食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

カナダ・デー。税金高いが住みやすい国

ヴィーガン・麻婆豆腐丼と味噌汁



 

7月1日はカナダ・デー 

と言ってもお祭り騒ぎの雰囲気は見かけませんでしたけど。

カナダの国旗をババーンと家のまえにあげてるお家を一軒だけ見ました。

 

そういえばオンタリオやマリタイムスの諸州など、イングリッシュ・カナダに行くと、家の敷地内にカナダのメープルリーフの国旗をはためかせているお宅をたまにというか、割と頻繁に見かけます。

ケベックでは代わりにケベック州の旗がはためいてます。

 

だから、ケベック州民でケベック州の旗を思い浮かべられない人は皆無だと思うのですが、オンタリオとかBCに住んでいる友人に「あなたの州の旗はどんなデザイン?」と聞いても描けない、思い出せない、と言う人は割といます。

 

イングリッシュ・カナダ州各州の旗はまたデザインが込み入っていて簡単に手書きで再現しにくいのも多い気もします。

 

大英帝国が世界にガンガン領地を広げていった過程で入植したコモンウェルスの国々(カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドやパキスタンなど)にありがちな、英国旗を一部取り入れたデザインなどが州の旗のデザインなんですよね。

カナダの国旗も現在のメープルリーフのデザインが採用されるまではそんな感じでした。

メープルリーフのデザインは1964年に国民からデザイン候補を公募して選出されたものが基本になってるデザインなんですよ。

en.wikipedia.org

 

 

 

税金高いが住みやすい国

カナダは州によって違いますが、連邦税(カナダ全土)と州税の合計でいえば消費税は日本よりも高いです。

とはいえ最近も日本の消費税は10%まで上がってきてて、大差ないですけども。

 

ヨーロッパ各国も消費税は結構高額で、国によっては高い税率のものは23%とか、そんなところもありますね。

 

でも日本の消費税と決定的に違うのは、生活必需品への税率は贅沢品にかかる税率よりも低く設定されていたり、非課税だったり、と市民生活を送りやすいような配慮がある点でしょうか。

 

カナダの場合は、食品一般で見ると例えば野菜類、肉類、魚介類、穀物、味噌醤油などなどは非課税ですが、ポテトチップスやクッキーなど、「絶対に必要でない品目」は課税対象です。

 

 

消費税だけに限らず、税率の高い国カナダですが、税率の高い国の多くと同様に、払った税金は連邦政府や州政府のあらゆるサービスで還元されます。

 

医療費は基本的に無料です。

 

私はモントリオールで開腹手術を2度受けていますが、いずれも財布を開けたのはタクシー代程度でした。

医者で処方された薬品の代金については、夫の職場でかけている医療保険でかなり賄われるのですが、生活保護などの救済プログラムを受けている人たちは別のシステムで医薬品の代金がカバーされるようになっています。

 

なぜだか歯科治療だけは普通の医療費でカバーされないため、100%請求されます。

これだけは謎ですが、これも生活保護受給者などへの配慮はされています。

子持ちの家庭などは、仕事場の医療保険のオプションで歯科治療保険もかけているようです。

我が家は歯の治療の必要が発生する頻度と費用を考えると、月々の保険代を払う意味をあまり感じないので、歯科保険はかけていません。

 

なぜ歯科治療が健康保険の対象外なのか、本当に謎なんですが、そういえば日本では妊娠出産に関わる医療は保険の対象外なんですよね。

それもかなり謎です。

なぜでしょうか?

病気じゃないから、などと言う説明は通じませんよね。

近代医療の恩恵を一切受けずに無事に妊娠期間を終え、無事に出産を終え、全て滞りなく済ませる人もいるのかもしれませんけども、妊娠中には不安な現象だってよく起こりますよね?

それで産婦人科に駆け込んで胎児や母体が無事であるかどうか確認してもらったり、異常がある場合は対応してもらったりするのは当たり前では?

どう言う経緯で妊娠出産医療が医療保険対象外になったのか知りたいものです。

あ、あとカナダや西欧各国で歯科治療が保険対象外になった経緯も。

 

 

学費も、ケベック州の場合はカレッジまで公立の学費は無料です。

ケベックの学校制度は独特で、高校終了が一般的な12年ではなくて11年で、次に2年のカレッジに進み、その後3年で大学を終えます。

よその国や地域で言うなら、大学一年まで学費が無料な感じでしょうか。

もちろん教科書代、施設使用料、保険料等を支払わなければいけませんけれども、年間何百万も支払うことなく高等教育を受けられます。

 

幼稚園の費用は、州政府支援プログラムに組み込まれているところだと一日9ドルです。

先進諸国の多くは少子化が進んでいますから、州の人口を増やすためには移民の受け入れが重要ですが、同時に住民が子供を産み育てやすいように社会の仕組みが工夫されているわけで、以前永住権保持者対象のフランス語クラスで、こういったサポートシステムの説明を聞いていた人が「こんなに優遇されてたら住民がたくさん子供を産み育てちゃって移民の受け入れ枠が減少してしまうかもしれない!」と冗談半分で言っていましたが、日本政府は移民を多く受け入れないのなら、それくらいしないとね。

 

子供のいない我が家も、毎年きっちり学校税を徴収されます。

学校税の率は資産税と同様、大きなお屋敷に住んでる人は高いし、賃貸に住んでいる人は支払いません。

 

日本に限らず、どの社会にもそれぞれの問題は山積みですが、カナダは比較的住みやすく、高くてたまらん税金ですが、いろいろなサービスを考え合わせたら大体納得できます。

 

連邦政府も州政府も、政権を握る政党が一定時期ごとに入れ替わってますしね。

一党独占が続くとロクなことはないでしょう。

 

自分が住むコミュニティの管理運営担当者には、きっちり仕事してもらわなきゃ。

と言うことで、こんなサイトを見つけました。

choiceisyours2021.jp

 

「こうしますよ〜」と口約束ばっかりして、当選したらそんな公約知ったこっちゃない、という政党や候補者もあり得ますが、最初っから「出産費用?そんなん自腹でやっといて」なんていう政党にコミュニティの運営、私は任せたくない。

 

 

もう7月です、早い! 


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