連日手抜きの技を磨いてあれこれ似たようなものを、それでも目先をちょっぴり変えて作って食べてますが、この日は南インド飯出前。
出前はリノ期間中(現在三ヶ月)3回くらい頼んでます。
めっちゃ不便でめっちゃ疲労困憊してるのにえらいぞ、と思いたいですが、てんやもんって何かが重い感じで翌日の体が重い感じになる昨今。
うちの近所のてんやもん限定の話か、年齢か、無意識に出費を抑えたくて第二の脳と言われるお腹が反応してるだけかもしれませんが。
庭で食べると開放感もあって、狭い室内キャンプ飯より気持ちも安らぎます。
自炊して庭で食べればさらによし。
リノ・アップデート
床が入り、キャビネットのインスタレーションが始まって、追い込み!
埃が沢山立つような作業はもうない、ということで、台所(工事現場)とそれ以外のエリアを仕切っていたプラスティックの簡易壁とドアを撤去しました。
家の中が一気にリラックスしました。
まだまだ台所は工事中なんですけどね。
工事現場を通らないと冷蔵庫に辿り着けないという立地条件は同じですが、その間にプラスティックの壁についたファスナーのドアを2回潜り抜けて行っていたのが一つになった、というそれだけでかなり気分が楽に。
とか言いつつ、床工事の間は冷蔵庫までの道のりに工具がぎっちり詰め込まれていて、料理どころではない上、買い物してもそれを冷蔵庫に入れることもままならない(週末も工事)という事情で、買い物をしてなくて、食べるものがかなり貧相でした。
やっぱり食べるものが貧相だとストレスです。
一食くらいならいいんですけど、連日だとね。
イースト・ロンドンの伝統食
イギリスの食べ物はまずいことで知られてます。
かなり失礼な言い方ですけど。
確かに90年代くらいまではカフェでもレストランでも結構まずいものが出てきてた記憶があります。
野菜を灰色になるくらいまで茹でて味も何もなくなっちゃうんだ、とか、昔の英国の料理の仕方を厳しく批判する人は日本人に限らず。
でもね、昔の野菜は多分灰汁が強くて、さっと熱湯に通すだけではえぐみがあったりしたんではないかとも思うし、食べ物の微妙な味わいを云々言える余裕のある人たちばかりではなかったはず。
それは英国でなくとも日本でもそうだし。
一部のお金持ちや上流階級の人たちを除けば、庶民の口に入る食べ物って昔は質素で栄養も少なかったのでは。
なーんて思います。
産業革命で農村から都市部へ人口が流れ、人々の多くが労働者となった19世紀あたり、労働者の胃袋を支えるために、というかそういう状況に機会を得て営業を始めた流しの飯屋や店舗を構えた飯屋が発生し、そこから定着した食べ物って色々あると思うんですが、イースト・ロンドンではパイ&マッシュだそうです。
港湾地区の労働者に、オランダから運ばれてきた鰻を使ったパイ、後に鰻を茹でた汁でソースを作り、牛?肉のミンチを具にしたパイとマッシュポテト、という形式に落ち着いたとかいうこの料理は、現在は数が減ってしまっているけれど、地元の人たち(もジェントリフィケーションでこの地を離れてしまうので減少しているようですが)が懐かしく、保護したい伝統食とか。
ジェントリフィケーションは多くの貧困層が住んでいたガラの悪い地域とか落ちぶれてた地域などが再開発で綺麗におしゃれになり、住人の層が入れ替わる現象で、モントリオールでもそういう地域があります。
昔っから住んでいた老人などが住む場所を追われ、昔あったはずの小さな店や昔懐かしい伝統が消えていくので、悲しい側面というか、行政がきちんと保護すべき人たちや自伝等があります。
下のNYTの記事は、そんな失われつつある伝統食を守ろうと動き出した人たちのお話。
このパイ&マッシュ、ジェントリフィケーションで新たに移住してきた人々はそれまでそこに多く住んでいた昔の住民とは好みやライフスタイルの違う層の人たちも。
ふ〜ん、って読んでたら「だから最近はこの店もヴィーガンやヴェジタリアンのメニューを用意している」とか。
おお、そうきたか。
それはありがたいですね。
新しい客層の人たちがグループで入店すると、一人がヴィーガンなんです、っていうケースが結構あるみたいです。
みんなに楽しんでもらいたいから、ヴィーガンのパイとマッシュも用意してますよ、って言われたら嬉しいですよね。
そうそう、イギリスはまずいかどうか問題ですが、美味しい店も沢山あります。
日本でだってあんまり美味しくない店に入っちゃうことはありますし、好みの問題というのもありますけど、そこまでまずいまずい言われるほど不味くない、と私は思います。
パブなどで調理場がないので向かい筋にあるフィッシュ&チップスとかパイとかを買って持ち込んでいいよ、なんていう店もありますが、以前入ったパブで、向かいの店で買った食べ物を持ち込んだら「陶器のお皿とフォーク&ナイフを使ってください」と持ってきてくれて、しかもそのお皿が温めてあって、全然高級店じゃない(そういうところには入らない)のにすごく優しくて、こういうお店がうちの近所にも欲しいもんだと思った覚えがあります。
住んでる方でまずいまずい、ってブログに書いてる方も存在するので、住んだらやはり経験数もグッと上がるから、まずい店もやっぱりあるんでしょうけどね。
考えてみれば私もモントリオールやケベック州の田舎でまずいものを食べると「あ〜、だからケベックは、、、」って思いますもんね。
ケベックでダメなのはフレンチフライだと主張したい