食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

海外からの日本訪問手続き

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到着後、空港での検査結果が陰性でした、とピンクの紙


 

日本帰省、日本規制 

パンデミックが始まってからこっち、日本の水際対策のお知らせがメールで送られてくるようになりました。

 

国籍所有者でも帰国の際には*日間強制隔離しなければならない、その後14日間自主隔離せねばならない、、という詳細のお知らせです。

帰国前に滞在していた地域ごとにその強制隔離期間が違い、指定される地域も時期を追うごとに該当地区の感染者数の変化に伴い変化するため、一時期は連日のように「変更のお知らせ」が届いていました。

 

手続きの煩雑さはよく読まなくても大変そうで、私はパンデミックが落ち着くまでは帰国するまいと思ってました。

 

でもねえ、そうはいかない事情もあれこれと出てくる物です。

帰国、することに決断しました。この記事が投稿された今現在は隔離中です。)

 

 

初めて感じましたよ、「嫌だな、帰りたくないなあ」って。

 

入国して隔離期間さえ過ぎれば嬉しいこともあるんだけども、自分はこの関門を超えられるのか?空港で追い返されたりしないかな?と。

 

ネットで検索すると、そんな中でも帰省して大変な思いをなさった(なさってる)人々が体験談やら注意事項やらを書き留めたりビデオにしたりしてシェアしてくださっています。

 

現在と去年とでは詳細は変更されていますし、個人の体験談など、しっかり読みはするものの、「あの方がそれで大丈夫だったから自分も」という判断基準にすることはできません。

 

今まで斜め読みしていた外務省や厚生労働省からのメールを開けて、しっかり読み始めましたよ。

 

 

何をしなきゃいけないのか 2021年8月上旬の場合

厚生労働省からの水際対策メールには、対象地域変更内容の詳細PDF のリンクが二つ載っていますので、自分の住んでいる地域を確認できますが、二つのリンクは結局同じ情報だし、それ以上の情報は載っていません。

どうせなら渡航手続きの詳細もリンクしてくれると良いんですけどね。

 

私はカナダの日本大使館のサイトで「日本に帰国される方へ」というわかりやすいページをみつけ、そこから厚生労働省のページを見つけました。

航空会社のサイトなどにもリンクや必要項目が書いてあることがある様子。

 

 

 

厚生労働省によると、現在必要な事前準備は、

 

1.  COVID陰性の検査結果を証明する書類(日本政府指定の書式に記入のこと)

2.  帰宅後の隔離期間中のこまごまな取り決めに従う旨の「宣誓書」

3.  帰国前に滞在していた地域や自分の健康状態、帰国便の詳細など、万一感染していた場合や感染者と濃厚接触していたかどうかを政府側が把握するための「質問票」にオンラインで回答し、回答終了後に表示されるQRコードの保存画面もしくは印刷したもの

4.  隔離期間を過ごす場所の情報や健康状態のチェック、実際に報告した位置に日々滞在しているかどうかをGPSで確認する、感染者との濃厚接触の有無を確認する等などのためのアプリを数種類インストールしておくこと

 

でした。

人によってはなんて事ない、でも人によってはかなり困難なリストです。

 

 

日本人が多く住む大都市に住んでいるひとなら、多分普段から日本語が使える医療機関があるでしょうし、最新のスマホを持っているひとならアプリのダウンロードも大した事じゃない。

 

私はたまたま、指定されているアプリのダウンロードが問題なくできるバージョンのスマホを使っていましたが、ちょっと古いものを使っているためにアプリがダウンロードできないとか、スマホ自体持ってない場合は、帰国後アプリをダウンロードして使用できる機種のスマホをレンタルします、と合意(して実際そうする)必要があります。

 

私が住んでるモントリオールには、政府指定のフォームに結果を記入できますよ、と言ってくれるラボがありましたが、お金を払って予約するまでは太鼓判だったサービスが、予約支払い後には一悶着して冷や汗ものだった、、、という、ストレスフルなものになりました。

週末にかかる場合は特に注意が必要です。

 

宣誓書

隔離期間をどこで過ごすのか、その所在地を記入する必要があります。

公共の交通機関を使わずにたどり着けるならば実家などの住所を書けば良いですし、実家へは新幹線や飛行機を使わずには到着できない場合は空港付近のホテルを使うことが一般的な模様です。

