残り物バンザイ
この日は大変疲れていたので夕飯どうしよう!と焦りましたが、残り物のインド風グレイヴィーがありました。
ありがたや。
昔どこかでちらっと読んだのですが、戦前の日本、特に農村などでは日中畑仕事をしているので毎晩ご飯のおかずをあれこれ作るなんてことはできないし、煮物などをどかっと大きな鍋で大量に作っておき、それを何日かかけて食べていたと。
そりゃそうですよね〜。
毎晩あれこれ違うおかずを作って食卓を豪華にするのが主婦の役目、みたいになったのは戦後のことだそうです。
なんてことを考えながら、温め直した残り物を、バスマティじゃなくて日本のご飯(日本産じゃないけど)にかけて夕飯としました。
苦瓜克服後
子供の頃から食べられなかったけれど、親も無理に食べろとは言わなかった特殊な野菜、それが苦瓜です。
うちの親は子供が偏食めいたことを言おうものならこちらが泣こうが嘆願しようが、「食べなさい」の一点張りで、食べないなんて選択肢はない、という人たちだったので、そんな彼らが「ああ、それはいいよ、ちょっと子供には無理やろうし。」とあっさり許してくれてたので、とても印象に残った食品でした。
あの苦味というかえぐみがどうも飲み込めなくて。
で、大人になってから、ゴーヤチャンプル〜、とか流行ったりして沖縄出身の知人に美味しいのに〜、とか言われたり、いろいろありましたがもう人生の半分過ぎたであろう今まで口にしないまま生きてきた野菜。
それを初めて挑戦して、しかも「あれ?割といける?あれれ、おかわりしよっかな?」となったのはネパールにトレッキングに行った時のこと。
ダルバートという、インド亜大陸界隈でよくありがちな、皿の中央にご飯がドカンと盛られて、その周りにおかずが一二品、お漬物がちょっと盛り付けられててお椀にダールスープがついてくる、そんな感じの定食をほぼ毎日食べてましたが、そういうおかずの中に苦瓜が潜んでいたのでした。
案外美味しいと思えたし、おかわりして食べて、これは何?苦手克服?
と嬉しくなったのでした。
ネパール滞在中に再び苦瓜に出会ったのは多分そのあと2回くらいあったかな、どの場合も大体薄目の輪切りで薄く小麦粉か何かの衣が叩いてあって、それをカリッとあげた感じでした。
そうか、そうやったら私でも食べられるのか。
と帰国後早速真似したのでした。
と、そんなことを思い出したのはこちら、はてなブロガー渡鳥石子 (id:zfinchyan) さんの記事で。
zfinchyan.net渡鳥さんのお子さんたちがゴーヤが大好物だそうです。
すごいなー、若いのに苦瓜が楽しめるなんて。
これはきっと、ゴーヤチップスがかなり美味しいせいと、苦瓜は苦いから食べられないもの、という前提だったうちの親と最近の若い親世代の皆さんのゴーヤへの愛との違いのせいでしょう。
いや、子供の頃の私はそれで良かったというか、ひょっとして親もゴーヤ愛があったらきっと厳しい食卓になってたのでは、、、。
また食べたいけど食べてない事情
帰国後買った苦瓜は近所のアジグロの棚にあったやつ。
でも一度やったっきり、まだ次がないんです。
だってそこの店、何しろなんでも(パック詰めになってるやつ)量が多いんですよ。
苦瓜、克服したとはいえ5本も6本も食べられないですよ。
一日に一回食べるとしても1週間、いや、揚げ物連日も辛いし、やっぱり一本か二本で買えるようにしてくれないと、買いずらい。
まだ台所が完成していない現在、友人宅のIH調理器をお試しがてら私がご飯を作って友人たちに振る舞う会を再びやろうという話が上がってます。
結構忙しいのでできればあちらがご飯を作って招待してくれたら嬉しいんですけど、IHの機能に親しんで購入するかどうか考えるという狙いもあるんです。
この際友人とこで苦瓜akaゴーヤのチップス作ってみようかな。
話はそれますが、ネパールでよく出てきたマスタードリーフ(と英語圏では言われている)の炒め物みたいなやつ、この野菜はなんですか、って聞くと毎回「ほうれん草(spinach)です」と言われてたんですが、どう見てもどう味わってもほうれん草じゃないんです。
なんだろう、誤訳が広まっちゃっただけかな?
と思ってたんですが、どなたかのブログでインド料理のサーグパニールとかの「サーグ」がほうれん草と訳されることが多いけど、あれはほうれん草など緑の葉っぱもの野菜あれこれを含む名称で、ほうれん草そのもののことはパラックなのだ、と書いてあって、ああ、それだそれだ、それでネパールではサーグの訳語としてのほうれん草が採用されてしまっただけなんだと気がつきました。
早く台所で料理したい