食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

アルバータ・ロッキー観光メモ・パート1

Canmoreの街のどこからもよく見える3つのピークはThree Sistersと呼ばれ親しまれています。

アルバータ101

アルバータ州はカナダの西側、太平洋側から数えて2番目に位置し、以前は石炭、その後石油や天然ガスなどの資源に恵まれた、カナダの中では一番はぶりのよい州。

主要農産物は小麦(wheat)大麦(Barley)やキャノーラ、アルファルファなどなど。

オンタリオ州やケベック州で多くみられるコーンの生産は、湿度が低いので向いてないそうですが、乾燥した風土は良質な小麦の生産に適しているそうで、アルバータの小麦はパン屋業界では知られた良質な小麦粉なようです。

そういえば日本の実家付近のスーパーでもカナダ産の小麦粉が並んでるのを見かけました。

 

そんなアルバータ州の主要都市は政治の中心地エドモントンと商業の中心地カルガリー。

石油の生産は比較的北部寄りが中心なので、石油産業で栄えている街(よその州からの出稼ぎ人口が多い)も北の方にあります。

 

州別に設定されている消費税はアルバータ州は無税。

なので買い物する時についてくる消費税は連邦税のみです。

税抜きの価格が比較的高いので消費税が少なくても「うわ、高いなー」と感じることはありますが。

 
Canmoreとリゾート事情

今回訪問したのはそのカルガリーから西に車で1時間ちょっと行ったところにあるCanmoreという、ロッキー山脈の谷間、バンフ国立公園に隣接する小さな街。

 

Canmoreはもとは炭鉱で栄えた街でしたが、日本の炭鉱と同じく、時代の変化とともに炭鉱が閉鎖され、街を支える産業を失うところでしたが、1988年のカルガリー冬季オリンピックの競技場になったことからスキーリゾートとして知られるようになり、冬はスキー、夏はハイキングをしに観光客が訪れるようになり、現在はカナダで一番人口が急増している街だとか。

 

ダウンヒル・スキーをする人々にはバンフとかレイク・ルイーズのスキーヒルは有名ですが、バンフもレイクルイーズも国立公園の敷地内にあり、街の人口や居住区の増加は厳しく規制されていて、新たに家を建てることはできず、現在住んでいる住人は99年という期限付きのリースを更新して住み続けています。

レイクルイーズに至っては、街に住むためにはレイクルイーズのスキー場もしくは街(お店が数軒程度)などで働いていることが条件とされるので、観光客がどっと押し寄せても泊まれるところや飲食をする場所も限られています。

そのためバンフもレイクルイーズもシーズン中の値段がバカ高くなるのですが、そういった規制のないCanmoreの街は開発しやすい上、バンフまで車で二十分と便利なわけですね。

 

Canmoreの町も昔はバンフに比べるとうんとお得だったかもしれませんが、滞在中に出かけたレストランやバーなどの値段の相場はやっぱりかなり強気な観光地価格だと感じました。

 

昔からある住宅に混ざって新しい家もたくさん見かけましたし、コンドミニアムもたくさんあって、住んでいる人たちも外食するとなればこういった観光地価格なレストランに食べにいくんでしょうけれど、すごいなー、このバイクレンタル屋のお兄ちゃんもこういうところに友達と食べに行っちゃうのかな〜、給料はどんななんだろう〜、と下世話な想像をしてしまいましたよ。

 

私と夫が訪問したのはスキーシーズンが終わり、夏のハイキングシーズンが本格的に始まる手前のショルダー・シーズンでしたので、実は全ての値段がハイシーズン価格よりは比較的安かったようなのですが、ショルダーシーズンで公共のバスサービスが休止している時期だったせいで、カルガリーとの往復には空港シャトルサービス(片道75ドル!)を利用することになってしまい、かなりぼったくられた気分でした。

カルガリーへの往復は、仕事の関連で訪問するところがあったためだったのですが、月曜が一番都合が良かったので月曜を選んだのち、公共のバスサービスが同じ週の金曜日から開通することを知り、公共バスなら片道10ドルくらいなのを知りつつ片道75ドルの空港シャトルバスを利用するカモネギな自分がちょっと悲しかったです。

 

ホテルの値段などはハイシーズンになるとぐんぐん上がります。

今回は夫が参加した学会にくっついて行ったのですが、リゾート地のショルダーシーズンに1週間前後、大勢宿泊する学会などのコンフェレンスなどが企画されるのはよくあること。

参加者割引で一泊140ドルくらいだったそうなのですが、割引期間は学会開催日程を含め七泊までだったそうで、八泊目を予約しようとした知人は「八泊目の値段は300ドル以上するから別のホテルを探したんだけど、学会終了後の週末からハイシーズンになるからこの日はどこのホテルも全て300ドルを超えてしまう」と言っていました。

ユースホステルもあるそうですが、一泊70〜80ドルくらいとか。

 

 

値段はさておき、ダウンヒルのみならずクロスカントリースキーや夏場はハイキングやマウンテンバイキングなどを楽しめるトレイルがそこら中にあるので、アウトドアの好きな人にとっては素晴らしいところです。

 

 

長くなったのでパート2に続きます。


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