食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

メインストリームになりつつある代替肉

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夕飯は、大根葉混ぜご飯、湯葉刺身、蒸し茄子、カリフラワーと豆のサラダ

この日は味噌汁作る前にエナジー尽きました。

母曰く、味噌汁は朝のものだそうですが、朝にそんな手のかかることしないので、うちは味噌汁は和食の夕飯のお楽しみ。

 

メニューを組む時、ヴィーガンだから何が違うか、といえば、「肉をじゃじゃっと焼いて」添え物をつけて、、、の代わりに、「タンパク源は何しよう」があります。

 

豆腐、大豆、大豆製品、豆、などが頻出しますが、代替肉を使うこともあります。

肉の形を代替するもの、というのと、タンパク源としての肉の代替として、というのと、両方。

味という点で肉の代替となると、調理法やらどんな製品なのかやら、好みや手頃さや、色々関わってきます。
 

 

 

で、朝日新聞のこんな記事を見つけました。

 

www.asahi.com

 

私がヴィーガンになってすぐに帰省した頃、両親が住む田舎の近所のスーパーにも「大豆ミート」製品が並んでいましたから、日本では結構前から普通にあるものなんだろうと思っていたのですが、母はそんなの使ったこともないし存在も知らなかったと当時言っていましたので、普及の度合いはどれほどなのかよくわかりません。

 

それでも最近はやはり日本語の料理サイトやブログなどにヴィーガンとかプラントベースの、とか、そういう言葉を見かけることも増えましたし、ヴィーガン情報サイトとか通販サイトとか、色々増えているので、自分も嬉しいし、ヴィーガニズムがより多くの人に受け入れやすくなっていくのも嬉しいことです。

 

中でも、料理にもヴィーガニズムにも関係ないメインストリームのメディアがヴィーガンについて取り上げたりするのは、やっぱり広がってきたんだなあ、、、と、嬉しさもひとしお。

しかも、食材の調理の仕方を紹介する記事ですからね。

 

 

ヴィーガン転向直後に会ったときには「うわ〜宗教みたいやね」と言っていた従姉妹も、先日ヴィーガンの代替肉の話題になった折「ちょっと近所の店で探してみようかな」と言ってましたので、認知度が上がりつつ、受け入れてくれる気持ちも広がってきたのかな、と。

 

 

代替肉色々

「大豆ミート」として販売されている、乾燥のミンチ状のものや平たい状態のものは、日本食 で肉が入っている料理に使いやすいです。

アジア系のスーパーに行くと乾燥以外にも密封パックになってて戻さずそのまま調理できるもの、冷凍のもの、などがあります。

 

うちの界隈で見かける代替肉の多くは台湾で作られたものです。

これはやはり台湾素食文化のおかげでしょうね。

あとはラスタの人たちも肉を食べないので、カリビアン系のグローサリーショップにも代替肉製品が並んでいたりします。

 

  

インポッシブルやビヨンドなど、これらは最近では普通に大手のバーガーチェーンで注文できたり、普通のスーパーに陳列されていたりして、値段も普通の肉より若干高いのかな?どうなのかな?という程度です。

 

現在では日常的に肉の代わりに使っていらっしゃる人たちも多いですね。

 

 
ビーフだけでなくチキンも

ビヨンド・シーフードとか、ビヨンド・チキンとか、代替肉業界は以前からビーフのみならず、植物性の動物性タンパクもどきの開発を進めていますが、どうもパッとしたものが存在しないまま今に至ります、、と思ったら、ビヨンド・ミート(会社名でもあります)がとうとうチキンもどきに成功したとか。

パン粉をつけて揚げたチキンナゲット状のものが製品化されたようですが、下の記事によるとやはり衣の下は9割くらいチキンっぽいけど、100%ではない模様。

何せビーフ(ひき肉状ですけど)は100%肉にくしてますからね、チキンはそれだけ再現するのが難しいようです。

それでもかなりチキンらしさを達成しているこの製品は、現在はアメリカの一部のレストランで取扱が始まり、徐々にホテルや大学の食堂、スタジアムのカフェテリアなどに拡大していく予定だそう。(記事にはどこのレストランで提供されているのか知るためのリンクがあります。)

www.vox.com

どうやって代替チキンができたのかな、と思いましたら、記事によると原料はなんとそら豆のタンパク質で、それを加熱したり冷却したり加圧することで鶏肉の食感に近づけることができたそうです。

 

個人的には私はそら豆が大好きなので、そら豆のままいただくのを選びますが、鶏肉が大好きだけど養鶏業の酷い現状に加担しなくても食べられるのなら、と代替チキンを選択するのは大いに理にかなっています。

巨大で工業化された養鶏業は、環境に多くのダメージを与え、パンデミックや抗生物質耐性のリスクを高めています。

飼育の過程で与えられる抗生物質や成長ホルモンその他の薬品や屠殺後の処理で使われる薬品類についても、現在自分が住んでいる国ではどこまで規制されているのか(どこまで横行しているのか)はっきり把握できない場合はやはり心配です。

 

 

 

代替肉を食べる良し悪し

肉が好きだけど環境や動物愛護のためになるべく避けたい、という場合は代替肉万歳ですよね。

 

 

私は肉はあまり好きではありませんが、みんなで一緒にご飯を食べる場面で、一人だけ別メニューで、、という面倒なことをしなくて済むので代替肉のバーガーとかソーセージは夏場は特に便利です。

ビヨンドやインポッシブルバーガーのような肉っぽさ満点のもの以外にも、まあまあ肉っぽい従来の代替肉加工品や大豆ミートを炒め物やら餃子の具やらに取り入れることで、肉を減らしたいけどベジタリアンのメニューなんか思いつかない、という人にもとっかかりやすいのは利点です。

 

健康面で言えばやはり加工食品ですから、肉じゃないからヘルシーだ、とは言い切れません。

ヘルシーってどういうことか、っていう話でもありますが。

加工食品は原材料リストで添加物や塩分、糖分をチェックして取り入れないと、知らない間にとり過ぎてしまいかねませんから、健康のために代替肉を考えている方は、きちんと確認する必要があるでしょう。

 

 

 

タンパク質などの栄養素を取るにも、野菜と一緒に味や食感を楽しむにも、色々な食材がある方が支度をするのも、食べるのも楽しくなりますから、たまに代替肉を取り入れるのは良いですよね。

 

 

美味しいものは受け入れやすいです。


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