食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

気候変動についての会話のタネに #ShowYourStripes 

これを書いてる6月20日(日曜)は2021年の夏至。

一年で一番日の長い日であり、夏の始まりの日です。

嬉しい、、、と同時に、この後は日を追うごとに日が短くなるので、金曜や土曜より日曜がちょっとブルーな感覚にも似た、そんな気分になります。

 

 

#ShowYourStripes 

こんなものを見つけました。

Show Your Stripes、「あなたのストライプを見せて。」

 

地球全体の、1901年からの一年ごとの平均気温の上昇を色に変換して表現した気温上昇ストライプです。

青が平均値を下回る気温で、平均値を上回ると赤に移行します。

 

地球全体だけでなく、国ごと、地域ごとのデータを元にしたストライプを見ることもできますが、どこの国や地域もほとんどが、青を中心とした縞模様から赤を中心とした縞模様に変化していて、その国の平均気温が上昇していることがわかります。

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1901年から2020年の間の地球全体での気温の上昇を色で表現したストライプ

 

一瞬どの色が何度なのかと気になりましたが、色=気温ではなくて、基準値(1901-2000年の年平均気温)の±2.6標準偏差で色付けしているようです。

 

気温の絶対値を色にしてくれた方が単純な私にはわかりやすいような気がしますが、変化の振り幅や傾向を示すにはその方が良いし、地域によって年間平均気温はかなり違うでしょうから、気温の変動だけを示すにはこれが一番ということか。

 

 

地球上には近年の気象変動の影響をもろに受けていて、海洋レベルの上昇とともに国土が狭くなりつつあるような島国や、海水温度の上昇により頻発するハリケーンなどの打撃を被る地域、何しろ気温が上昇してしまって大変なことになっている地域などさまざまです。

だから、自分が住んでいる国や地域のストライプはどんなだろう?と調べてみて、それについて友人や家族と話あうきっかけになれば、という発想だそう。

 

下のリンクからサイトへ行きますと、地域名を選んで自分が住んでいる国や地域を設定して、その地域のストライプを表示、ダウンロードすることができます。

写真や画像などにつきもののコピーライトはクリエイティブ・コモンズの4.0ライセンスということで、引用元のリンクと製作者がEd Hawkins教授であることを明示すれば誰でもこうやって自分のサイトなどで表示できるように設定されています。

 

 

 

おらが地元のケベック州も、やはり過去二十年くらい、気温が上昇してる年が頻出していますね。

私が当初この土地に来た頃に比べると、エアコン所有している方がうんと増えましたし、昔は「エアコン持ってるんだ、ふふふ」というどちらかというと「え、すごいねえ」だったような印象のアイテムが、昨今では「え?エアコン持ってないの?えええ?」という反応に変わりつつあるような気がします。

個人の感想なので、気のせいかもしれませんけれども、この気温の変化を見るとやはり全く気のせいとは言い切れまい、と思いますね。

 

とはいえ地球全体のストライプに比べると過去20年を除けば青系と赤系が割と満遍なく分布されてるともいえます。

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同様に1901 年から2020年の間の気温上昇、これはケベック州

 

では日本はどうでしょうか。

下のが日本で設定して出てきたストライプ。

 

上の2枚を出したあとで、年代も表示できるようになっていることに気がついたので、日本だけ特別にどの年がどんな感じかわかりやすくなりました。

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こちらは日本。ストライプの下に年代表示をさせることもできます。

 

自分が生まれてから小学校、中学校などなどの頃は、やはり現在に比べると俄然涼しかったんだなあ、と確認。

でも当時は当時でやっぱり夏は暑いものだったしセミもわんわん五月蝿くないていましたから、現在がどれほど暑くなってるのか、ということなのでしょうね。

 

 

このストライプを製作したのは、英国のUniversity of Reading の Ed Hawkins教授。 

showyourstripes.info

 

 

U of Rdngのサイトを見ますと、環境問題、サステイナビリティへの取り組みに大学のスタッフと学生を日常的に参加させるような色々なプログラムがあることがわかります。

スタッフがログインして履修できるサステイナビリティのトレーニングモジュールなんていうのもありますね。

面白そうだから公開していただきたいものですが、大学関係者でなくともサステイナブルな暮らし方や運動に興味のある全ての市民が参加できる事柄がリストしてあるページがあります。

www.reading.ac.uk

 

 

サステイナビリティとか環境問題への基本的な、そして科学に基づいた理解は子供の頃から学校教育などできちんと教えるべきだと言われるようになって久しいです。

9月15日に行われる環境サミットでは、8歳から18歳までの子供たちへの環境教育にフォーカスし、若者層、科学者、教師をはじめとする教育関係者や政治家などを集めて、(英国の)全国規模のアクション・プランを作り上げるのが目的とか。

無料で参加できる(一般に公開されていないプログラムもあり)ようです。

www.reading.ac.uk

 

 

ビジュアルで気候変動その他の環境問題をわかりやすく表現しているリソースのリストへのリンクもありました。

見てみると、Ed Hawkins教授作成のビジュアルが他にも。

www.climate-lab-book.ac.uk

 

Hawkins教授だけでなくNASA やらその他にもいろんな視覚的リソースのリンクがあります。

www.climate-lab-book.ac.uk

 

 

上のページで見つけた、ちょっと笑える環境関連コミックがこちら。↓

https://xkcd.com/1321/

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英語のコミックなので左上段から右へ読み進んでいきます。
モントリオールでもこういう会話毎年あるんですよね、「こんなに寒いのに、何が温暖化だ!」っていうの。

実際は本当に過去に比べると寒い冬でも全体的に気温は上がってるので、たま〜に昔なら日常的だった気温に下がると「寒いじゃないか、温暖化だなんていうけどさ」と言う人が必ずいるんだよね、というお話です。

 

 

 

夏の始まりだけあって、今日はちょっと暑くなりそうです。


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