食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

近所散歩で秋の色を探す

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部分的に紅葉が綺麗な木々があちこちに。
モントリオールから出られない

ケベック州ではコロナ感染者数がついに1日千人を超えるようになりました。

 

モントリオール、ケベックシティ、そのほかにもいくつかの地域が、最高レベルの警戒地域に指定されて1週間、まずはレストランとバーが閉鎖されましたが、今週新たにスポーツジムも閉鎖。

レッドアラート地域からは紅葉見物とかりんご狩りとかハイキングとかのために田舎へ遊びに行くの、やめてくださいね、と言うお達しが出ています。

禁止なのか自粛なのかよくわかりませんが、いずれにせよハイウェイのチェックポイントで警官に止められて指導を受けるらしい。

嫌な気分になりつつ田舎へ行くのもなんですから、もういいや今年は!

 

勇足で全く素敵な段階ではない頃だったけれど、ちょっと前には田舎ドライブ行ってきましたし、りんごも入手したし。

 

 

と言うことで、自宅から徒歩圏内で紅葉を探して楽しむことにしました。

 

以前日本から紅葉を見に友人が遊びに来てくれたことがあったのですが、田舎へ紅葉を見に行ったり、モントリオールの真ん中のマウントロイヤルの山で紅葉を楽しんだあと、帰国ちょっと前に我が家の家のまえに出て「すごい、この通りもメープル街道じゃん!」と喜んでくれたことがありました。(天気の良い日だったのでしょう)

 

日本ではカナダの秋のツアーなどで「メープル街道をゆく」みたいなタイトルをつけてマーケティングしているらしいのです。

 

そう言うわけで、まだまだ真っ盛りというほどではないけれども、天気も良く比較的暖かかった週末に、ロックダウン当時毎朝歩いていた近所の散歩道を歩いて川のそばまで出かけてみました。

住宅の前の並木道の紅葉を楽しみつつ。

 

 

The other side of the railroad tracks

北米には「線路のあちら側」という言い方で「こちら側とあちら側では生活レベルの差がある」ことを表現することがあります。

 

特にアメリカでは貧困者層が住む地域と富裕層が住む地域の格差がはっきりしていたり、経済的な格差と人種が結びついていたりして、システミック・レイシズムの現実を指摘する表現でもあります。

だいたい線路のあちら側は柄が悪くて怖い、とか、そういう感じですかね。

 

アメリカのシステミック・レイシズムや階層差はカナダよりもはっきりしていて、お金持ちはGated communityなどと言って、塀で囲まれていて出入りする時にセキュリティガードが住人じゃない不審者を入れないようにしているようなコミュニティに住んでいたりも。

 

うちの近所の線路は向こうもこっちも大差ない。

線路を越えて川を目指して進んでいくと、川辺には大きな邸宅が並んでいますし。

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線路脇にも赤い葉っぱがちらほらと

 

川辺の公園と、公園内の飲酒

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川辺の公園内のバーベキューエリアも紅葉が綺麗

公園の近くのアパートメントに住む人たちなどで、庭でバーベキューなどできない人たちがバーベキューできるエリアがあります。

写真中央左手の紅葉した木のあたりには、そんなバーベキューの煙が見えます。

 

右手の看板には、バーベキューはチャーコールのもののみ(プロパンガスのものはダメ)とか、音楽は近隣の人たちが煩いと感じるほどのレベルにするのはダメ、など細かい禁止事項が。

パッと見るとアルコールも禁止みたいな表示がありますが、よく読むと「食事をしている時に飲むアルコール以外の飲酒はダメ」

 

だから要するにアルコール禁止じゃないのです。

 

ポテトチップスとかりんごとか持ってれば、アルコール飲んでても誰も文句を言わない、公共の場での飲酒に対してあまり細かく文句を言わないケベックなのです。

 

日本にお住まいの方にしてみれば、だから何?というほどのことですが、北米英語圏では大概公共の場での飲酒は禁止(ポテトチップやりんごがあろうとなかろうと)だから、これは北米では大らかで楽しい例外なのですよ。

 

こういう公共バーベキュー広場でおやすみの日にワイワイとバーベキューしてるのは、やっぱり庭のないアパートに住んでいる人たち=比較的低所得な人たち=最近移民してきた人たち、という構図はあるので、バーベキューしてる人たちはアラブ系の人たちが多い印象です。

 

だから、スパイスの良い香りが立ち込めてるんですよ。

 

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うわー、綺麗!!というほどの美しい景色はみられませんでしたけど、それほど寒くない秋の午後、のんびり近所を散策して「ああ、ロックダウン中にこの辺を散歩したのは初夏だったなあ」なんて思いつつ、「いつまで続くねん」などとも思いつつ散歩して感慨深い日曜日でした。


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