今週のお題「納豆」
納豆は嫌いではありません。
ヴィーガンにとって貴重なタンパク源だしご飯のお供によく食べます。
納豆が苦手なノン・ジャパニーズな人々には私が納豆大好きだと思ってる人もいますが、別に大好きってほどではありません。
食べることができる、便利だからよく食べてる、夫は絶対に食べないけど私は食べてる、と言うのと好物とは違いますからね。
実家の納豆
子供の頃は納豆や卵や鰹節やネギやあれこれ混ぜ合わせたものが入ったお鉢が六人家族の食卓の真ん中にちょこんと置かれ、各自がティースプーンで1〜2杯くらいご飯の上に乗っけて、それでちょうど無くなる感じでした。
納豆の支度をするのは母か祖母だったんでしょうね、納豆のパックをいくつ使っていたのかは記憶にありません。
どちらかというと「これは体に良いからたまに食べとくべき」なもので、梅干しや沢庵、いかの塩辛や明太子などと同様に、ちょっとだけ食べるものだったような気がします。
大学で東京に行きまして、一時期高校の時の友達で別の大学に通っていた友人と同居することになり、ご飯の時、子供の頃の習慣通りに納豆を(その時は1パック)お鉢の中でぐるぐるかき混ぜて作って食卓の真ん中にちょこんと出しました。
私の中では、納豆はみんなでシェアする食品だったので。
そしたら友人は「あれ?きゃすぴえの分は?」と納豆のお鉢を自分の方へ引き寄せながら聞くのです。
「いや、それを二人で食べるんだけど」
と言うと友人「ええ〜?いやだよ、私これ一人で食べるよ!きゃすぴえも食べたいならもう一つ作ってよ」
と。
ええ〜?
一人でそのお鉢いっぱいの納豆を食べ切ると?
まじで?
一匙くれたら私はそれで十分ですけど、、?
でも友人にとっては納豆一パックは一人分なので、誰かにあげちゃうなんて想像もつかないんだとか。
一緒に暮らすまでお互いのそういう細かいことって知らないもんですよね。
まあ別に友人がそこまで納豆大好きなのに奪う気はないので、じゃあ、ともう一パック出してきてぐるぐるかき混ぜましたけど、困ったのは、私は一食でこれ全部食べ切るなんて無理!と言うこと。
残った納豆は冷蔵庫に入れられ、次の食事の時に取り出されましたが、どんなにかき混ぜ直しても一旦拵えられて食卓に出されてから引き戻された出戻り納豆は美味しくありませんでしたね。
あのあと中途半端な納豆についてどういう解決策を思いついたのかはまるで記憶にありません。
調理したのかもしれませんし、まずいのを食べ続けていたのかもしれません。
現在の納豆
現在は納豆は三パックで4ドルくらいするモントリオールで暮らしておりまして、4ドルも出して納豆なんて、、と思うので納豆のコーナーは素通りして自分で作ります。
たまに面倒くさくて高級納豆を買って食べちゃうこともありますが、3パック全部をただ食べ切るなんてことはせず、種として小分けして冷凍しておきます。
それにしても最近は自分が大食いになったのか、一パック作って食べ切るくらいなんてことはないんですよね。
これが食べきれなかった昔だって、決して少食ではなかったんですけどね。
ひょっとしたら当時の納豆の一パックはもっとたっぷり入っていて、だんだん容量が減って減って減り続けて現在に至るのではないか、、、と言う気もします。
一番最近手にした市販の一パックは40グラムでしたけれども、自作の納豆で40グラムなんて少なすぎて、それを誰かに分けてやれと言われたら私も嫌ですね。
あの時の友人の気持ちがよくわかります。
納豆に入れる食材は、ヴィーガンですのでガゴメ昆布を水で戻したのを入れたりオクラを切って入れたり、それにネギを入れ、和からしは貴重なのでこちらで普通に買えるディジョンマスタードを入れます。
豆乳をちょろっと垂らしたりも。
先日どこかのはてなブロガーさんがマーマイトを納豆に混ぜると書いていらっしゃったので、今度試してみたいと思ってます。
手作り納豆はヨーグルトメーカーで作りますが、市販納豆小匙一杯をタネに美味しくできますけれど、その納豆を次の納豆の種に使うと出来がちょっと悪くなり、孫の代、ひ孫の代くらいにはやはり菌が弱るようなので、孫納豆は作りません。
奥の手は、庭に生えてるハーブを使う納豆です。
そんなのできるのか?と思いますけどちゃんときっちりできます。
茹でた熱々の大豆に庭でとってきてちょっと水ですすいだハーブを入れてぐるぐる混ぜてヨーグルトメーカーに入れて40度くらいで24〜48時間です。
庭に生えるハーブの中で一番強力な納豆になるのはなんとミント。
ミント風味の納豆ってちょっと違和感があるので、できればオレガノやセージ、タイムなどおかず系の香りのもので同じくらいネバネバにできれば良いんですが、ミントに勝るものは無しです。(当社比)
納豆菌を購入して作った経験はありませんが、市販納豆や庭ハーブでこれだけ作れるんだから、菌を使えばきっともっと強力なネバネバ納豆ができることでしょう。
この↓当時は孫納豆も作っていて、ひ孫くらいで「あれ、弱ったかな」と言うのも食べてましたが、最近は孫も作らなくなりました。
あんまり続くと飽きるし。
日本の納豆
日本に帰省した折にはスーパーの納豆コーナーでワクワクして色々と試しますが、日本は納豆安いですね!
当たり前か。
でも大粒の納豆はマイナーみたいで、一〜二種類しか見かけず、しかも一つだけ若しくは二つ入りのパックだったりで値段が若干高めですね。
なんででしょうね。
久しぶりだからバーンと一番売れ線っぽいのを買ってみたりもしますが、小粒に慣れてないのでやはり大粒を探します。
自分で納豆を作る海外在住者は大勢いらっしゃいますが、仕方なしに自分で作って食べるようになったとはいえ、自分ちで作った納豆に慣れてから市販のを食べると、なんとなく市販特有の匂いがあると思いませんか?
全ての海外流通納豆がそうなのかは知りませんが、多分一般的に海外の店に置いてある日本の納豆は、冷凍して運ばれてきているので、質が落ちているという格付けなのかなと思います。
でも、日本で冷凍される必要性のない、だからきっともっとフレッシュで上等であろう納豆を食べてみても、やっぱり市販の匂いがする気がします。
気のせいかもしれませんけれど。
発酵を止める何かをふりかけたりしてるのかな?