モントリオールオリンピックの当時を知っている木
先週末の夕刻、家の近所を散歩していたら目に入った青い張り紙。
それはメープルの木の幹にくくりつけられていて、良く見ると何やら環境保護関連のデータが書き込まれている模様です。
なに何?
この木は病気で切り倒されるっていう通知?と近づいて読んでみました。
Cet arbre a connu les Jeux olympiques de 1976 (この木は1976年のオリンピックを経験しました)
et fait gagner de l’argent aux proprios enbvironnants.(近隣の地主のためにお金を節約しています。)
Espèce d’arbre Érable argenté (木の種類:シルバーメープル)
Valuer Esthétique:6631,63 (美観的な価値=6631,63、、ドル?)
Diamètre de l’arvre (mesuré à 1,4 m de hauteur) 83 cm (直径83センチ)
Âge estimé de l’abrégeassions 71 ans (樹齢は71歳)
Réduction de la consommation d’électricité 0 kw/h (消費量削減した電力 0キロワット)
Absorption de CO2 2223.6 kg 359.07$ (吸収した二酸化炭素量、2223,6kg 359.07ドル相当)
Absorption des polluants atmosphériques 17299,7 kg 330, 09$ (吸収した空気中の汚染物質量、17299,7 kg、 330, 09ドル相当)
Réduction du traitement des eaux usées par l’évitement des eaux de ruissellement 68.3 m3, 28$ (削減した水質汚染し除去処理 68.3 立方メートル, 28ドル相当)
La contribution de cet arbre en services écosystèmémiques depuis sa plantation 7348,79$ (植樹されて以来、この木がエコシステム保全サービスに貢献した総額、7348,79$)
ville.montreal.qc.ca/arbre
樹木は空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を放出するというのはよく知られていることですし、それ以外にも樹木の存在によって環境の保全が助けられています、、というか、木々が生えているのがそもそも地球環境なので、あたりまえかな。
森林の乱伐などが行われた土地では土砂崩れが起こったり、生態系が崩れたり、目先のことだけ考えて行動することがいかに環境によくないかは広く知られていると思いますが、逆に考えれば植林したことによる利益がある、ということのようです。
これらの金額はどうやって算出したんだろうと、この張り紙(プラスティックですけど)にあるモントリオール市のサイトをみたのですが、このものズバリのURLのページがなくて、ちょっとがっかり。
冬の過ごし方
夏時間が終わり、日が暮れるのがググッと早まりました。
朝目が覚めた時の暗さは和らぎましたが、それも時間の問題で、クリスマス前には朝も晩も真っ暗な中通勤することになります。
この辺りでこれですから、ヨーロッパも北の方の人たちはかなり暗くて大変です。
ここ数年、あちこちの国や州が「夏と冬で時計の針を動かすの、やめようか」と話し合ったり、実際に廃止したりしています。
それは、冬の暗い時間をなんとか無理なく過ごそうという工夫というか願いから。
日中お日様がさんさんと照ってる間は建物の中で過ごし、自由に動ける時間帯は真っ暗、ていうのは悲しいものがあります。
私の職場は南側に大きな窓があるので、仕事していても「おおお、お日様が出てきた!」と気がつきますし、刻一刻を争う仕事内容ではないので、天気が良くて素晴らしい、と感じたら「ちょっと日向ぼっこ」と表に出て深呼吸したりできます。
でも基本は8時間労働中はほとんど建物の中。
今では当たり前な一日8時間労働。
これは産業革命以降、近代的な大量生産システムが確率し、機械化した工場で延々と酷使されてきた労働者たちの権利をを労働運動によって改善したことによるもの。
それまでは人々の多くが農業や自宅での製造作業に携わっていて、労働時間なんてものは日の出から日の入りまでだったわけです。
てことは、冬は日の出から日の入りまでの労働だと、そんなに長時間じゃありません。
農作業自体農閑期ということで、表での作業よりも作業道具の手入れとか、越冬の支度とか、別の作業をすることで時間を有効に使って過ごし、無理矢理「冬でも朝8時に出勤して夕方真っ暗になってからしか帰宅できない」という時間に縛られた労働形態だったわけではないと思うんですよね。
もちろん昔は現代のように家事労働が機械化されていたわけでもないし、冬は厳しかったでしょうし、昔の方が全部よかった、ということではありません。
でも、日照時間や気温、色々な自然条件に対応して柔軟に労働時間を対応しても良いのでは?
冬場は無理に8時間労働なんかせず、夏時間になるまでは6時間労働なんていかがでしょう?
と上司に言ってみましたら、困ったような笑顔になり「ナイストライだけどね、無理ね」と。
3、4年前はプラスティック・フリーの話をしても取り憑く島のない彼女でしたが、社会が動くことで少しずつプラスティック減らしの心を理解してくれるようになっている現在。
冬場6時間労働体制も少し調べて運動開始してみましょう。
ちょっとぐぐっったら結構ありますよ、私の議論をサポートしてくれそうな研究や論考が。
冬を前にあーだこーだ言ってます。