食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

日本語を聞き取る練習になるような、、

週に一度、フランス語を母国語とする方と、ランゲージエクスチェンジなるものをやっております。

 

フランス語をもうちょっとマシにしたい私と、日本語、もうちょっと流暢になりたい彼女。

 

私のフランス語は、カフェなどで盛り上がってワイワイ喋ってると、たまに人が振り向く「なんじゃこりゃ、喋ってるやつは誰だい?」というようなレベルですが、生活の場で常に触れる言語なので、下手くそとはいえまあ言いたいことは言えるし、よく使う言葉はスルスルっとでてきます。

 

反対に、日本語という、周囲に使っている人がほぼいない言語を学習している彼女は、一度マスターしたはずのひらがなやカタカナも「あれれ?す、す、す、、ってどうやって書くんだったっけ」などと、現状レベルを維持するのにも努力が必要です。

 

そんな彼女にもっともっと日本語を聞いてもらって馴染んでもらおうと、以前からユーチューブなどで、分かりやすい日本語の教材(になるもの)を探しているのです。

 

探しては「これどうだろう」と一緒に観てみて、頑張って理解しようとする彼女の質問に答えたり、すごく早口なので聞き取れないという部分をゆっくり言い直してあげたりします。

 

彼女もフランス語のニュースとか料理番組とかドラマとかを観せてくれて、やはり一緒に言い回しを書き起こしたり、よく使う表現をメモったり。

即効性はありませんが、徐々にやっぱり上達しているのか、職場でも「前に比べると(←ここ重要)あなたフランス語上達したよね」と言われることが。

 

上達したよね、って言われてるうちはマダマダなんですけれどね。

それでも周りは、以前よりは私のフランス語に耐えられるようになっているので喜んでくれているのでしょう。笑。

 

いや、今日の話題は私のフランス語ではなくて、日本語学習者にとって使える日本語ビデオについて、です。

 

使えるビデオ、、、、まだ出会ったことがないんですよ、、、実は。

 

日本人の私が観て、これは単純なことしか言ってないし、彼女の興味に沿っているし、、これはそんなに早口じゃないし、、と思っても、いざ一緒に観ていると、やっぱり学習者には難しい!

 

お料理が大好きで、日本の食べ物も大好きで、食べ物に関しては割とボキャブラリーもある人なので、料理に関するものを選ぶことが多いのです。

 

料理番組なんていかにも使えそうでしょう?

 

「今日は***を作りましょう。材料は、*、*、*、そして、*です」「最初に*を切ります。次に*と*を炒めます。そして塩と胡椒を加えます」なんて感じでいかにも順番の表現とか、数字の数え方とか、食べ物の名前とか、料理するときに使う動詞とか、はっきりわかりやすく説明してくれそうですよね?

 

でもなかなかそういう簡単なものってないのです。

 

最近試したのは、土井善晴さんの焼き飯なんですが、土井さんが関西弁だってことをうっかりしていました。

これです

卵たっぷりの焼き飯、ヴィーガン的には迷いましたが、日本語学習のための教材だと割り切って。笑

 

 

彼女、全く聞き取れなかったようです。関西弁のせいじゃありません、単に以前学習した表現や語尾などとぜんぜん違う言い回しが続出するせいです。

 

でもね、聞き取れなかったのは関西弁だからというだけではなくて、例えば、「卵です」が「卵になります」とか、「こういうのは、、あれですよ、、」とか、そう言った表現が頻出するせいもあります。

現実の会話って一文ずつきっちり話し始めて話し終わるとは限らないですからね。(特に日本語はその傾向が強いのかも、、、とも思いますが。)

 

まあ、「焼き飯」で始まった番組が途中で「チャーハン」に(言い方が)変わるくらいは、現実の社会で使う言葉ですから、両方同じことよ、覚えるしかないのよ、ってことですが、言葉を濁す文末というんでしょうか、これがなかなか難しかった。

 

あと、日本語は主語を使わずに話し始める言語ですので、料理しながら話し始めて、ちょっと間が空いて文を言い直したり、いきなり言い終わったりするときなどは、これをきちんとした一文に言い直してあげてからでないと説明のしようもない。

 

