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図書館で勉強する学生が迷惑とは?

居酒屋・自宅、小皿が足らなくて居酒屋失格か。青ネギとワカメのぬた、ヴィーガン春巻き、アボカド刺身



先日Twitterでこんなつぶやきから始まったスレッドを見かけました。

この呟きへの反応がちょっとびっくり。

これを見て「え?近年は公立図書館を自習室がわりに使うことが許されなくなったんですか?うっそ〜?なぜ?」とまず一度驚きました。

 

で、スレッドを開けてみてみたら、私と同様に驚いている人や、ご自分の自治体の図書館は大丈夫である、もしくは昔は大丈夫だった、などという反応をしている人々もいらっしゃったので、そうか、日本国中が全てダメということではなさそうなのかな?とも思いましたが、中には「図書館は本を読んだり調べ物をするための空間で、勉強しにくる学生は迷惑です」と書いている人がいて、二度目の驚き。

 

本を読むこと、調べ物をすること、勉強すること、私の中ではどれも同じ種類の行為だと理解しているので、本を読んでいる人が勉強する人を邪魔だ、迷惑だ、と感じるとか、勉強している人が横で読書している人を迷惑だと感じるとか、そういうことが想像できません。

 

 

下の方まで読んでいったら、受験生が大勢押しかけるので読書したい人の居場所がなくなるという意見も。

 

地域によっては学生が立ち寄りやすい立地で、制服など着ているとますます集団に見えるから、邪魔くさく感じるということでしょうかね。

 

 

自分が使いたい場所が先客に占拠されていて使えないとか使いにくい、とあれば残念ですし、毎回そうだとそのうち「彼らのせいで、、」と感じるということかな。

 

 

でもそれなら「自習禁止」ではなくて公立図書館の面積を増やすべきですよね。

利用者の数に対して施設が狭いわけだから。

 

こういう問題が起きるのはやはり人口が多い都心部なんでしょうね。

都心は土地も狭くてなかなか広々としたスペースを確保するのは難しいのでしょうけど、それは個人の住宅も商店も同じだから、じっくり長い時間腰を据えて読書するのも調べ物するのも勉強するのも、やっぱり公共の図書館のような場所が使えるとありがたいです。 

 

ここはやはり市民生活の向上のためにこそ税金を使ってもらわなきゃ。

子供たちが勉強するのを邪魔だと思うことが正当化されてしまう不寛容な社会になってしまう前に。 

 

 

 

モントリオールの図書館・ニューヨークの図書館

学生の頃は学校の図書館で勉強したりもしましたが、たまにやはりうるさい学生がいたりするので市の図書館を利用したこともあります。

特にダウンタウンの西のはずれにあるウェストマウント(行政区画が異なる)の図書館はとても綺麗で、図書館に直結したグリーンハウスや建物のある市民公園の芝生やベンチに座って休憩することもできるし、何かとお世話になりました。

 

モントリオール市もウェストマウント市も、貸し出しなどはその市に在住もしくは就学か就職している人ならば無料。

住んでもいなければ学校も職場も市内にない場合は、利用カードを作るのにお金がかかります。

ウェストマウントの図書館は私が利用していた当時で確か年間100ドルくらいだったはずですが、私は学校が市内にあったので無料でカードを作ってたまに本を借りたりもしていました。

 

そういえば5年くらい前に週末にマンハッタンに遊びにいった折、公共図書館のあるブライアントパークを通り抜けようとしたら、公園のベンチやテーブルで本や新聞を読んでいる人が沢山いることに気がついて「みんな読んでるね」と見回したら、公園内での閲覧のみだと思いますが、図書館が無料で新聞や雑誌を借りられるキオスクを出していました。

 

 

なんだか嬉しくなって夫と二人でニューヨークタイムズの日曜版を一部持ってベンチを陣取って楽しませていただきましたよ。

 

紙の新聞を読んだのも久々で嬉しかったのですが、周りで新聞やNYTマガジンなどをめくっている人たちの存在が、大都会なのにコミュニティのつながりを感じられて嬉しかったです。

 

この図書館、私はずっと「ニューヨーク市立図書館」と呼んでいたんですが、Public Libraryという名称で、市立とは言ってないようで、実はニューヨーク市が運営するんではなくて民間の非営利団体による運営なのだそうです。

アメリカって問題も多く貧富の差もひどいですが、こういう公共の精神というのか、懐の深さを見せつけられることも多くて、やっぱりすごいなあと思います。

ja.wikipedia.org

 

 

モントリオールでもああいうのがあると良いなあ


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