
キャロットケーキ
キャロットケーキ焼いてみました。
ケーキとか焼き菓子って、レシピ通りに焼くとちょっと二人住まいには多すぎる。
夫のコレステロールの件で会った栄養士さんは、たまになら甘いものもOK、と言っていたので、我が家の基本的には甘いものはほぼ食べない生活の中で、たまに作るのは問題ありませんが、9インチの焼き型で焼いたケーキを連日食べるのはやっぱり良いことじゃないだろう、と。
しかも私が味見だけで残り全部を一人で食べ続けることになる夫には、やっぱり食べさせすぎになるであろう、と。
ということで、人が来るときに合わせて焼いて、お客人にも消化を手伝ってもらうという魂胆です。
キャロットケーキってそういえば多分焼いたのは10年以上ぶりではないかな。
そんなに好きだった記憶はない(というか好きだったケーキの記憶もない)し、あえてケーキににんじんを入れたいとも思わないんですけども、たいして好きじゃないものでもたまに作ってみたくなるんですよ、気まぐれに。
好奇心というか。
で、日本人で英国にお住まいの方のレシピをオンラインで見つけて、それなら甘さにもある程度制限がついてるだろうし、とはいえ日本のレシピではないから型のサイズも小さすぎないだろうし(日本のレシピで指定されがちなサイズはうちにはない)ちょうど良いだろうと。
とはいえ、普通の人?のレシピなので、卵をヴィーガナイズして、糖分とかバターとかも入れ替えとっかえして。
だから、出来上がったのを食べてもらいながら、こういう焼き上がりで正解だったのかな?
とちょっと不安に。
卵の代わりにはフラックスシードと水を合わせて作る「フラックスシード」とオオバコと水を合わせて作る「オオバコ卵」を半分ずつ使いました。
オイルの代わりにはアップルソースを。
アップルソースはうちで大量にりんごの収穫があった2024年の実から作って保存してあるものですが、家庭でのキャニングでこしらえた保存瓶はできるなら1年、長くても十八ヶ月以内に消費してしまうべき、と言います。
なので大急ぎで使い切りたい。
キャロットケーキって、にんじんをチーズグレイターですりおろしますけれど、焼いた後のスポンジというかケーキのなかにそのまんまで潜んでいるので「これ、にんじんってバレてるね?」と客人たちに聞いたら、それはそういうもので、このケーキは美味しいので安心して良いと。
でもねえ、皆さん優しいですからね、お世辞言ってる可能性だってあります。
食べてる人が良いって言ってるんだから、まあ良いですけどね。
まずいならまずいって言わないとまた作って食べさせられますから。
ケーキの良し悪しは自分ではわかりませんが、アイシングに作った白いクリームの部分は結構良かった。
適当に作ってみたトーフ・クリームチーズもどきです。
材料は豆腐とレモン汁とバニラ、砂糖と塩です。
それだけ。
砂糖はローシュガーを使ったので、色は若干茶色っぽくなりました。
味見しながら作ったので正確な分量はわかりませんが、味見しながら作ったので良い塩梅に甘酸っぱいクリームになりました。
豆腐臭さが消えさえすれば、酸味と甘みのバランスはお好み次第。
ディストピア小説?
2026年に入って、ひどい事件が頻発しています。
歴史上か遠い国の出来事でしかなかった殺戮や不正が、どこにでも起きうる、という当たり前のことを思い知らされるような。
アメリカの話ですけど。
でもアメリカのあんな状況がアメリカの国境の内側だけの問題ではないということは、ミネアポリスのエクアドル領事館やイタリア国籍の報道陣の車両にもICEの暴力の手が伸びたことでも窺い知れます。
法が機能していない様子。
自国の市民たちに対して違法に振る舞う輩が、治外法権を遵守する確証はない。
他者に対してあそこまで暴力を振るったり罵声を浴びせたりできる心理って、よくわかりませんが、根底にはきっと、相手が自分と同じ人間だとは思っていない、もしくは相手の人権よりも大事な何かを自分は持っていると思い込んでいる、とか、そういうことだろうと想像しますが、それにしても、あれは酷い。
自分が法の範疇を超えた力を保持するとなったら、人間はあそこまで野獣のようになってしまうものなのでしょうか。
現代社会というのは、信頼関係の上にこそ成り立っているものなのだと痛感します。
お互いに知りもしない他人に命を預けたり自分の大切なものをトラックに乗せて運んでもらったり。
裁判官や警察官は人種や性別や貧富に関わらず公正に職務を全うしようとしてくれているという前提も。
知らない人の湿布の代金を自分が支払うなんて嫌だ、みたいなことを言ってる政党がいると聞きましたが、全く知らない人が自分が乗る電車を運転したり使ったトイレを掃除したり、自分が歩いている道路の補修だって水道管だって、知り合いが関与していることの方が少ないくらい、社会は大勢の力で回っているのに、耳に響きの良いことを言って不公平感を感じている人々を操作しようとしてますね。
ディストピア小説といえば最近ジョージ・オーウェルの1984があちこちで引用されていますが、彼の作品ですごく好きなのが、Down and Out in Paris and Londonです。

日本語訳はあるかな、と探したら、パリ、ロンドン放浪記、みたいなタイトルで存在するようです。
Down and Outに相当する日本語って何でしょう?
考えたけど思い当たらない。
落ちぶれるという訳語が出てくるけど、階層の梯子から落ちこぼれて、その上社会の枠組みからもはみ出てしまう感じですかね。
オーウェルが実際に一年半くらいの間パリとロンドンで社会の底辺の底辺で暮らした体験を小説にしたもので、特にパリの部分はお金持ちが利用する高級ホテルの厨房で皿洗いの仕事をするオーウェルによる、残酷で皮肉な人間の本性のルポルタージュです。
小説だから笑える