
精進うなぎの蒲焼
うなぎが好きだったことは実はなくて、土用の丑の日に鰻が食卓に登ると、鰻の身はいらないからタレが欲しかった子供でした。
鰻のタレとともに、サンショも好きです。
ヴィーガンになった時、生姜とかサンショとか、生くさい魚のパートナー的な薬味の使い所がなくなって寂しかったというか、使う場面が思い当たらずに困ったのがやはり山椒でしたので、精進鰻のレシピを見つけた時「しめしめ、これで山椒も味わえるわい」と思ったのでした。
最初に見つけたこれ、これをメモって作ってみました。
メモを見ながらなので面倒だったけど、実際の工程はそんなに大変でもなくて、気に入ったらまた作ろうと思って焼き段階に入ったのですが、出来上がりを食べてみて、私はこのふわふわの食感が残念だったので、多分次はないかな。
日本に暮らしていて、家族が全員うなぎを食べる予定になって、じゃあ自分は何食べようか、なんていう場面があるならこれは良いかもしれませんけどね。
ちなみに長いも、すりおろすと手が真っ赤になるので、フープロでガガガっとやりました。
すりおろし用のパーツは日本の大根おろしのあれみたいなのではなくて、西洋のチーズおろし的な穴あきのあれしかついてきてなくて、しかもそれを取り出して云々するような量でもないので(洗い物が増える)そのまま普通のブレードを入れた状態でやってみましたら、まるで問題なく滑らかにすりおろした状態になりました。
レシピにはほんのちょっとしか使わないので大量に余りましたが、残りは一人でご飯にかけて楽しみましょう。
うっしっし。
うなぎを捌く人
前にも書いたかもしれませんが、うなぎといえば忘れられないのが、成田山の参道を夫と歩いてた時のこと。
坂になってる参道沿いには鰻屋さんが軒を連ねていて、坂を下ったところには、作業場に壁がなくて、うなぎを捌いてる様子が道ゆく人々から見えるような作りのお店がありました。
その前に立ち止まって鰻を捌く職人さんの手捌きをじっと観察していた我々。
ヌルヌルでニョロニョロ動くうなぎを釘みたいなので最初にグッとまな板に磔にして、それからさっさっさーっと捌いていくのですが、我々がじっとみていたせいでもないでしょうけど、他の人たちも一様にその職人さんたちの様子をちらっとみて通っていくのですが、通る人が口々に「あら、女の人が捌いてる」「本当だほら、女の人だよ」「あらー、女の人だ」と。
日本語を勉強してきたせいでその発言の意味を解した夫は面白がって笑いながら、Look, a woman, look, a woman,と。
彼にしてみれば、女性がその職についてることが珍しいという前提がないので、男女比だいたい半々な世の中なのに、通る人たちみんなが珍しそうに、見てみて、あの人女の人だよっ、ていうのが面白かったようでした。
厨房の仕事って、専門性なのか値段なのか、とにかく調理の職場には女性はいないっていうのが伝統だったんですよね。
不思議な伝統ですが。
精進料理
精進料理のレシピを公開しているお寺さんのサイトとか、鰻のもどきをYouTubeで見た後続々とyoutubeでも精進レシピを出してるチャンネルがおすすめで出てきたり。
そうだった、日本にも精進料理っていうジャンルが存在していたんだったっけ。
でもね、精進料理を予約なしで出してくれるようなお店があれば良いのに、今のところ見つけられておりません。
ヴィーガンカフェとかマクロビカフェとかは見つかるのに。
精進料理、なんでもっとバーンと流行らないのか大変不思議です。
お題
今週のお題「同級生」
20年ほど前のことですが、学生をしていました。
学齢期?はとうにすぎて、一旦働く市民となった後にキャリアチェンジをと学校に戻る人は珍しくもなくて、Mature studentなんていうカテゴリーです。
Matureってのは成熟してるとか大人な、っていうことですが、何かと子供じみたことをして馬鹿騒ぎしては「私たちimmature(大人気ない)だけどね、ふふふ」って言ってつるんでる親友が二人いました。
他にも大人の学生は何人もいたのにその3人が集まったというのはやはり気が合うポイントがあったから。
ある時何かの課題のために、当時最新だった2002年の国勢調査を見る機会があり、好奇心から自分が住んでいる地域のデータを見ました。
そうしたら、家庭内で使う言語がフランス語と回答した住民は50%程度で、残り48~9%のうちの半数くらいが英語で、あとは別の言語。
肌感覚ですでにこの辺は多様性豊かな地域だなとは思ってましたけど、すでに2002年に半数近くは他所から来た人たち(英語系住民の中にはケベック州民もいればよその州出身者も)だったんだ。
それを親友の一人に話したところ、咄嗟の返事が「え?怖いなあ」だったんですよ。
私ももう一人の親友もカナダの外からやってきたいわゆる移民です。
あんた親友二人がアロフォンとアングロフォンなんだよ、その怖いって何よ?
笑いながら色々と話ましたけど。
知らない人が同じ反応をしたら、この人排他的、ひょっとしてレイシスト?と恐怖を感じたかもしれませんが、何せ親友ですから、なぜそういう言葉が出てきたのか、彼女の視点からみた移民社会ってどんなものなのか、そんな話をしました。
私はアジア人、もう一人はカリビアン、二人ともパッと見で差別対象になりうるし、酷い差別は受けなくても社会の揺らぎには敏感にならざるをえない。
一方で地元出身者の友人は地元で育ってきて、また別の視点を持っている。
まるで違う私たちですけれど、「**人は」などとまとめて語れないということをお互いに実証していて、無意識のうちに抱いている自分とは違う特性を持つグループに対する差別意識とか恐怖心みたいなものに気がつけて、腹を割って話し合えて、お互いを向上させ合えるような、そんな友人たちに出会えたのはとても幸せなことだと思います。
友達はいいもんです