不買のためにはあるものを使い続ける
何も買わない地味な七月ももうすぐ終わります。
残り物で作るご飯も、地味においしく続いておりますが、今日は以前から地味にノロノロと進めている、ビジブル・メンディングのプロジェクトの一つをご紹介。
古い洋服を捨てない(ランドフィルに埋められるゴミ削減)ことと、新しい洋服を買わない(新品の洋服を作ることに必要な資源、生産・輸送段階でのカーボンフットプリントやゴミの発生、販売の際に発生するゴミ、、などにお金を支払って加担しない)と言う意味で、無理なく続けられる範囲で続けていきたいと思っている活動です。
この短パンは、多分20年くらい前にサルベーション・アーミーかバリュー・ビレッジで購入したもの。
ゆるゆるで柔らかくて夏は涼しくてとても気に入っていたので、毎年こればっかり着ていましたら、3年くらい前にお尻の、ポケットの下部分がビリーっと裂けてしまいました。
裂けてからよく見てみたら、もともと古着だったこともあるし、夏だけとはいえ毎年連日着用してきたせいで、布がかなり薄くなっていました。
裂けた時は「あー気に入ってたのに〜、もう履けないけど、捨てる前に型紙を取って、同じデザインのショーツを作ってみよう」と身の程知らずな発想から、すぐに捨てずに箪笥に入れておいたもの。
型紙取って布を裁断してきちんと縫製してショーツを作る根気が欠けている自分なのですが、捨てきれずにおいてあったこれ、去年あたりからちょっと自分の中で流行っている「見せる補修・visible mending(ビジブル・メンディング)」でなら、抵抗なくチクチクと補修して再生できそうだと思い、春頃から暇な時にチクチクと縫い始めておりました。
靴下の穴などもそうなんですが、穴が開いちゃうと、そこの補強のために、穴のサイズや位置、形に合わせてつぎはぎステッチを施さなきゃいけない。
開いてないところで、単に布が薄くなってる部分は、裏側に薄手の当て布を当ててから適当に落書き気分でスティッチを入れていくだけなので、かなり気楽。
と言うことで、補強の具合とかどんなスティッチが向いてるのか、とか、本当の意味で補修になってるのか怪しいビギナーではありますが、このショーツで補修するのは4つ目かな。
日本の刺し子のパターンを真似したこともありますが、パターンを意識しすぎて「あれ、この先どうすれば良いのかな」なんて悩んで時間がかかるので、思いつきで適当にやる方が実は気楽で楽しいと気がつきました。
刺し子も可愛らしいパターンでそれほど計画性がなくてもなんとなくまとまるようなものは取り入れてみたいものですが、結構きっちりしてないとずれてくるものなどは、ヨレヨレのジーンズの生地だと難しいものがあります。
あと、糸の厚みと当て布の厚みも加わるため、補修後のジーンズはお尻の部分が暖かくなります。
冬は良いですが、夏用のカットオフジーンズや短パンだと、若干暑苦しいかもしれません。
今のところ、去年修理したカットオフジーンズはまあまあ暑い日にも履いていますが、これは職場のエアコンのおかげかもしれません。
さてこのショーツ、右側はほぼ終わったので、次は左側の裂け目の一歳ないブランク・キャンバスに模様を入れていく作業です。
なんだか落書きをしているような感じで楽しいんですよ。
ズームで遠くの友人や家族とお喋りするときについでにチクチクやります。
糸通しをするときだけ*眼鏡(reading glassesです)使うようになりましたが、以前は装着するときには目を瞑ってないとクラクラするし、見たいものがきちんと見られる焦点距離が分からなくて大変でしたが、最近は慣れてきました。
でも糸通しするとき以外は使いませんけどね。
まだ大丈夫だし。
と言う具合で、作る作業も楽しみつつ、出来上がりを心待ちにしながら作業しております。
実際は他に本も読みたいしハイキングにも行きたいし自転車にも乗りたいし、なかなかじっくり作業だけに集中する時間が取れないんですけどね。
完成する頃には秋になってたりしそうですが。