食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

勢いで久々に寿司作りました・モントリオールのヴィーガン寿司屋

茶色くて地味ですが、お稲荷さん。
誰かが作ってて美味しそうだと作ってみたくなる

先日イラストレーターのsaoさん(sao (id:saomail301))のブログで拝見したヴィーガン寿司の数々に影響されて、勢いで自分も作りました。

 

日本でお寿司を食べたいなーって気分になってもヴィーガンだと納豆巻き、かっぱ巻き、干瓢巻き(でも煮汁に鰹出汁とか入ってるかもしれないからダメな可能性あり)くらいに限られるし、注文するのも憚られるし、だから家で作るとおっしゃるsaoさん。

 

saoさんもおっしゃってますけど、お寿司って生の魚介類だけじゃないんですよ、その魅力は。

 

私はお寿司と緑茶、お寿司とビール、お寿司とお吸い物、お寿司と日本酒、など、お寿司を食べた後に口直しに飲むドリンク類とのバランスなども結構好きです。

 

日本に遊びに行って写真やお店情報をガンガン発信している英語圏のユーチューバーやインスタグラマーの人々が、私なんかよりもよっぽどヴィーガン情報に詳しくて、なのでブックマークしたりメモったりして次に備えてるんですけど、そこで東京や近郊にヴィーガンの寿司を出すお店が確かに存在するらしいというのは知りました。

 

でも、寿司=鮮度の良い魚介類、という伝統の陰にあって、なんとなくもどき寿司系な感じだなと、お店のサイトを見て感じました。

それが良いとか悪いとかではなくて、もどき路線だと結構厳しそうではないかなあ、と思うんですよ。

 

本物には敵わないというか、本物の生の鮮魚が好きな方はもどきには抵抗があったり、食べる前から偏見があったりしそうだし。

 

伝統的な寿司のことがあんまりよく理解されていない外国圏の方が、そういう正統性の枠にとらわれず、やりたい放題なヴィーガン寿司が(いや、魚介類も出す寿司屋でだってやりたい放題なBBQチキン寿司とか、、)展開しやすいように思います。

 

 

自分だってヴィーガンになるまではそんなところに行ってお金出して食べようとは思わなかったので、ヴィーガンでもなければ日本人は多分あえてそこに行くとは思えませんが、寿司の正統性にこだわり、いや元々知識などないようなこちらの皆さんは、ヴィーガンじゃなくても「あそこ私もたまに行くよ〜、美味しいよね」ということがよくあります。

 

本物っぽさを追求するんじゃなくて、酢飯に合うさまざまな食材を取り入れたサラダのような感覚で、むしろそれを寿司と呼ばなくったって全然構わないんではないのかというようなジャンルです。

 

実際巻き寿司といえば海苔ですけれど、海苔じゃなくてソイシートというので巻いたものなんかもあります。

海苔が苦手な人向けなのかな?

不味くはないけど私は海苔の風味が欲しいので、一度試したらもうあとはいいやと私は思いましたけど、これも好み次第。

生春巻きのあのライスシートで巻いた寿司というのもあって、それは申し訳ないけど寿司って呼ばずにベトナム飯屋で食べた方が安いし美味い、と思いましたけど。

 

いずれにせよあんなに沢山の食材を細かく切ったり混ぜたりして巻き寿司にする手間とか、それだけの食材の在庫管理とか、家ではとてもじゃないけどできないわー、と思うので、自分でやろうとは思いません。

 

 

と開き直ってたんですが、saoさんのブログを見てむくむくと食べたくなり、(でもすごく久々だし面倒くさがりな自分だし)小規模に楽な範囲で作ろうと思い立ちました。

 

写真撮ったんですけどね、撮れてなかったんですよ、お稲荷さんの一枚しか。

 

巻き寿司、せっかく巻いたのに。

いや、せっかく巻いたのは写真のためではなくて食べるためでしたけども。

 

