食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

アボカドの代替案で、美味しいグアカモレを

今日もいだ変顔りんご。味は同じ。 
アボカド消費の功罪とヴィーガンの私 

ヴィーガンやローフード、ケトダイエットなどのレシピブログやユーチューブ、TikTokなどで大いに人気を博している美味しい食べ物、アボカド。

 

良質の脂肪が取れて、美味しくて、包丁を真ん中に入れてくるっと回せば簡単に半分に切り分けられ、大きな種一つも包丁をちょっと入れてくるっとすれば簡単に外せて、彩りも舌触りも何もかもが美味しい。

 

トーストの上に並べたり、ブラウニーの生地に混ぜ込んだり、マッシュしてディップにしたり、寿司の具にしたり、タコスの具にしたり、、、、果てしない可能性を秘めた食材。

 

私もアボカド大好きですが、アボカド一つを収穫するためには大量の水資源が使用されること、メキシコのアボカド生産は麻薬カルテルと深く結びついているらしく、農作業をする労働者への扱いなども問題らしいこと、世界的なアボカド人気のために単価が上がり、元々アボカドが食生活の一部だった地域の人々が以前のようには手を出せない代物になっているらしいという話、などなどを聞くにつれ、自由にアボカドを手に取ることができなくなりました。

 

全く食べなくったって私の人生にはあんまり影響ないし。

で、全く買うことなく一年以上過ごしたりもしました。

 

でもやっぱり美味しいし、たまに美味しそうなレシピを目にしたりして、たまーになら良いかな、なんて言ってたまーに買うこともあります。

 

地球環境や社会問題を考えると気がひけると思っている殊勝な人間は地球上で一人ぼっちで、世間ではまるでそんな問題は不在だというようにガンガンとアボカドのTikTokが延々と流れていっているような。

 

 

「アボカド生産をコントロールするのはその地域の政治に任せておけば良いよ、消費者ばっかりが気を遣ってられないよ。」と友人。

食糧生産問題は地雷のようにあちこちにありますから、全てをクリアした食品だけ食べて生きていこうと思ったら、食べられるものなんかないかもしれません。

 

友人のいうこともわかります。

 

で、また久々に私もアボカドを買ってみるのです。

 

 

脱アボカドの動き 

でもね、気がつきませんでしたけど、アボカド消費を控えよう、アボカドの代わりにあれこれ別の食材を使って美味しいディップを作ろう、というレストランのシェフやインフルエンサーが登場しつつあるようなのです。

 

2021年11月のガーディアンの記事によると、英国最大のメキシカン・レストランのチェーンであるWahacaという店では、メニューにあるグアカモレの材料に、アボカドの代わりにファヴァ・ビーンズ(そら豆)を使ったものを提供しているとか。

 

そら豆のディップは中近東のフルがりますが、あれは皮が茶色くなった豆を茹でてマッシュしたもの。

アボカドの代わりに使うそら豆は多分フレッシュなやつでしょうね。

www.theguardian.com

同じくガーディアンの記事によると、トロントのメキシカンレストランのシェフ、Aldo Camarena 氏はズッキーニとパンプキンシードを使ったディップを提案し、ロンドンのシェフ、Santiago Lastra 氏はピスタチオと発酵させたグースベリーのディップを発案されたり。

色々工夫していらっしゃる模様です。

ん、でもピスタチオはこれはこれでちょっと引っかかる気もしますが。

 

 

www.blogto.com

ガーディアンの記事にリンクされていた、トロントのシェフCamarena 氏のメッセージを扱った記事↑によると、カナダではここ20年ほど、毎年3億ドル近くのアボカドを消費し続けているそうです。Camarena 氏曰く「もしも地球環境に何か良いことをしたいと思うなら、アボカドの消費を減らすかキッパリとやめてしまうことです。アボカドをサステイナブルに消費する唯一の手段は地元産のものを節度を持って食べることです。」

In the United States, per capita consumption of avocados has increased by 440 per cent in the last 20 years. In Canada, we spend nearly $300 million on avocados per year. Our increased consumption of avocados is largely due to rebranding efforts including renaming from "alligator pear" and marketing schemes concocted for the Super Bowl

"If you want to do something nice for the earth today, either cut down on or entirely cut off your avocado consumption," Camarena says. "There is one sustainable way to consume avocados, and that is locally and in moderation."

 

Camarena 氏の脱アボカド・ディップは、ベネズエラのguasacacaとマヤの sikil p'ak (pumpkin seed paste) というディップからインスパイアされたもので、ズッキーニに似たメキシコの野菜かローストしたポブラノ・ペッパーとトマティーヨをブレンドしたもの。

 

記事にはレシピが載ってないので、ベネズエラとマヤのレシピを探してみましたら、ベネズエラのguasacacaはどうやらグアカモレのバリエーションでアボカド使用するものらしいですが、マヤのsikil p'ak はトマトとパンプキンシードが主な材料のようです。

www.brandnewvegan.com

 

ガーディアンの記事にあったTikTokのインフルエンサー動画はデイリーメイルの記事で観られます。

www.dailymail.co.uk

デイリー・メイルの記事に紹介されたVegan TikTok スター Calum Harris氏によるグリーンピーズを使ったピー・グアカモレのレシピはこちら

How to make pea guacamole 

  • 100g frozen peas
  • 2 tbsp runny tahini
  • 1 garlic clove
  • 10g fresh parsley
  • 1 lime
  • Salt and pepper
  • Pinch of chilli flakes

 Mix all the ingredients together in a blender and serve on sourdough toast

 

冷凍のグリーンピーズ、緩めのタヒニ(タヒニは瓶の底の方に固まっていくので、緩いのを使えってことですね)ニンニク、パセリ、塩胡椒とチリペッパーフレークをブレンダーでガガっと混ぜれば出来上がりだそうです。

 

 

地元でアボカドが採れる人はラッキー


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