

レッドレンティル、塩、水、ベーキングパウダー、それだけ。
レッドレンティル(150g)は洗って浸水30分〜一時間
水切りして 水150ml と合わせブレンダーでペースト状にし、塩小さじ半分ほどとベーキングパウダー小さじ半分ほどいれ混ぜる。
オーブンを350℉に加熱し、天板にパーチメントペーパーまたはシリコンシートを敷いたところにスプーンで生地を流し入れ、うすーく均等に広げてから15分くらい焼いて様子を見る。
分厚いところは生焼け、薄いところはパリパリになるので、その差がなるべく少なくなるように均等に広げ、加減を見ながら追加で焼いて全体をパリッと。
低温長時間が焦がさずパリッと焼くコツですが、限られた時間とのバランスを考慮して、トライアル&エラーです。
Mike Leigh作品としてのPeterloo
先日はケン・ローチの作品を観ましたが、今度はマイク・リー作品。
これはずっと観たかった一本。
大体のあらすじ:
ワーテルロー(ウォータールー)の戦いで心に傷を負った退役軍人ジョセフが、マンチェスターの家族のもとへ帰還。
労働者階級のジョセフの家族はその地域の人々同様、不況と穀物法によって引き起こされた極度の貧困に晒されている。
政治的代表権と食料の価格引き下げを求めて、改革運動が広まる。ジョセフの一家や近隣の人々も集会に参加する。
地元の活動家が変革を訴える一方、内務大臣と偏執的な地方治安判事らが率いる政府は、人民の動向を革命的脅威と見なし、最終的に異論を抑圧するため人身保護令状を停止する。
著名な演説家ヘンリー・ハントがマンチェスターでの大規模集会に招かれたことで運動は勢いを増す。
ハントと改革運動のリーダー達が平和的デモを計画する一方、当局は暴力的な弾圧を準備。スパイが改革派に潜入して逮捕を誘発し、地方治安判事は義勇騎兵隊(志願騎兵隊)や正規軍と連携し、武力による群衆解散を図る。
集会当日、ジョセフの家族を含む60万人余りの人民がセント・ピーターズ・フィールドに集結。平和的な集会であるため、武器を持たず、サンデーベスト(教会へ行くためのよそ行きの服装)に身を包んで参加した群衆の中には小さな子供や老人もいたが、史上初の大群衆のボリュームに圧倒された判事たちが騎兵隊に非武装の群衆への突撃を命じたことから事態は血の惨劇へと変貌する。
私個人の感想
マイク・リーが長年作りたいと思っていた力作と聞いて頑張って観ましたが、ちょっと辛かった。
何が辛いって、史実を曲げないようにきっちり抑えようとするのはわかりますが、何しろ観客の多くが知らないであろう地方都市マンチェスターで起きた事件。
当時の背景をきちんと説明しつつ、関係者の名前や立場やどんな性質の政治家だったのかとか、抗議集会で演説する地域のリーダー的人々の中で誰がどんな立場だったのかとか、詳細があまりに沢山あります。
この事件に関わる全ての人々をきっちり描くことは無理だから、やはりどこでどう簡略化するのか、かなり難しいと思うんですが、それでも2時間半。
これ以上端折れないくらい端折ったんだろうと思うけど、2時間半は長い。
テレビのドラマシリーズか何かで3シーズンくらいかけてじっくり全てを描く方が適していたんではないのかな。
日本では例えば忠臣蔵とか、徳川家康や織田信長などといった有名な武将の人生とか彼らの有名な戦いの話とか、史実に基づいた物語の映画化とかドラマ化とか昔から色々とありますが、ああいうのはもうずっと前から浪曲や歌舞伎や小説などで多くの日本人に愛されてきた定番の物語。
日本語で作られるテレビドラマや映画なら、細かい部分の説明などいらないし、有名な**の廊下の場面とか、1シーンだけで理解できる人だって多く存在しそうです。
一方19世紀初めの英国。
産業革命当初のこととか、英国育ちの人は別として、他の人たちにとっては知っているようであんまり知らないことも多いし、やっぱり難しいでしょう。
例えば選挙区の範囲と人口に対して議席数が極端に少ないことが当時の問題の一つですが、「人口が**人の**地方から選出されるのはたった2議席」というのを聞いて頭で理解するのと、土地勘があって地名で感覚的に理解できるのとではインパクトが違います。
結局2時間半を見終わった後、「これは歴史の授業で見せると良いかもね」としか思えなかった。
People's History Museum
1819年に起きたピータールー虐殺事件(Peterloo masacre)については、英国のマンチェスターを訪問した際、People's History Museumと言う博物館で、当時の人々の暮らしや社会構造について細かな展示をみました。
マンチェスターといえば、英国では「北の」「労働者階級が多い」大都市で、産業革命や共産主義思想が始まった土地。
リバプール・マンチェスター間を繋ぐ運河と、その後に開通した鉄道によって原料、燃料、市場が直結し、繊維産業の大量生産が発展し、農村から人々が大量に流れ込んで労働者が急増しました。
まだ労働者の権利とか、それ以前に労働者も農民も、一般市民には選挙権がなかった時代です。
カール・マルクスと共に共産党宣言を書いたフリードリヒ・エンゲルスはマンチェスターに22年間居住したそうで、彼はそこで、生まれたてほやほやで規制がまるでない本性丸出しの資本主義社会の構造と弊害を目撃したわけです。
当時の労働者たちの状況はかなり酷く、長時間労働、機械の騒音や事故の危険に常に晒され、事故で負傷した際の補償の不在、低賃金、酷い住環境などに加え、低年齢の子どもたちも危険な労働環境に晒されていたそうです。
5歳くらいの子供が仕事中の事故で手足を切断するというような環境だったなんて酷いもんです。
そんな状況を知ったら、まともな人間ならおかしいと感じると思いますが、資本家や上流階級の多くは、下々の人間とは感覚が違っていたのか。
こういった状況に怒り、労働者が置かれる状況について指摘し問題提起する著書をいくつか書いたエンゲルスは、マルクスと一緒に、問題の多い資本主義システムから移行して成し遂げるべき社会構造について研究し共産主義宣言を共著しますが、彼らがその研究や議論をしたのはマンチェスターの図書館やパブ。
共産主義っていうと昔のソビエト連邦とか、独裁者とか恐怖政治とか中国の文化革命とか、ネガティブな印象が強い、国家の運営に適用された際に悪用された思想ではありますが、発想の段階では資本主義という経済システムへの批判と人民の救済という思想ですよね。
規制のない資本主義の恐ろしさは、労働組合が労働時間、最低賃金や就労年齢などへの規制を勝ち取る以前の、ピータールーの当時の労働者が置かれていた過酷な環境を見れば明らかです。
Film(full version)とありますが、映画ではなくて映画と歴史とマンチェスターの紹介ビデオ↓
自分たちの代表を選べる制度はきちんと利用しない手はないし、自分たちの代表(代議士)は先生でもアイドルでもなく、人民の代弁者であって偉くもなんともない。
居眠りやコソ泥や不正を働かない人たちだけを選びたいもの。