
前にも書いた、Hanna Cheさんのヴィーガン中国料理の本のレシピで作った麻婆豆腐。
彼女の本に載ってるレシピは結構たくさん挑戦してますが、麻婆豆腐は何度も何度もリピートしてて、自分の好みに変化しつつあります(塩分濃いので減らしたり、そういう程度ですけど)が、今回は笹掻きにしたごぼうを少し入れてあります。
麻婆豆腐については書いてませんけど、彼女の本のこと書いてますね↓
生のジャガイモの輸入、全面解禁?
日本政府は現在、米国産の生食用ジャガイモの輸入解禁に向けた具体的な手続きを進めています。
これまで米国産ジャガイモはポテトチップスなどの加工用のみ認められてきましたが、生食用は禁止されてきました。
政府の動きを受けて、農業に関わる多くの人々から反対と懸念の声が上がっています。
病害虫の侵入の危惧というのが一番の理由です。
何かが解禁されるとか、自由化されるとか聞くと、言葉自体がポジティブだから一瞬良い知らせかと思ってしまいますが、素人目にも農産物の輸入解禁はちょっと危ういのではないかという印象です。
北米には有名なジャガイモの産地が何ヶ所かありますが、赤毛のアンで知られるプリンスエドワード島もジャガイモの産地です。
この島の端っこの方にはポテトミュージアムというのがあります。
興味本位で見に行ったことがありますが、今も覚えているのはジャガイモの病害虫についての展示。
実際に農業に携わっているわけでもないので、全てのパネルをきちんと読むことはできず、ただうわー気持ち悪いねー、なんて言いながら出てきてしまいましたが、「ジャガイモってこんなにたくさんの病害虫に晒されてるんだね」という印象だけはしっかり残ってます。
害虫予防は農薬だろうと思いますが、あんまりきつい薬をバンバン使うのも残留農薬が気になりますから、それ以外の予防策はどんなのがあるのか、とか、一旦発生した病気や害虫はどうやってコントロールするのか、とか、素人には計り知れない苦労が想像されますね。
サイトで見る限り、あの当時よりかなり立派になってる模様です。
ケベックで見かけるジャガイモの病害虫被害?
我が家がいつも買ってるのはケベック産です。
10ポンド入りの大きな袋に入ったジャガイモが5ドル、安売りの時には2ドルくらい。
だからジャガイモなんか自分家の菜園で育てようなんて気にはなりませんけれども、大袋で買ってきてしばらくして芽がで始めると、これを土の中に埋めちゃったら無農薬で鮮度の良いじゃがいもを食べられるよねえ、なんて思ったりします(うまくいくとは限らないけど。)
そんな大量で安価な芋ですが、買ってきて包丁を入れると、外側は良くても中がドス黒くなっている(虫ではなくて、単に黒い部分があるだけとか)とか、皮の下3ミリくらいのところに全体的に灰色の線が入っているとか、日本でじゃがいもを買った時にはお目にかかったことのないあらゆる病害虫被害に遭っちゃった芋の場合があります。
そういうハズレを引く頻度は、それほど高くはないけれども、それほど珍しくもありません。
年に一回2回はあるかな、もっとかな。
芋を買う頻度次第という気もしますね。
だからアメリカの圧力に押されて日本政府が生のジャガイモ輸入解禁に向けて、、っていう報道を見て、いやーな予感というか、待ってくれ〜、日本のジャガイモは綺麗で健康なままでおいといてくれ〜、っていう気持ちがしました。
こういう病害虫は一旦入ってくると除去するのが大変困難だろうし。
しかも現在日本は高齢化、高齢化に伴う農業人口の高齢化と後継者不足で、生産地の労働力は10年後はどうなってしまっているだろうか、という不安の声が上がっています。
そんなところに、ただでさえ大変な農作業に、病害虫対策という負担を増やすのは辞めておいて欲しいですよね。
日本の農業自体が危機的な状況にあるというのに、余計な病害虫まで侵入しやすい状況になってしまって、しかも価格競争力のある米国産が入ってきてしまっては、ジャガイモ農家が廃業に追い込まれて、それこそ食料自給率激減です。
カナダもアメリカも、自国の農業を健全に保つために、外国から植物やタネ類を持ち込まれることをかなり厳しく目を光らせています。
そうしないと、うっかり誰かが持ち込んだ種や生のフルーツについてきた種や害虫が自国の農地に侵入して農業生産にダメージを与えかねないから。
日本政府も米国からの圧力に負けず、日本の農業を守るよう方向転換していただきたいものです。
北海道新聞の社説↓にもありますが、これまで米側の圧力に根強く抵抗し続けてきた日本政府ですが、現政権は国民への十分な説明もなしに解禁への方向で手続きを進めているということです。
2月のスナップ総選挙以来、高市政権はあらゆる意味不明な法案を数の力で押し通してきましたが、そうやって国民の声に耳を貸さない姿勢を見せているだけにこの件も不安に感じます。
政府は、米国からの圧力に押される形でなし崩し的に解禁を進めるのではなく、解禁の是非とリスクについて科学的見地に基づき厳格に判断し、農業関係者をはじめとする幅広い国民に対して、政府の考え方を丁寧に説明することが求められています。
今年6月30日付の北海道新聞社説
日本のジャガイモの8割は北海道産、そして種芋の生産はなんと97%が北海道産なのだそうです。
種芋を買ってきて畑に植える、ということは、農業をする人なら当たり前なのかもしれませんが、なんとなく「家にあるジャガイモの芽が出たやつを植えたらいいんじゃない?」と思う素人は私だけじゃないんじゃないかな。
が、これは大変危険なことらしいのです。
なぜって家に食用の芋を持ち込んで食べる分には、仮にその芋が病害虫に汚染されていたとしても食べちゃったらおしまいですけれど、種芋として自宅の庭に植えちゃったら、その土壌を危険な病気や害虫で汚染してしまうことになります。
シストセンチュウという害虫が特に話題になっているのですが、この害虫に汚染すると、死んだ成虫の殻が硬くなり、その体内にたくさんの卵が保存されて地中に10年以上も存在し続け、芋が植えられて根っこが張り始めたら、それを感知して卵が孵化して害虫が繁殖する、という、ものすごい恐ろしい展開になるそうです。
このシストセンチュウは乾燥にも寒冷にも強く、何しろしぶといので、一旦感染してしまうと除去することがかなり大変だそう。
北海道では、1972年からセンチュウの発生が確認され、現在では1万ヘクタールを超える広さで確認されています。
発生地域は拡大傾向にあり、今後も注意が必要です。
発生拡大を防ぐため、法律や方針に基づき、種ばれいしょはセンチュウ未発生の畑で生産し、一般ばれいしょも検診を行っています。
ホームセンターなどで売られている種芋というのは、こういった検診を通過した安全なものだけなのだそうで、家庭菜園用に植えるのは必ず検診を通過した種芋だけにする必要があるのはそういう事情なんですね。
政府の政策にもきちんと農業の専門家の方々の正しい知識に基づいた意見が反映されて、日本の農業が守られることを願っています。
米政府の圧力に負けないで欲しい