食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

家事の分担とKatherine Hayhoe氏のこと

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先日の夕飯のダールと残り物野菜サブジは夫が材料切って私が鍋周辺担当
 
家庭内家事労働分担とタスク認識問題

家庭内と言ったってうちは夫婦二人だけ。

相手に負担をかけないように、お互いにやるべきことはやるべき、という感じで分担。

たまにどちらかが仕事やら体調不良やらで大変な時は一方がカバーするのもお互い様。

両方仕事でキッツイ時は手抜きでやり過ごす。

 

 

賃貸のアパートに住んでいて洗濯機がなかった頃は、大きな袋にいっぱいの洗濯物を持って徒歩2分先のランドロマットに行くのは夫の役目でしたが、自宅に洗濯機を買ってからはなぜか洗濯は私の担当になってたり、バスルームの掃除は毎週末夫がやってたはずが、ふと気がつくとタイルの目地のぬるぬるを掃除してるのは私だけだったりしますが。

 

たまに家事分担に関しては話し合いします。

 

家の中の雑用は、生きていれば発生する空腹や排泄などといった基本的な活動に伴って終わりなく毎日毎日繰り返されますから、嫌になることもありますよね。

 

あー、なんで人間は洋服を着替えなくちゃいけないのだ?

そもそもなんで洋服を洗わなきゃいけないのだ?

 

なんで体を洗わなきゃいけないのだ?

 

なんてね。

 

 

食べること以外はかなり不満たらたらなことがお分かりでしょうか。

 

 

 

高校の頃、国語(古典?)の授業で平安時代の女性が髪を洗う場面の解説をしながら先生が「当時は風呂なんか毎晩入らなかったし、髪なんか一月に一回洗うかどうかだったんだぞ」と言うのでクラス中が「うわー、きったない!」と沸き上がりましたが、内心、痒そうだけど、慣れたらその方が気楽だったりするかも、と思ったのも覚えています。

 

 

家で過ごす時間がパンデミック以前に比べて極端に増えている状況では、家の中が雑然としてしまうとやっぱり精神的によろしくないですから、やる気は今まで同然お粗末なのに、やらなきゃいけないと言う義務感だけ拡大している私。

いや実際、ごちゃごちゃしてるカウチの上(毛布がぐちゃ〜、本が数冊置きっぱなし、なんでここに誰かの汚れた靴下が、、、などなど)見るとイライラー、っとする私。

 

これがね、のんびり鷹揚に育ったのか、夫はこういうこと全く平気なんです。

だからごちゃっとさせっぱなしで放置してても気が付かないんでしょうけど。

 

 

自分が出したものを片付けるのは家事なんて呼べませんけれども、誰かがごちゃごちゃにした部屋を整理整頓して掃除するのは家事以上、苦役ですよ(不満がふつふつと。)

 

 

ということで、そろそろ話し合いが必要。

 

 

今夜の夕ご飯は夫担当なのでね、家事を一歳妻にやらせる亭主関白とか、そういうお話ではありません。

いや、亭主関白って今時言わないでしょうけど、これって基本的人権の蹂躙ですよね。

 

   

 

Global Weirding と Katherine Heyhoe氏

 

気候変動の話題を専門知識や科学のことがよくわからない大勢の人々に伝える仕事は、気候変動政策や新しい技術の開発と同様、いや多分それ以上に重要な課題だと思います。

 

何せ世界には気候変動を信じない陣営がいまだにしっかり存在する上、その多くは比較的経済力のある、もしくは経済界に影響力のある人たちだったりしますから。

 

 

科学を否定する人たちが宗教系の保守派に多いのも、やっぱり科学と相容れない世界観を信じるからなのでしょうけれど、世界観をひっくり返さなくても科学を受け入れることができるという見本を示してくれているのがHayhoe氏です。

 

前にも彼女のことに触れたことがありますが、私本当にこの方のアプローチのファンなんですよ。

この記事は2016年のもので新しいわけじゃありませんけれど(だから記事中のデータも変化してるはず)面白かったのでご紹介。

 

 

彼女が結婚六ヶ月経ってから夫が気候変動否定主義者だったと知って驚いた→じっくり話し合って彼の疑問や否定の根拠と向き合って一年半かけて理解してもらった話は興味深いです。

www.nytimes.com

 

科学をやってる人は、いやどんな学問をやってようと、またはどんな職種で働いていようと、人々はその専門の分野で働いている人たちと会話する時には、いちいち細かい前提とか背景とか説明をしなくても良いですし、基本的な常識的な知識を納得させる必要もなく、もっとタイムリーなことに集中していられるものですが、一旦その同業者サークルを離れたら、基礎的なことをわかっていないのに、ネットでちょっと何か読んだくらいでわかった気になって反論してくる素人なども目の前に現れてくるわけです。

気候変動に関係する専門家は特に変な人にも絡まれやすいでしょうし、オンラインでは脅迫めいたコメントやハラスメントなんか珍しくもないようです。

 

それでも相手と共有できる価値観を見つけてそこからお互いを尊敬し合うコミュニケーションを図ることの大切さを見せてくれるHayhoe氏、記事中ではイエール大学の機関、

 Yale Program on Climate Change Communication のディレクターAnthony Leiserowitz氏が「彼女は国の宝だ」と言っていると書いてありますが、いえいえ、彼女はカナダの宝ですよ〜(Hayhoe氏はカナダ出身)というより、人類の宝かもしれません

だって気候変動についての認識を広めないと、地球はそのうち人類なんか絶滅させてしまうでしょうからね。

 

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

 

どこでも何でも相手が誰でも、コミュニケーションはとても大切


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