Mjaddarahは中近東のレンティル炊き込みご飯。
フライパンで作る炊き込みご飯はスペインのパエヤなどもですが、簡単手抜きで美味しくできるので便利です。
Mjaddarahは玉ねぎを炒めたところにレンティルと水を入れて蓋してちょっと調理し、それから米を入れて水を足して蓋して調理し、炒めた玉ねぎを振りかけるだけ。
黒いプラスティック
ちょっと前にこんな記事を見かけました。
「あなたが使ってるその黒いプラスティック製のへら、捨てなさいー有害な化学物質がきっと油の中に溶け出しているから」という感じのギョッとさせるヘッドラインです。
購読してないので読めなかったんですけど、
何が書いてあるのかは想像がつきました。
プラスティック製品ってモノは、色々問題のある化学物質が溶け出てくるのものだと思っておくのが無難。
だから避けておくのが一番安全。
でも軽いし安いし丈夫だし、というかプラスティックじゃないものだと重いし壊れやすいし高価だし、避けると言ってもそう簡単じゃない。
大体、今使ってるのを捨ててしまうってことは環境中にゴミを出すわけですし。
次に買ったものが数年後「これも危険、捨てなさい」ってならない保証はない。
黒いプラスティックと私
上の記事を見かけるよりもうんと前から、実は黒いプラスティック製じゃないフライ返しみたいなのを探しています。
探しているというか、台所用品売り場を通るたびにささっと見てみるだけで、積極的に努力しているわけではないんですけど。
その程度の「探し方」だと、どこで何みても黒いんですよ。
最初に意識し始めたのは2008年。
それからずっと、量販店で並んでるプラ製のヘラやらスプーンの多くは黒。
最近は赤いのとか原色の可愛らしい色がついてるものもありますけど、白とか無色は見た覚えがありません。
黒いプラスティックを探し始めたきっかけは、卵を調理した後でへばりついてる卵を洗い落とそうとゴシゴシやってた時に、フライ返しの端っこが劣化してて指でつまむとピーッと剥がれるというか本体からめくれるというか、そういう現象に気がついてから。
安物だからだろうと思ってダラーストアじゃなくてカナディアンタイヤ(カナダを知る人はみなさんご存知、タイヤ屋さんではなく何でも屋さん)で7ドルとか出して買ってみたものの、それもすぐにピーッとめくれるように。
7ドル出したって安物は安物か、と思いつつ、ではちょっと良い店とかもうちょっと良さそうなものを、と気をつけるようになったんですけど、へらごときに高級専門店なんかないし(東京にはありそうですけど。)
プラスティック製は溶ける
職場でも台所作業があるのでたまに台所用品を購入したりするのですが、上司が素敵なキッチン用品の店で買ってくるものも黒ばっかり。
しかも、職場でも我が家でも、ヘラやお玉はどこかしら一部分溶けてる。
ずっと鍋やフライパンの前に立ってヘラを手に持ってるのは疲れますし電話が鳴ったりトイレに行きたくなったりすればヘラを置きます。
それは良いんですが、結構な頻度でそれを鍋の中やフライパンの縁の上に置く人がいます。
溶けちゃうからヘラ置き用に皿を出してそこに置いてくれというとみんな目を丸くします。
黒かろうと白かろうと、それが溶けた時に作ってた料理の中には、、、と想像すると嫌なものだし、一旦表面が溶けたり切れたりして表面加工に傷ができたものって、その後も常に何かが溶け出てきてそうな気がします。
気のせいだ、という人もいるし、そうかもしれない。
何かが溶け出てきていたとしても、それで即死ではないし、害があるとしてもどこまで深刻なのかははっきりしないし。
きっと暮らしてる中にはそういう目に見えない、匂わない、気がついてないものはたくさんありますから、気にして改善できるならまだしも、気にしてもどうしようもないなら気にしない方が良い、とも。
そんな次第で、血眼になって探すことはしませんが、でもなんとなくあったらいいな、と。
フライ返しじゃなくても良い場合は竹製や木製のを使っていますが、最近はシリコンのヘラの出番が結構増えてきてます。
シリコンも、そんな名前がついてても要は石油製品なので、要するにプラスティックですからね。
調理に使えるシリコン、ですが、なるべく掬ったりソースやジャムなどをきれいにこそげ落とす専用にしておきたいところ。
ステンレスなど金具に戻る?
母の台所で子供の頃目にしていたのはステンレス製のフライ返し。
あのデザイン結構好きだし、あれでも良いかな、と思ったこともあります。
でもね、あのレトロなフライ返しがメインストリームだった時代にはテフロンとかノンスティックのフライパンや鍋ってものはまだなかった。
現代の台所、フライパンはノンスティックを避けても炊飯器はノンスティック以外の内釜なんかないし、テフロンじゃないけど表面加工がされてるものは多いですから、それをメタル製のフライ返しでゴシゴシやっちゃったら一発で傷つけます。
傷ついたノンスティックパンを使い続ける方がプラスティックのフライ返しよりもっと有害物質との接触は多そうだし。
アトランティックの記事を読まずして、その記事への応戦記事を見つけました↓
黒いプラ製品には再生プラが使われていて、その再生プラの中には電化製品などに使われていたものが含まれる場合があり、台所製品など食品に触れるものにはそう言ったものが使われないべきだがたまに混入するから危険、というのがアトランティックの記事の内容だったようです。
で、応戦記事(別に戦ってるってわけじゃないですけど)は、その混入の頻度や程度から、それほど気に病む必要はない、でもそう言った安全基準に関してはきちんと行政による対応は必要だと書かれています。
恐怖を掻き立てたり極端な行為を促す必要はないですけれど、有害物質がどこにどうやって使われているのか、どういった被害が疑われるのか、それを知っておくこと自体は自分を守る上で大事ですよね。
Spatula or what
日本語ではフライ返し、英語ではSpatulaですが、Spatulaって言ったらゴムベラのことじゃないですか!
フライ返しはturner なんですよ、正解は。
物の名称って定着していて誰もが合意しているものもありますが、spatulaに関してはたまに論争があります。
ちょっとググったら、「こちらは『ひっくり返すスパチュラ』でそちらは『掻き出すスパチュラ』で、両方とも『違う、それじゃない方』と呼ばれる」という意見があって、それが確かに一番よく使われてる呼び名かも。
バンドエイドやタッパウェアーみたいな、強力な売れ線商品があってそのブランド名が定着しちゃってたら本来の名前よりそっちが通じる現象になりますが、フライ返しにはそんなブランドはなかったってことですね。
タッパーウェア倒産しちゃいましたね(ていうかまだあったんだ)