愛情を感じる時・表す時
5 languages of loveをご存じですか?
元は、アメリカのGary Chapmanさんが書いた本 “The 5 Love Languages: The Secret to Love That Lasts.” により提唱?された考え方。
Chapmanさんは博士ですが、心理学の博士ではなく、カウンセリングはキリスト教の牧師という仕事の一環で、The 5 Love Languagesはそこで見聞きしたカップルの逸話やそれをもとに考察した結果であって、科学的な根拠はありませんが、まあ常識的にみて分かりやすい説であることは確か。
カップルの間でも、自分が理解できる愛情の表し方と相手のそれとでは、中国語と英語くらい違っている可能性があり、理解し合うためには自分達の言語を知る必要があるという話です。
私はここで「表現方法」と意訳してますけど、英語ではLove language(愛の言語)とあり、言葉ではなくて、言葉の体系であるランゲージ。
皆さんは愛情を表すときや感じる時ってどういう時ですか?
Chapman説によれば、いろんな人たちのそれぞれのランゲージは5つに区別でき、それらは次のようなもの:
They are words of affirmation (verbal compliments), quality time (doing something together and being focused in that moment), receiving gifts (anything from a spontaneous bouquet of flowers to more significant presents), acts of service (helping your partner with chores or cooking a meal) and physical touch (holding hands, sex and everything in between).
下手な和訳をつけてみると、
- 肯定的な言葉(褒めたり愛していると言ったり)
- 良い時間を共に過ごす
- 贈り物
- 相手のための行動(用事を片付けたり助けたり、食事を作るなど)
- 物理的に触れ合う(手を繋ぐ程度からセックスまで色々なレベルで)
例えば、自分の中で愛情を感じるのが主に贈り物をもらった時である人は、相手への愛情を表現にも自分の基準で贈り物をして「これで伝わってるはず」と思い込んでしまいがちだけど、相手は実は贈り物にはそれほど意味を感じていなくて、むしろ良い時間を一緒に過ごすことを求めるタイプの人だった場合は、このアプローチは効き目がなくて「私のパートナー、いつも忙しくて不在でろくに会話もできない。帰りにケーキ買ってきてくれたって一緒に食べる暇もない。大体夜中にケーキ出されても困るし。」というような、そんな感じなわけですね。
そして、相手への気持ちをちょっとした贈り物でいつも表しているパートナーさんにしてみれば、自分はこんなに心を尽くしているのにたまに顔を合わせると怒ってばかりなのはなぜ?なんて思うのかもしれません。
Chapmanさんはこれに気が付いてから、カップル・セラピーでもこの点を指摘して二人のLove Languageは一体何かを探り、それに応じてそれぞれが相手のランゲージを使って愛情を表現するようにアドバイスし、その経験をもとに本を書いたんだそうです。
1992年に出版された本、実は我が義妹が10年くらい前にこの本を読んで、当時ちょっと問題のあった人間関係(カップルではなく親戚)にこの説を当てはめ行動をちょっと変えてみたら、なんだか気持ちが楽になり関係が良くなったんだ、という話をしていました。
「あなたのランゲージはどれ?」と一つに当てはめて全てうまくいくというのは短絡すぎる気もしますが、人それぞれ価値観が違うことを認識するという点では分かりやすくて良いですよね。
先日見つけたニューヨークタイムズの記事によれば、出版後現在まで地味にかなりの部数を売っていて、この考え方はかなり広く深く広まっているらしいのです。
しかも、最近ではいろんな人が「私のランゲージは**よ」と、新手の6番目のランゲージを主張するなど、社会現象?になってるとか。
へ〜。
あなたのランゲージはどれ?
記事の中には2013年にOprah Winfrey氏の番組にChapmanさんが登場し、Oprah氏は5つのランゲージのうちのどれに当てはまるのかを解明するエピソードが触れられています。
↓このユーチューブで様子が分かりますが、このオンライン・クイズ、私も面白そうだったのでやってみましたよ。
質問には二つの選択肢があり、自分にとってはどちらがより意味のある行為かを選んで進みます。
質問には"Your partner..."とはじまるのに"they"と続くので、一瞬戸惑いますが、これはあなたのパートナーが必ずしも彼や彼女とは限らないことを反映してのことです。
私のランゲージはActs of Service(相手のための行動)だという結果になりました。
ただこういうアンケートって、どっちもどっちというか、まあ当たってる部分もあるけれどそれを鵜呑みにできるものでは決してない、と思うような質問事項でしたね。
しかも私の回答が、なんとなく満遍なく4つのランゲージに分散されていて、例外は贈り物だけ0だった、という、質問の書きようによってはひょっとしたらQuality time(良い時間を過ごす)だったかもしれませんし、ひょっとしたらWords of affirmation (肯定的な言葉)にだってなり得ます。
大体これ、私の生活を表してるというか、夫が散らかした部屋を自分で掃除して綺麗にしたらホッとする(片付けてくださいって小言まがいのことを言わなくて済む)し、疲れて帰宅したときに夫がご飯を作ってくれてたら嬉しいとか、そういうのもかなり反映されてるような気もします。
愛情表現のランゲージだなんて大袈裟な、、というかね。
一方我が夫はどちらかと言えば、言葉と時間の人かな、と思います。
それも相対的にみれば、というだけのことですが。
でもとりあえず夫にはこのスクリーンショットを送っておきました。
ニューヨークタイムズの記事にはChapmanさんの半生とか、5ランゲージ説への批判であるとか、割と面白い内容でしたよ。
結局はお互いさまなんですけどね。