食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

見せる補修、visible mending と刺し子の世界

Visible Mending World発見

 ゴミ減らしのために思いついた穴あきジーンズの補修について以前書きました。

casse-pied.hatenablog.com

 

あれをする前にチョコチョコとネットでアイデアを探していてあれこれ見つけたのが、

 

www.diynetwork.com

www.vox.com

#visiblemending

#sashiko 

 

刺し子っぽい格子っぽい(でも刺し子よりも荒っぽい)スティッチでジーンズの穴に当て布をして縫ってある写真がバンバン出てきましたが、皆さんそれぞれに刺し子に影響されているっぽい。

 

そしてハッシュタグに#sashikoの文字が

 

刺し子とBoro 日本の昔とジーンズの融合

刺し子そのものをやったことはないのですが、刺し子って私が子供の頃から何度か流行りの波が押し寄せては去り。

昔の「これちょっとおばあちゃんぽくてきついな」と言う印象の「藍色の着物に白い幾何学連続模様が斜めにシャーっと施されている!」感じのデザイン(この説明で理解してもらえるでしょうか)のものではなくて、白い晒しの布全体に小さく細かく色とりどりの糸で小さなスティッチを施した、なんだか可愛いものがネット上でたくさん見受けられます。

 

あれー、刺し子ってこんなにカラフルだったんだ。

 

そういえばスマイルごまさんのブログでも色とりどりの刺し子の布巾を干していらっしゃった写真をお見かけしたっけ。

 

 

もちろん昔ながらの藍染の着物の生地とか、もっと昔のボロボロになった半纏に補修しつつ強度をつけたような物とか、そんな写真もネット上にはちゃんと出てきます。

 

ボロの着物はBoroとか言ってニューヨークのギャラリーなどでアンティークっぽい感じで売買されてたりするようですよ。

 

google image検索でキーワードboroでヒットする画像一覧

Boroのキーワードでイメージ検索で出てきたもの

多分ニューヨークだけではないでしょうけれど、見つけたのはNYのギャラリーのインスタグラム。

民藝学者でもなければそんな物買ってどうするんだろう、と思うんですが、壁に飾るのかな?

 

 

ジーンズの穴あきの修繕ですから、色も目的も昔のボロ着を補修するのと似てるわけで、日本の庶民の着物の伝統などよくわからなくても「これ使える!」と日本の外に広まっているのも納得です。

 

参考にする私としても、穴の開いたジーンズやセーターや靴下に色とりどりの糸で結構勢いよく派手にデザインを加えつつ当て布を縫い付けてる方達のvisible mending(ヴィジブル・メンディング)ブログなどは参考になるので、何人かのブログをじっくり拝見しました。

 

 

持っているものを末長く使いたいと言う気持ち

穴あきジーンズを補修する動機、私は「古着のゴミを出したくないし、新品は木綿の栽培・処理・染色などの過程で環境汚染につながるあらゆる化学薬品が使用されるし、買い物すればプラスティックゴミがあちこちで発生する、これら全てを避けたい」

そして「このよれよれっとした着込んだ服が着心地良い」新品にはないフィット感が捨てがたい。

 

 

ヴィジブル・メンディングのブログやインスタグラムを拝見してると、大概の方が同じ発想でこの行為に行きついているようです。

 

おおおお、先人がこんなところにもたくさん。

 

使ってる技術は私の出身国、日本の伝統民藝から大いにインスパイアされたものですし、ものを大事に、長く使おうと言う発想も刺し子のあり方と共鳴しますよね。

 

 

古くなった衣料を捨てることに抵抗を感じながらも、

 

でも破れてしまったんだからしようがない

もうよれよれでみっともないから捨てるべき

 

と思い込んでずっとそうしてきた人たちが大多数だと思うんですが(私のことですが。)

 

 

こう言う補修して使い続ける、と言うの、もっと早くに始めていたらよかったなあ、と思いつつ、まあしょうがない、今からでも遅くないかな、と。

 

 

英語圏のブログで見かけるスティッチの荒っぽさや単調さをみていると、やっぱり刺し子そのもののスティッチのアイデアを参考にするには日本の刺し子ブログやインスタグラムの方が良さそう、、と、そちらも目が離せず。

 

日本の花布巾を拝見すると、色とりどりで華やかです。

こんな細かいすごいことは真似できそうにないけれど。

 

 

いずれにせよ今まで知らなかった世界が目の前に広がった気分ですよ。

背中に一部破れのあるデニムシャツ、格子柄のシャツ、ポケットの下が破れたジーンズ

破れるまで着込んだ服たち、捨ててなくてよかったー

 

次なるvisible mendingプロジェクト

さて現在手元には、

  • カットオフジーンズ、一枚
  • 長いままのジーンズ、一枚
  • 背中に何か引っ掛けて開けたような小さめな穴つきの夫の半袖のシャツ、一枚
  • 着込んで薄くなってきていた肩のぶぶんがとうとうビリっと裂けたデニムのシャツ、一枚

 

夫のシャツは麻なので手持ちの針と糸でもなんとかなりますが、他はジーンズなので、やっぱり編み物のとじ針では先が丸っこすぎて、縫ってるうちに手が痛くなりますので、刺し子針を買ってみようと思うに至りました。

 

ゴミを出さないために修繕するのに、わざわざ道具を買うだなんて、、とちょっと悩みましたが、いくつも修繕して長く着続けることができるなら、、そして、やっぱり無理して神経痛とかなんとか体を痛めることになってはいけない、と思いまして、日本から針を通販で買うことに決心しましたよ。

 

針そのものはそれほど重い物ではありませんし、モントリオールの手芸店で手に入るものにはかなり限りがあるので、ついでに刺し子用の色とりどりの糸もいくつか買うことにしました。

 

あ、ついでに指ぬきも!

 

と、結構ずるずると買うものが増えましたが、全てまとめても多分300グラムくらいだし、それほど罪深くはあるまい、と罪悪感を宥めつつ。

 

 

 

 

願わくば、買った針や糸でたくさんの手持ちの洋服を補修して末長く使い続けられますように。


ヴィーガン ブログランキングへ