公共の交通機関とは電車、バス、飛行機、タクシーが含まれます。

滞在先の家族の迎えの自家用車、ハイヤーの利用、レンタカーを自分で運転して移動、などが隔離先への移動手段と認められています。

 

宣誓書には隔離中に連絡が取れる電話番号とメールアドレスの記入が必要です。

日本に住んでいない私は日本での電話番号といえば毎回親の電話番号を使ってきましたが、日本でSIMカードをレンタルしたり、スカイプで日本の電話番号を獲得しておくのも良い方法かも。

アプリでの位置確認ができない場合などに電話がかかってくる可能性があるので、ホテルで隔離してから実家へ行く場合などには実家の番号よりもホテルの番号ですよね。 

 

 

質問票

自分の健康状態や住んでいる地域の名前など、カンタン明瞭で、これに回答するのは帰国後でも良い、などと耳にしましたが、私は一週間くらい前にQRコードも取得してスクリーンショットを保存しておきました。

そのあと座席を変更したのでもう一度内容を修正したスクリーンショットを保存することになりましたが、一旦作成した質問票の内容を変更するのは簡単でした。

 

 

アプリ

MySOS(位置情報の報告とビッグブラザーによる抜き打ちビデオチャットツールだそうです。)

COVID19 Contact App (COCOA) (インストールした後で今はもう不要になったと聞きましたが、検疫過程で確認されました。

グーグルマップの位置情報の設定をオンにしておく(忘れてたら当日担当者がオンにしてくれました)

質問票に答えるアプリ

 

 

全て全部帰国前にダウンロードしてしまうのが一番です。

成田のWi-Fi、シグナルが弱いし遅いんです。

その時の使用者の数次第ということかもしれませんが、迎えにきてくれる家族にラインで到着したよって知らせたりメールチェックしようとしても、遅くて遅くて、あの状況下でアプリのダウンロードは避けたいですね。

 

 アプリの使い方や設定は、図入りの解説入りの薄い冊子を貰える上、手続きの一環できっちり机に向かってアプリをあけて担当者と一緒に解説及び設定の確認をする場面があります。

 

私はたまたま、この直前に迎えにきてくれる家族とラインのやり取りをしていたせいで、担当の方が設定画面を開けたりしている時にひっきりなしにラインのチャットが舞い込んできて、妙な感じはしました。

スマホの扱いに不慣れな方には、これはうれしいサービスだろうと思います。

 

 

 

成田到着からコロナ対策関連の手続きの関門をくぐり抜けて通常の入国審査にたどり着くまでの時間は、私が帰国した日は格別に最悪だったようで、問題なく全てスムーズに進んだのにいちいち待ち時間が長く、六時間ほどかかりました。

 

 一番長かったのは、飛行機を降りてから書類審査のカウンターに案内されるまでの待ち時間で、ここで三時間くらい待ちました。

 

何時もこれくらいと言うわけではないようで、パラリンピック開催前の時期だったことと関係しているような話をしている方がいました。

 

一旦書類の審査のプロセスが始まったらあちこち何箇所ものチェックポイントに歩いて行かされ、忙しいです。

十三時間のフライトと三時間の待ち時間の後だったので、歩き回るのは逆によかったですけど、整えた書類の内容の確認、PCR検査のサンプル採取、アプリの確認や隔離期間の詳細の確認、検査結果待ち時間、、、これだけのために何箇所のチェックポイントが必要なのか?と思わずにはいられませんでしたが、そこで働いている人々もきっと大変だろうなあという気持ちも。

 

 

印象に残ったこと

書類が揃っているか、アプリがインストールされているかの確認を最初になさった係官から最後に言葉を交わした方まで、多分全員がお待たせしてすみませんと言うような言葉を発していました。

日本の人は腰が低いというの、忘れてました。

一方、どの方も入国者(私)を「お客様」って呼ぶのには苦笑い。

日本政府の入国検疫やってるんだから、客じゃないでしょ、と思いつつ、では何て言うべきかと考えても何も思いつきません。

日本語ではこう言う場面でしっくりくるyouに当たる言葉が無いのかもしれませんね。

 

 

総勢何名があのプロセスに携わっているのか、気になります。


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