
貧乏人の、、、
発酵食品モノに挑戦するのは結構怖いようで楽しいですが、ヴィーガンチーズも挑戦するのは結構怖楽しいです。
が、このレシピはヴィーガンレシピというわけではなくて、昔っから存在する、貧しい農夫が編み出したチーズもどきのレシピという触れ込みのもの。
たまたま見つけたレシピは、世界中の、偶然ヴィーガンなんだけど実際はそういう意図じゃなくてたまたまそうだっただけな伝統食を取材して再現したり味見したりしているドイツ出身のユーチューバーJuliusさんが発表したものでした。
彼が出版した同じ趣旨のクックブックには日本のレシピもあって、それはなんと胡瓜とわかめの酢の物。
日本にもヴィーガンな伝統食はたくさんあるんですけどね、でも酢の物の例でも、ここに酢で締めた魚介類を入れたりすればヴィーガンじゃないし、おにぎりだってご飯と梅干しと海苔だけならヴィーガン、お汁の出汁だって昆布と椎茸だけならヴィーガンだけど、鰹節入れたらそうじゃないわけで、柔軟ですよね。
でもやはり豪華にしたい、栄養つけたい、もてなしたい、と思えば豪華に肉や魚を入れたくなるでしょうから、そういうわけで、日本の食べ物、特に外食ではヴィーガンが難しくなるんでしょう。
Juliusさんのサイトには、ヴィーガニズムは現代始まったものではない、現代社会で与えられたラベルでしかない、とありますが、その通りだと思います。

肝心の味ですけれど、予想通り酸味が強めなチーズという感じ。
塩分を増やせばもっとチーズっぽくなるのかな?
乳製品ではないので、そいう味わいはやっぱりないです。
でも酸っぱいばっかりでもなく、つまみにもサンドイッチにも使える感じ。
写真のはナイジェラシーズをまぶしてありますが、ハーブやスパイスなどをまぶして好みの風味をつけて楽しめそうです。
とはいえ、栄養はどうなんでしょうね。
ブルガーウィートですから、小麦の栄養分だけ?
発酵してるってことは何かが増えたり減ったりしてるのかな?
ブルガーウィートとはなんぞや?
中近東で食べられている小麦製品で、全粒粉の小麦を一度茹でて乾燥させて細かく砕いたものです。
砕かれた粒の大きさ別に売られていて、細かいもの、中くらいのもの、荒いものと番号が振られています。
細かいものだと顆粒のような感じですが荒いものはゴマよりも大きめ。
パセリをたくさん入れたタブーリというサラダのあのつぶつぶのやつ、あれはブルガーウィートです。
私が今回の貧乏人のチーズに使ったのは、当時たまたま買ってきたものが粗挽きだったので結構つぶつぶ感のはっきりしたもので、最初のうちはこれでできるもんかいな、と不安に感じましたが、出来上がりは元々が小麦だったものだけに粒々は全て滑らかになっていました。
塩も油も入れずに調理(茹で)後のブルガーウィート1カップ(182グラム)中の栄養素はこんな感じ↓

アメリカの一カップは248mlくらいなので、日本の1カップよりは多めですが、そのくらいの量でタンパク質は5,6グラムだし、カルシウム18mgや脂肪分0.4g などはやはり本物のチーズには敵いませんね。
チーズを栄養のために無理やり食べる人はそもそもそれほどいないでしょうけれど、貧乏人のチーズも栄養のために無理して食べるほどのことはありませんね。
チーズ大好きな夫は意外そうな顔して「へ〜?悪くないね」と。
チーズがなくてこれで気持ちが紛れるものかどうか、それはなさそうですけど。
ヴィーガンチーズとしてはどうか
ヴィーガンチーズとして店に並んでるものは、やれチェダーだモッツァレラだと本物を意識した商品ですが、実際に食べてみて、おおおお、本当だ、本物のあれみたいだ!と思って感動したものはフェタチーズだけです。
あとは、んー、苦しいな、でもまあ、そんなもんだろう、程度です。
広い世界のどこかには、うわー、本当にこれヴィーガンチーズなの?信じられない、美味しいわ!っていう商品があるのかもしれません。
ただ、私が今までに試したDaiyaや Miyoko'sなどといった、北米ではわりかし受け入れられているブランドも、個人的にはそんなでもないなー、という感想なので、私個人がチーズにうるさいのか、チーズへの愛が足らないのか、よくわかりません。
市販のヴィーガンチーズの多くはチーズっぽさを再現するために色々な添加物を盛り込んであるくせに、必要な栄養素自体はほぼ0なので、そこまで体に不要なものを口に入れるのならば本当に騙されるほどチーズっぽく美味しくできてなきゃ嫌だ、と思っている私のイサギ悪さゆえの反応なのかもしれません。
ただ、フェタチーズに関しては、ヴィーガンのフェタチーズ、結構美味しいんですよ。
Plant Aheadというブランドのフェタしか食べたことがないので、全てのヴィーガンフェタがそうなのかどうかは不明ですが。
フェタ以外の市販のものに比べたら、この貧乏人のチーズはブルガーウィートと塩だけだし、作るのも簡単(時間と毎日根気良く混ぜるだけ)なので、結構気に入りました。
パンに塗ると、炭水化物ばっかりになっちゃうか?という気もしますが、まあたまに食べるんなら大丈夫でしょう。