食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

マカロニ?スパゲティ・ウェスターンとカタカナ表記

家居酒屋の突き出しはピリ辛蒟蒻と糠漬け。夏!



 

夫が日本語を勉強中です。

質問されるたびに困っています。

 

日本語は流暢に話せるはずなんですけどね、忘れているというよりは、英語で言われて「それを日本語でなんというのか」と英語人の発想で組み立てられた日本語を耳にしてしまうと、日本語で日本的発想でなんというのだったっけ?と混乱しやすい。

言い訳だとお思いのあなた、そう、言い訳です所詮は。

 

一方、日本語で生きている日本人の友人と会話する時、友人が夫に向けて英語で話しながら「あれ?**って英語でなんて?」ということになった時、友人は私に英語訳を求めてきます。

 

日本語で話された後「さてこの言葉は英語では?」と言われた時も「あれれ?思い出せない?」ということも出てくるんです。

 

同じ風景や状況を経験していて、それを言語化するときに、直接英語にする、もしくはフランス語にする場合は、事前に日本語というフィルターが入らないので言葉がでてくるのに、日本語で言語化されたものを「さて英語では?」となると、「ええ〜っと、そんな言葉英語であったっけか?」ってつっかえるんですよ。

 

 

しかもカタカナ語の場合は、なんとなくその言葉は元々は英語だったのではないかという雰囲気を漂わせてたりするため、「英語が存在しないはずはない、なんだったっけ」とそのカタカナの響きに引きずられてしまうこともあります。

 

最近あったのは「クラクションを鳴らす、、って英語でなんていうのか」問題。

 

え?

 

クラクション?

 

ブッブー、って鳴らすことよね?

ブッブー、ブッブー、buzzed? 

 

 

夫が「honked?」と助け舟を出してくれて、そうそう、クラクションを鳴らすのは英語ではhonkでした!と落ち着きました。

クラクションを鳴らす行為はhonk

クラクションそのものはcar hornです。

 

クラクションってそういえば英語で話してる時に聞いた記憶がないなあ、、とググってみましたら、なななんと、クラクション(Klaxon)というのはフランスの会社名、商品名なんだそうです。

道理で通じないわけです。

 

Klaxonでググって出てきた、その警笛音のYouTubeビデオを貼り付けておきましょう。

こんな警笛音を出す車は今どきなさそうです。

五十秒ぐらいですが、ちょっとうるさいです。

youtu.be

ついでに、この単語の綴りからは「クラクション」というカタカナというか音はなんとなく不自然な気がして、どちらかといえば「クラクソン」なんじゃあ?と思いググってみましたら、やっぱり「しょ」の音はない感じでした。

ついでの発音YouTubeビデオもどうぞ。

youtu.be

 

カタカナ語や和製英語、日本での外国語の定着パターン

外国語の表現が日本にも広まって使われるようになると、日本的な省略現象が起こりますが、中には「なぜわざわざそうする?」と思うような、利用者に特段便利に優しく変化したとも思えないものがあります。

 

こういうのって、変なカタカナが定着した後に英語を勉強してる学生さんが英語だと思い込んで間違えたり、間違った単語を覚えちゃっていらぬ苦労をするのでは?などと老婆心感じます。

 

音を落とす 

試行錯誤という意味のTrial and error (トライアル・アンド・エラー)がカタカナで「トライ アンド エラー」って書かれているのを何度か見かけましたが、なんでわざわざ間違った音に変えちゃうんでしょうか?

トライ アンド エラー

トライアル アンド エラー

大した音節の省エネにもなってないじゃないですか?

 

トライアル、という音自体は日本語を話す人の口から出しにくい音でもなんでもないですし。

 

なぜ?

「アル」という音が邪魔くさくて丸ごと言えないんだったらもういっそのこと日本語の試行錯誤って言葉を使っちゃえば?と思うんです。

 

外国語だからちょっとの音くらい落としちゃっても日本語話者には痛くも痒くもないということかもしれませんけど、大したことじゃないんだからその落としたい音を取っておいたら、英語の表現も同時に覚えられるのに、、。

 

前後を入れ替える

日本語で「オーブン・トースター」なるもの、これは英語ではToaster oven、トースター・オブン です。

 

なぜ入れ替えなきゃいけないんでしょう。

 

 

全然ちゃう

なんとなく日本語耳にはこの方がピッタリくるんでしょうか、あえて日本人好みに変えちゃったのか、なぜあえてそういう言い方にしちゃうのか、せっかくだから英語で話す時に使いまわせる言葉にしとけば効率良いと思うのに。

例えば「ジェット・コースター」はRoller coaster (ローラー・コースター。)

ジェットの方が速そうですけどね。

ものすごくスリル満載なローラー・コースターを日本で開発してガンガン世界中に普及させて、その商品名にジェット・コースターってつけたらきっとポケモンみたいに広まるんでしょうけれど。

 

スポーツで勝利したり得点した時などに片手(両手のことも)を高く上げてチームメートや家族や友人同士で手のひらをパーンとぶつけ合うことを日本語では「ハイタッチ」と言うようですが、これは英語のHigh five(ハイ・ファイヴ)からカタカナ化したのだと推測します。

 

ハイ・ファイヴっていう発音自体ができない人はいなさそうですから、多分「手を高く上げて触る」という意味的に覚えやすいであろうという配慮からそうなったのかなあ、と推測しますが、ハイ・ファイヴするときにパーンと軽く叩き合う感じでなくて、ふわ〜っと触る感じで対応されると、若干気持ち悪いです。

 

ふにゃふにゃの握手が嫌われる感じに似てると思います。

 

ハイ・タッチ、っていう言い方を最初に知った時、正直ちょっと気持ち悪いと感じてしまいました。

 

気持ち悪い響きだから言わない方が良いよと聞くカタカナもしくは和製英語といえば、スキンシップというのもありますね。

誰が言い出したんでしょうね、迷惑な。

肌を触れ合う、って、日本語でも気持ち悪いですよねえ?

 

 

不思議な入れ替え和製英語でいえば、セルジオ・レオーネ監督の西部劇シリーズなどの、あの「マカロニ・ウェスタン」という言葉。

 

あれは英語ではSpaghetti Western (スパゲティ・ウェスターン)です。

 

なぜマカロニ?

 

スパゲティなんて、平気で日常的に使う言葉じゃないですか?

スパゲティが言えなくてマカロニの方が言い易い?

 

 

 

誰がどんな意図でスパゲティをマカロニに、、、?


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