首相。
記事によると、投資された資金は加工工場の建設に注ぎ込まれ、最初の一年で一万トンのイエロー・ピーを使ってビヨンド・ミートと同じようなプラントベース肉を加工することが可能になる予定。
トゥルドー首相によると「世界中の人々が食べる植物由来食品の割合が増え始めている今こそカナダの革新とカナダの作物を結びつけ、高給で優良な雇用機会を生み出すチャンスです。」
農業大臣も声明で、このプロジェクトは「カナダを植物性タンパク質食品生産のリーダーとして位置づけようという政府の取り組みを示している」と発言。
カナダ国立研究評議会によると、代替タンパク質製品の市場は2024年までに毎年14%成長すると予想されており、これは国全体のタンパク質市場の3分の1を占めるとか。
確かに、カナダ西部のサスかチュアンやマニトバ、アルバータなど農業地帯では穀物やキャノーラなど油の原料とともに大豆、レンティル、ピー等、豆類の生産が盛んです。
ヴェジ肉市場は年々拡大していますので、ヴェジやヴィーガンが外食したり肉の代わりに手っ取り早くプロテインを選ぶ時の選択肢が広がっているのは確実。
畜産への投資からプラントベースに移行すること自体は良いことだと思いますが、現在生産されている豆類や穀類を利用するのは素晴らしいですが、くれぐれも畜産のようにアマゾンの森林を開発、、とかそういう方向には行かないでいただきたい。
プラントベースのタンパク源としての豆
豆類はやっぱりすごく便利ですし、食べ慣れている場合はそれでオナラが止まらないとかお腹の調子が崩れるとか、そんなこともなくおいしく食べられます。
カナダで栽培できる食品だから、それも尚良し。
それにしても豆を豆として食べてくれ、というのはやっぱり消費に限界があるんでしょうね。
農産物をそのまま販売するだけでは確かに雇用拡大にはつながらないし、付加価値がついてない乾燥豆では儲けも知れてますもんね。
消費者側にしても、水に浸して一晩待って、鍋で加熱して柔らかくして、さあそれから調理です、というものよりは、パッケージを開封して切って炒めて、とか、オーブンに入れて、で済むものの方が魅力的。
記事によるとカナダ人の半数近くが、健康と環境保護に動機付けされ、フレクシタリアンという食習慣に移行しているとか。
フレクシタリアンは、ヴェジやヴィーガンではないけれど、肉や魚を摂取する頻度や量を減らし、たまにはヴェジタリアンやヴィーガンメニューを食べるというアプローチ。
少しずつ現在のファクトリー・ファーミングや動物虐待、森林伐採という行いが減って良い方向へシフトしていく、という意味で嬉しいニュースでした。
新型H1N1豚インフルエンザ?
動物から人間に伝染する伝染病が増えている昨今。
畜産業の飼育環境の過密さとか破格な生産量とか、効率重視しすぎた無茶なやり方とか、森林の乱開発や人類の生活圏の拡大による野生動物と「文明圏」との接近とか、人類による食品廃棄物などが生態系を乱すとか、色々と反省点多いですが、社会がゆっくり変わって行きましょうね、なんて言ってるうちに、もう第二弾ですか?
と言うなんとも恐ろしい報道を目にしました。
H1N1系列ですが名称はG4。
携帯電話の電波かと思うような。
豚から人間への伝染は十人に一人の畜産業現場労働者が感染しているそうですが、人間から人間への感染はまだ報告されていない模様。
今すぐ隔離せよ、と言う危険はまだ無いそうですが、今後の展開を注視する必要はある模様。
今日も私は職場再開準備で出勤ですが、意味あるのか、、、