食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ミルクウィードと家庭菜園/ pollinator garden

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ミルクウィードの花には蜜蜂、蝶々、名前不明の昆虫、てんとう虫などなどが遊びに来ます。
 

 

ミツバチを救え!

世界中に生息する蜂の個体数が激減していることが懸念されています。

蜂だけじゃなく、植物の受粉をしてくれる昆虫類全般、鳥や野生動物全般に、個体数減少と絶滅の危機にある種の数が問題になっています。

 

 

pollinator garden

とりあえず我が家で、個人単位で何ができるのかと考えたら、昆虫が飛び交う北米の、うちの地域のネイティブ・プランツを植えてやるのが一番手軽だと、ケベックネイティブの植物を庭に植えてみました。

 

blog.nwf.org

 

そして前庭には、どこから種が飛んできたのか知りませんが、やはり地元産で昆虫が喜んで寄ってきてくれる、ミルク・ウィードという植物が自生しています。

我が家の庭にはタンポポ始めありとあらゆる雑草があちこちに生えていますが、真面目に草抜きをするタイプではない我々、結構そのまんまです。

 

雑草という分類は人間が勝手に作ったものであって、植物には関係ない話ですし。

ああでも、人間がどこかから持ち込んでくる「外来種」は地元の植物を駆逐して広がっていくので、これはまた別の話ですけれども。

 

 

うちにミルクウィードが生えるようになったのは多分一昨年あたりから。

それまではその存在も知らず、初めてみた時はなんだか異様な太っちょい様子に「なんだこりゃ」と思ったのですが、「これはモナークバタフライが好んで産卵をする植物で、他にも蜂などの昆虫が好むのだから抜いてしまわない方が良い」とご近所さんに聞きまして、そのままにしておいたら今年はかなり広範囲に生えています。

 

モナークバタフライが周囲をひらひらと飛んでいるのもみましたよ。

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蜂があちこちにぶんぶん飛び回っています。

 

植物としてはあんまり繊細で美しいものではないのですけどね。

でも花の香りは案外良い感じです。

 

昆虫が休憩しにきて栄養補給して元気になっていってくれると嬉しいです。

David Suzuki FOundationのサイトにも色々アドバイスが載っているのですが、昆虫たちが巣を作れるようにしてあげるというアイデアも書いてありました。

きっちりと掃除して枯れた花々や茎を切り取ってきれいにしてやらないことで、昆虫のためになるとは知りませんでしたよ。

我が家の庭はどちらかといえばmessy yardsですので、これは良いことを聞きました。

 

Honeybees and bumblebees live in social colonies, but most wild bee species are solitary. About two-thirds of solitary nesting bees use tunnels in the ground to lay their eggs. About one-third use hollowed out plant stems or tunnels in dead trees or fallen logs.

Did you know messy yards help bees? Leave patches of bare soil in your garden for ground-nesting bees. Leave plant stems standing through winter and keep dead trees or fallen logs.

 

davidsuzuki.org

 
家庭菜園

ドライブウェイ・ファームと称して植木鉢やプランターを並べた菜園は、その後もぼちぼち生育中です。

 

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植木鉢いっぱいのそら豆を間引き、間引きした分を植え替えてみました。

写真の右側の植木鉢、上から三つ目と五つ目の鉢にはそら豆を植えてみました。

北米全般がそうなのだか存じませんが、うちの界隈ではそら豆を食べる文化圏の人たちといえば中近東系くらいみたいで、缶詰と乾燥豆くらいしか見かけません。

 

フレッシュなそら豆が食べたい!

とたまに思いながら、でも普段忘れているのですが、今年は「なら植えれば良い!」と思いつきまして、種を買いに行った時にそら豆も一緒に買ってきて植えてみました。

 

植えたのが全部発芽するのかどうか不安だったため、大きめの植木鉢に九個ずつくらい植えたのですが、一つは全部発芽、もう一つは4つ発芽してグングン育ちはじめました。

 

ネットで調べてみたら、やはり混み合ってると病気になるかもしれないし、8〜12インチ間隔で、などとあります。

 

というわけで、植木鉢の中で共生できるのはせいぜい二つくらい(本当はそれでも混み合ってるのかもしれませんけれど)と判断して、残りをなるべく根っこを傷つけないように気をつけながら間引きして、前庭のお隣との境にある植え込みのすぐ隣に5つ、地面を掘り起こすのが結構大変で疲れちゃったので、残りは以前使っていたリサイクリングの回収ボックスに土を入れて植えてみました。

 

リサイクリングのビンは普通の植木鉢よりも巨大なため、土を入れたら重くって動かすのも腰痛持ちには危険なため、ドライブウェイ・ファームの中でも一番歩道から見えやすい部分に配置されたまま。

まあね、この青々したリサイクリング・ビンと歩道を通る人々の間にはうちのカローラが停まってますし、元々美しいファームでもないので一つくらいアグリーな鉢植えが増えたって大した違いはないんですけれども。

 

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お隣さんとの境界の生垣沿いに植え直したそら豆苗。植え替え直後のショックでシナっとしてます。

我が家の両隣には毎年家庭菜園もお花たっぷりのガーデンもものすごく美しいものを作り上げる園芸名人たちがお住まいです。

 

両隣がそういうお庭だと、楽して美しいものを楽しめて嬉しいですけれども、両方のお隣さんたち、私たちを焚き付けるのも上手なんですよ。

 

庭をきれいにしないとだめじゃないの、とか、そんなことは全く匂わせず、好きにすれば良いのだ、自分ちなんだから、自分たちが楽しめれば良いのだ、というリラックスした態度で、でも毎日顔をあわせ、何年も近くにいる人たちですから、徐々に仲良しになり、去年のパンデミック開始からは、遠くの親戚や親友達よりも近い存在になりました。

 

そんなわけで、今年のドライブウェイ・ファームはドライブウェイをシェアしている北隣さんの影響ではじめ、庭のあちこちに少しずつ気の向いたものをあれこれ植えてみたり。

種が発芽しなかった空き地にまた別の種を植えてみてどうなるか様子を見てみるなどという作戦は南側のお隣さんの影響で始めて見ました。

 

夏は短いですけれども、十月まで楽しめるんだから、遠慮せずに色々試してみれば良いのよ、という気楽なお隣さんたちのおかげで、今年はうちも園芸の楽しみが増えるような予感ですよ。

 

 

 

そら豆、だいこん、水菜、ターニっプが育ってくれるととても嬉しいのです。 


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