食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

買ってきたオリーブが不味かった時は

オリーブ好き

ちょっと前までうちの近所にはギリシア系の一家が経営していた地中海系スーパーがありました。

以前はモントリオール市内数カ所に支店があって、割と繁盛していたんですけれど、パンデミック終り頃に潰れてしまいました。

 

20年近く前にこの家に引っ越してきた当時、デリカウンターのガラスケースの向こうに陳列されている各種オリーブを見ては「これ食べてみたい」と選んでは「おお、これもうまい」と美味しいオリーブを堪能。

 

デリカウンターはいつも忙しそうだったので、あんまり細かい質問などはできなかったんですが、コールドカット(ハムやサラミなど)やフレッシュチーズ、そしてオリーブを買うならもうここ、という感じで通ってました。

 

ヴィーガンになってからは夫がコールドカットを買いに並び、私は夫の順番になったら肉類を包むおじさんの「あと他には何か?(Anything else?)」を合図に「あとこっちのオリーブも」と言ってコールドカットの秤のところにいるおじさんをオリーブの方まで誘ってあれこれと注文しました。

 

どれも美味しかったので、オリーブというものはどれも美味しいもの、という思い込みも育んでくれたあのカウンター。

 

あの店が潰れてからは、ガラス瓶に入れられて棚に並んでるのを買ってみたりしましたが、どれもあんまり美味しくないんですよ。

 

なんで?

 

で、潰れた店の跡地に別の店が入りまして、そこの棚に並んでいたオリーブも色々と試してみました。

 

美味しいと言えるほどのものにはまだまだ当たってなかったので、あれこれ試していたのですが、ある時大きめな瓶入りのを買ってきたら、なんと、まずい!

 

こんな大きな瓶の時に限ってまずい!!

 

夫と二人で遠い目になりました。

 

とりあえず刻んで煮込み料理の風味づけにでも入れてみるかな?

なんて思って蓋をして仕舞ってみたのですが、一瓶10ドルくらいしたはずですから、やはりそれじゃあもったいない。

 

 

なんとかならぬものか。

 

しばらくしたら、その店もデリカウンターに人と商品を配置して、対面販売を開始した模様(什器などは潰れた店にあったものがそのまま残っていたようでした。)

 

デリカウンターの人と、不味い瓶入り商品を仕入れたひととは別だろうけれど、デリカウンターで働いてるんだから聞いたら教えてくれるかも、と思い、ついでにそこに陳列してあった味付けされたオリーブを1パウンドほど注文し、ついでを装って切り出してみました。

 

「先日この店で買った瓶入りオリーブが不味くて食べられないんだけど、どうにかして再生できませんか?捨てたくないんですよ。」

 

おじさん、びっくりした顔してました。 

文句を言ってるんじゃなくて、再生したい、初めてまずいオリーブに当たったから当惑してる、と強調してみました。

 

 

おじさん曰く、オリーブが浸かっている塩水を変えてやることから始めたらいいと。(そんな簡単なことで良いのか気になりますが)

 

そして味の好み次第だけど、水にお酢を10%ほど混ぜた液につけておく、もしくはオイルにつける、などすれば美味しくなりますよと。

本当かなー、かなり不味かったんだけどなー、と思いつつ、まあ塩水や酢水に漬けるくらいならやろうかなと。

 

オイル漬けは食用油の値段がかなり上がってる昨今、無駄になったら嫌(何しろものすごく美味しくないオリーブだったので、それで回復できるなんて信じ難い)だったので、それはやめとこ、と。

 

まずやってみたこと

まずはオリーブが浸かっていた塩水を捨て、水でよく濯ぎます。

 

瓶の中にオリーブを入れたままやっても良さそうですが、瓶そのものが結構汚かったので、オリーブはざるにあけ、瓶は水で濯ぎました。

 

綺麗になった瓶に再びオリーブを戻し、10%の塩水を作ってオリーブの瓶に注いで再び塩漬け状態に。

 

新たな塩水に浸かることであのえぐみみたいなのが消えてくれるのを祈りつつ、冷蔵庫の中に入れて、ちょっと待ってみます。

 

これとは別の瓶詰めオリーブも買ってきました。

この大外れな大瓶を買う前に買って食べたことがあって、まあまあだったもの。

こちらはデリカウンターで買ってたやつみたいな美味しいものに変身させる作戦です。

 

最初に水で濯ぐ、これは同じ。

 

すすいだら、普通の水道水を入れて蓋をして冷蔵庫で1日待ちます。

これは要するに塩抜きってことですね。

 

塩抜きしたオリーブはざるに出して水を捨てます。

水気を切ったオリーブを、ニンニク、スパイス(コリアンダーシードを使用)レモンとレモン汁、オリーブオイルを混ぜて瓶に戻し、味が馴染むまで数日待ちます。

 

レシピはこちらのユーチューバーさんのを参考に↓しました。

オリーブオイルは100%オリーブオイルを使わなきゃダメ、というこの方。

 

でも最近のオリーブオイルの値段ったらもの凄いですからね、えええ、そんな贅沢な!

と思いましたが、「使ったオイルは無駄にはなりませんよ、オリーブの風味、スパイスやニンニクの香り、全てがオイルに移るので、ドレッシングや料理に適した美味しいオイルになりますよ」と。

 

なるほど、そう言われたらちょっとくらい贅沢しようという気にもなりますね。

デリカウンターのおじさんはキャノーラオイルで良いって言ってましたけどね。

おじさんは庶民派ですね。

youtu.be

YouTubeがおすすめしてきたビデオで、自宅の庭にオリーブを植えてて、収穫してオリーブを楽しんでるというラッキーな方のビデオ発見。

うちにもオリーブの木が欲しいもんですよ、寒すぎるからムリだけど。

youtu.beオリーブオイルは良いオイルだけど

最近の値上げの凄さは、パンデミック後のインフレのせいだけなんでしょうかね?

ものすごいですよ。

元々安いものではなかったですが、以前20ドル前後で買えてたエクストラバージンのオイルが、60ドルちょっとするくらいまで上がってます。

ブランド物やイタリア産のものはもっとするかも。

 

レシピなどに軽く「エクストラバージン・オリーブオイルを4分の1カップ、、」とか書いてあるのを見ても、困惑します。

 

少し前に業務用の大型食料品店に買い出しに行った折、3リットル入りのオリーブオイル缶が昔ながらの値段で並んでいたので手に取ってカートに入れようと思ったんですが、最近の相場を考えるとやはり安すぎるかなと「エクストラバージンじゃないのかも?」と確認してみたら、オリーブオイル入りのキャノーラオイル。

危ないところでしたよ。

 

なお、オリーブオイルは一定の気温以下になると凍るというか、サラサラの液状からドロドロというか煮凝りみたいな感じになります。

冷蔵庫の中の瓶詰めオリーブも現在はそんな感じです。

そんなんで味が染み込むのか若干不安。

 

 

不味かった方の味見は怖くてまだです


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