食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本語の名前・外国語の名前

この日の夕食はペストでパスタ。野菜が少なく炭水化物が多いので、インゲン豆で麺を若干減らす作戦



名前は記号だが、難しい時もある

現在23歳の姪っ子が幼稚園に入る頃、兄が「最近はキラキラネームって言ってね、うちの子も結構斬新な方かなと思ったら、すごい名前の子がいるんだよ」と。

 

私が大学生くらいの頃にボランティアで出会った4歳くらいの女の子がアリスちゃんという名前で、「へー、そういう名前をつけちゃう人もいるんだ」と目から鱗が落ちたような気分でしたけど、兄曰く、そんなレベルじゃなくもっとすごいんだと。

 

 

親はどうやって子供の名前を選ぶんでしょう

 

こういう人間に育っておくれよ、という望みを託したり、

幸せになっておくれという願いがこめられたり、

こういう響きって可愛らしいよね、クールよね、とか、

 

親御さんの色々な条件に適った名前ですよね。

 

 

 

日本語の名前だから認知度が低いうえ発音しずらい

ヨーコーオーノー、とか、アキラークロサーワー、とか、知られた名前と同じならまだしも、日本語の名前の音の並びはやっぱり馴染みがなくて、私の名前を聞いてぱぱっと発音できる人は、今まで出会った英語話者にはほぼいません。

三音節なので英語だと真ん中が上がりますし。

 

フランス語を母国語とする人は比較的日本語に近く発音できますが、英語が上手な方の場合は、英語に引っ張られて英語訛りになります。

 

10年くらい前、北米でsudokuが大流行りした頃なんか、どうしても覚えられない方に「スードークー」と呼ばれたことも。

 

 

電話で名前を伝える

仕事関係で何度も電話してる相手などは私の名前の音の感じに耳が慣れてるので、間違っていてもなんとなく「ああ、それ、あの人の名前ね」程度に電話の向こうで取り次ぐ相手などにも伝わっているのですが、初めて聞いて、しかもきちんと綴を聞き取ってもらわなければならない場合は面倒臭い。

 

 

先日、ウェブサイトがなぜだかうまく機能しないために電話で航空券を購入した折にも、パスポート表記通りの間違いのない私の名前の綴り、ちゃんとと一文字ずつきっちり ”A as in apple” と確認しながら伝えるのがかなり面倒臭かった。

 

ミドルネームがなくて何より。

 

 

また別の時は、ちょっと問い合わせをした保険会社のオペレーターに名前を聞かれ、またかいな、と思いながら、でもまあ今この人から購入するつもりはないし、と、綴りは言ったものの、相手が本当にきちんと聞き取れていたかは曖昧なまま。

 

で、最後にオペレーター氏「では*&#さん(やっぱり最後のアルファベットを聞き違えてた)もしよければあなたのメールアドレスを教えてください。詳しい情報とメールでの問い合わせ先をこちらからメールしますよ」というので、いちいち電話して待たされるよりはと仕事のメールアドレスを伝えたのですが(仕事のアドレスは本名を使っている)その後一向にメールが届かないので、やっぱり綴を間違えたままだったんだろうと思います。

 

結局保険は別の会社のものを選ぶことにしたので問題ないんですけれども。

 

 

救急車だとか警察を呼ぶときも、オペレーターに名前を聞かれます。

 

昔住んでいたアパートの前の道ばたに血を流していた女性がいたので大慌てで911をダイヤルしたのですが、オペレーターに名前を聞かれたときには流石に「そんなことで時間を無駄にする間に救急車をよこすことはできませんか?」と言いましたが、ダメだそうです。

 

その時は普通に誰でも聞き取れる名前の持ち主に電話を代わってもらいましたけど。

 

 

英語名

こういうのが煩わしくて、英語名を名乗っているアジア人は結構多いですね。

中国系の方は9割方英語名を使ってるといえるかも。

 

私も以前夫の叔父に「レベッカなんてどう?」と言われましたが、はっきりキッパリお断りしました。

その場にいた夫の甥っ子が「全然違う〜」

と一緒に抗議してくれたのもあって無事勝手に変名されることなく済みました。

 

中国語や韓国語の名前は、私はそんなに難しくないと思いますが、世の中にはやっぱり耳馴染みがなさすぎて困る言語圏の名前があります。

 

向こうも慣れているので、似たような英語名やフランス語名っぽく呼んでくれたら良いよ、などとハードルを下げてくれます。

こちらもしょっちゅう間違われてる身なので、申し訳ないと思いつつも、そこまで気に病むこともないと思っています(だってお互い様。)

 

 

英語系ってやっぱり尊大?

名前が難しいのはアジア人だけではなく、東ヨーロッパの方とか、子音がやたら多くてどうやって発音したら良いのかまるでわからない、というケースも割とあります。

でもね、どう見ても簡単じゃん?と思われるオランダ語の名前でカナダにやってきた我が義父は、カナダの入管で名前を聞かれ、本名を言ったら

 

「、、、、今日からあなたはゴードンだ」と、勝手に名前をゴードンにされてしまったそうです。

 

義父は笑いながら教えてくれましたが、夫は「ね、ひどいよねえ。」と。

義父は酷いって思わなかったんだろうか、笑ってましたけど。

 

初めて夫に紹介された時もゴードンです、と名乗っていたし、義弟のパートナーたちもゴードン、と呼びかけていたし、ゴードンで生きてきたんですよ、彼は。

カナダ人はオランダ語の名前覚えられないのかもなあ、って思ったんでしょうか(個人的には全然難しい発音でもないと思うんですけども。)

 

 

日本的感覚で、義理の両親相手にファーストネームを使うのに若干抵抗を感じていたのもあり、私は夫と付き合いだしてから何年かは義両親の名前口にしずらかったのですが、義父はオランダ系の親戚や知人同士の間では本名に由来する通称 ”ケイス”と呼ばれていたので、私はそっちを使うことに。

ケイスという音から彼の本名は私には推測ができないので、なぜそれがあの名前の通称になるのか、謎なんですけどね。

 

 

ヨーロッパ言語の名前の普遍性

ヨーロッパ言語の名前、特にキリスト教の名前は言語を跨いで同じ名前が別の綴りや発音になって存在します。

 

ジョンがジャン、ヨハネ、イアン、ホアンだとか、エリザベスがイザベラ、チャールズがシャルル、マイケルがミシェル、ピーターはピエール、など色々あります。

 

 

また、ウィリアムがビルであったりウィルであったり、ロバートがロブやボブに変形したり、キャサリンがキャシーもしくはケイトになったり、本来の名前が通称に変化するパターンも色々。

大体はその本人が「私のことをウィリアムと呼んでくれるな、ビルと呼んでくれ」などと決めます。

 

知り合いのロブは「ボブなんて呼ばれたら気持ち悪い」別の知り合いのボブは「ロブなんて呼んだら返事しない」など、好みも人それぞれですので、仲良くなるまでこっちから勝手に相手の名前を通称に変えてしまうのは控える方が安全です。

 

 

変なニックネームをつけられた場合は返事しないに限ります


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