とはいえ写したはずの写真が残ってないのはちょっと残念。

次はまた何年後だかわからないし。

 

saoさんの記事のコメント欄で、チルル (id:chiruru-z)さんが、コウケンテツさんのビデオで巻き方のコツがわかりやすく説明されてあって、それをみて作ったらうまく行った、と書いてらっしゃったので、私も確認してメモして、それに従って頑張って巻きましたよ。

 

  • ご飯の重量
  • 薄く薄く均等に海苔の上に敷き詰めたら土手を作る
  • 芯になるような硬さのある具とやわやわな具の配置の工夫
  • 巻き簀と海苔のエッジを合わせる

などなどのポイントを押さえてくださってて、わかりやすかったです。

中身の固いものと柔らかいものの配置の説明のところで「あ、これ前にもみたことあったかも」と。

でもすぐに作らなきゃ忘れますね。

復習大事。

 

youtu.be

お稲荷さんも作ったので巻いたのは3本で、ご飯が中途半端に残ったので手巻きで巻いて前菜として夫と一つづつ食べました。

 

前菜もメインも同じ中身なんですけどね。ふふふ。

 

勢いでいきなり作ったので中身はなんというか、罪の積み重ね的食材のリストです。

 

1)冷凍してあった解凍済みの白っぽい沢庵

随分前に韓国食材店で見て懐かしさで買ったはいいけど食べてみて「ああ自分はあんまり沢庵好きじゃなかったんだっけ」と思い出し、困ってとりあえず冷凍して忘れていたもの。

最近冷凍庫をきれいにしようと思ってそういう昔の罪深い食品たちを救済中なのです。

解凍した沢庵は前よりも味が落ちてて、自分の浅はかさを思い知った次第です。

 

2)ベトナムのハムのヴェジタリアンバージョン

最初から冷凍品として売られてた品で、これも冷凍庫の中で忘れられていました。

普通のベトナムのハムみたいな食感を楽しむものですが、自作すればタンパク質も取れるものを作れるのにこの市販品ははっきり言って栄養価はほぼゼロ。

栄養がこんなんだからもう二度と買うことはありません。多分。

 

3)母の梅干しの10年前くらいのヴィンテージの、ちょっと塩の結晶ができ始めた赤紫蘇を刻んでヴィーガンマヨで和えたもの

母が「梅干しを傷ませるのは縁起が悪いっていうし、早く食べちゃいなさい」というんですが、私は縁起は気にしないし、ワインやチーズ同様年代物の方が良いでしょ、なんて言ってヴィンテージの年を書いておいて楽しんでるんですが、ふと気がついたら古いものは塩が結晶化し始めて、ぱっと見やばいので、初めてみた時はカビかと思って焦りました(縁起じゃなくて大事な梅干し消失かと思って。)

 

4)干瓢の甘辛煮

大好きな干瓢、こちらでは簡単に手に入らないので買ってきたのを大事に寝かしてたら色が茶色くなりました。

寿司以外に使うこともないのでそのままどんどん古くなり、ミイラの包帯ってこんな感じなんじゃない?と思うような色と雰囲気に。

前の日から水につけておいたら、水がコーヒーみたいな色になったほど!

塩でもんで水茹でをしばらくして、それから味をつけて煮たら、懐かしい干瓢の食感で、大丈夫でした。

 

5)アボカド

基本的に避けてる食品なんですが、たまーにやっぱり食べたくて買ってしまうのです。

避けてる理由は、生産に大量に水資源を要する植物であること、と後は労働者の扱いがひどい、という二点が大きな理由ですかね。

 

 

そんな感じで自分の中では罪深いネタばかり。

マヨネーズで合わせた赤シソのせいか、かなりこの界隈のヴィーガン寿司風味な仕上がりでした。

 

夕飯に食べたので、ドリンクは白ワインと澄まし汁。

澄まし汁はドリンクって言いませんね。

美味しかった〜、saoさんありがとう!

 

 

スシモモ、今見たらトロントにも出店してるみたいですね。

www.sushimomo.ca

オハナスシも割と美味しいと思いました。

www.ohanasushi.ca

作る勢いがない時はやはりお店に行きます


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