食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

バーチャルと現実が繋がるところ

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早朝散歩の帰路見かけた虹。雨なんか降りませんでしたけど、湿度が高いせいですか?

 

隔離生活

 

も後半にさしかかりました。

単調な毎日ですが、日中は距離を置いてマスクした上で家族とやり取りがあったり(腰が痛いんだけど、ちょっと小さめの椅子借りられるかなぁ?え?低い椅子なんてない?風呂場の椅子?じゃあそれでもいいよ、、とか、お腹減った?おやつ欲しい?いやいや、動いてないからお腹減らないし、おやつはいらないよ、、とか、そういうやり取り) 夜は、というか早朝2時頃にはズームでモントリオールの職場の人々とみっちり会議したりして、きゃすぴえの世界はヴァーチャルと現実が微妙に入り組んで、合間に時差ボケの眠りが入っていて、無茶苦茶です。

 

その無茶苦茶ワールドの合間合間に差し込んでくるのがビッグブラザーこと、厚生労働省・検疫所・入国者健康確認センターのMySOS。

 

最初の一週間のあいだに、なーんとなくパターンというのか、朝10時台に位置確認のボタン 押してくださいよーのシグナルが来て、十一時すぎた頃にその日の健康状態の報告をしてくださいよーのシグナルが来て、そのあと夕方にビデオコールがくるという感じでした。

だから、ビデオコールは夕方なんだな、という気持ちでいましたら、今週に入ってこれが「そうとは限らないんだよ〜。」と私の気持ちをかき乱すように、昼前にかかってきたり、午後はやくかかってきたり。

 

そういえば入国前に確認したユーチューブビデオでは、夜9時過ぎにかかって来たという人もいるとかって言ってたっけ。

 

夜中にも起きて仕事する私、夕飯後ひとっプロ浴びたら仮眠したいので、この時にかかって来たら嫌だなあ、、。

今の所6時台以降にかかって来たことはありませんが、これってひょっとしたら中高年は夜が早いかもと融通効かせてくれてるとか?

 

全てはランダムで、いつ何処でかかって来たりシグナルを受けたりするのかは基本的に予測不能なはずです。

そうじゃなければ隔離してるはずなのに合間に外出しちゃう人が出現しかねない、、という事態を想定しているんでしょうね。

まあ確かにそういう人も出現するでしょうけども。

 

私は一応真面目に家庭内隔離していますが、お風呂に行ったついでに「ちょっとこの高いところに置いてあるあれを取ってくれない?」などと親にひっかかってしまうともあります。

 

隔離も日数を追うごとに「機内に陽性者が一人いたっていうけども、きゃすぴえの様子は至って健康そうだし、もういいんじゃ無いの?」「どうせ同じ家にいるんだから、完璧に隔離なんかできないんだし、これくらい、、、」という思いが湧いて出て来ているのが肌で感じられます。

 

ということで、ちょっとグレーゾーンもありますが、親のテリトリーで想定外の長居をしている時に仮にBIG brotherのお呼びがかかって取り逃がしてしまうのもアレですので、小さな手提げに携帯と、レンタルしたポケットWiFiを入れて肩にかけて歩き回るようになりました。

 

「あれ?何処かにでかけるの?」なんて呑気な質問されたりしますので、私はハウスアレストされてる身なんだよと説明しております。

するとなんだかね、この携帯とポケットWiFiの端末が、ハウスアレストされてる囚人が足首に取り付けられてるあれ、あれみたいな気持ちになって来ましたから不思議です。

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モニターするならいっそコレ付けとくれ、、いえいえ嘘です、嫌ですよ。

前半では携帯アプリがうまく機能しなくてかなり手こずったのです(電話とメールで問い合わせてBIG brotherに投げやりました)が、つくずく、スマホに慣れていない高齢者や日本語がわからない人、なんらかの理由でコミュニケーションに障害がある人などにはこの携帯アプリで、という方法はきついんじゃ無いかなあと思いました。

 

パンデミックでズームだのアプリだのでバーチャルで人と繋がれる世界がぐっと一般的になった昨年、金銭的な理由などで携帯もインタネットも持っていなくて、バーチャルで繋がれる世界から除外されてしまう人々がいることが問題視され始めました。

うちの職場でも希望者にプリペイドのiPhoneを提供したりして、マージナル な人々を取り残さないコミュニティを目指したものですが、実際問題、携帯とかアプリの世界ってそういう世界で育って来た世代とか、徐々に慣れて来た人たちにとっては居心地の良い世界でも、そうではない人々にとっては異世界。

無料であげますよと言われても使いたいと思うわけではなかったり、持ってる利点を説明されて、それでは、と受け取った後でも上手く使いこなせないケースが非常に多いのです。

 

こういったデバイスが使えないとか良く分からない、というと、頭脳が劣るのだろうと早合点する方もおいでですが、そうではないんですよね。

電脳脳とは別のパースペクティブを持ってるだけで、スマホを使いこなせないけど実は引退した物理学の教授だったり、そういう人はいくらでもいるのです。

 

日本に限ったことじゃないですれど、スマホのアプリ利用が入国の前提になることって、ある種の差別だなあと思わないではいられません。

 

 

現代人はビッグブラザーの監視下から逃れられるのか

 

生活のありとあらゆる場面にインターネット上のコミュニケーションが介入している現代人。

プライバシーってものも、有ってないような物、ナイナイ。

私はそんなことないわと思っていましたが、このビデオを見る限り、特に今回の 帰国後の体験を踏まえると、まんざら関係ないとは言えないようです。

 

この中で、日本には失踪手助けサービスが存在するって言うんですけど?

 

 

 

 隔離期間がおわったら、携帯の設定を全部戻してプライベートに戻ります


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