やっぱり大人の料理の番組は難しすぎたのか!と。笑

 

では子供向けの番組なら、もうちょっと語彙も表現も子供向けでわかりやすいかなと。

 

はてなでよく訪問させていただいているブログ、「色々虎威 ゆるり」の虎ちゃんさんが、以前お子さんがお好きだという子供向けの料理&教育番組「キッチン戦隊クックルン」についてブログで紹介されていたので、これはいいかも、と一緒に観て観ました。

 

 

 

でも実際に一緒に観ていたら、やっぱり「ちゃんとした文法を使っていない日常的な言葉遣い」「子供番組(アニメ番組)ならではの語彙」「滑舌があまりよくない子供俳優が言ってることが聞き取りにくい」「日本人にしかピンとこないカタカナ語が頻出」という壁が。笑

 

もちろん、この番組は日本で育っていて日本語がちゃんと喋れる子供達を対象にしているので、別に文法的にしっかりしていなくても、大人の日常生活で使えるボキャブラリーじゃなくても、滑舌が悪くて外国人には聞き取りにくくても、そんなことはどうでもいいのはわかっているのですが、一緒に観ていて、かなりの頻度でビデオを止めて、

 

「戦闘」っていうのはね、、、、普段使う言葉じゃないんだけど、戦うっていう意味でね、、、、」と解説したり、「今この子が言ったのは、***、ちょっと滑舌悪いから聞き取りにくかったね」とか。

 

これ、別に日本の子供番組の中で特別難しいとかそういうわけでは全くないと思いますが、これを見て普通に聞き取って理解できるっていうのはやっぱり日本語ネイティヴの耳と語彙力、表現力があるからなんだなあ、と改めて納得しました。

 

子ども向け番組を初級編、入門編、と捉えることには若干無理があるのか、、、。

 

一方大人向けの料理番組だと、やっぱり番組を持つくらいに有名で人気な方がお料理しながら説明している、という形式で、その説明の合間にその方の面白さというか個性を発揮させるような喋りが挿入されるので、この喋りの部分が学習者にはやっぱり難しいと思うのです。

しかも、みなさん結構早口でまくし立てるんですよね。

 

現在、余計な喋りがあまりなくてただ淡々と手順だけゆっくり話してくれるビデオを探しています。

でもそういうのは普通に日本語が堪能な日本の視聴者には特に面白くもないでしょうから、あんまりありませんよねえ。

 

 

彼女はフランスのお笑い系ドラマのビデオとかドキュメンタリーとかを観せてくれるんですけれど、日本のお笑いはとてもじゃないけど学習者に見せてもついていけないだろうし、日本のドキュメンタリーやドラマも、なんだかね、きっちりと文章ができているものってなかなか、、、。

 

日本語って、きちんとした文法の決まりはあるはずなのに、実際にネット上のビデオなどで耳にするものは、助詞が抜けていることはしょっちゅうだし、砕けすぎていてどう説明していいやら、、という表現もたくさんだし、カタカナ語なのか、意味のわからない擬音語とか、音?も結構あります。

 

砕けた言い回しがいけないわけではないのですけれど、言語のアナキズムがすごいとでもいいましょうか。

 

聞いていて、この言語を母国語として話していた人間なはずなんだけれど、この言葉、こんな風にしか話せないものだったっけ?

と聞いていてなんというか、ちょっと恥ずかしい気持ちになることもしばしば。

女性が「ちょっと頭悪い」っぽい話し方をする、もしくは対話の中で「よくわかってない人」の役割を演じている場面もよく見るのですよね。

こういうのは見ていて不快感を感じるので(日本出身の自分がそうなので、フランス出身の人にはもっと不快なのではないかとおもわれます)あえて見せたくもない。

 

やっぱり料理番組程度のものが、食べ物の話で楽しみつつも語学学習に集中できる一番いい素材かなあと。

 

何か、外国人の日本語学習車に見せてあげたいようなYouTubeビデオ、ご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいませ。

 

 


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温まる、ヴィーガン粕汁

冬は暖かいスープが美味しいですね。

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酒粕を入れたスープは、唐辛子とか入れなくても体がホカホカと温まって冬にはぴったり。

私は粕汁が何しろ大好きなので、冷凍庫に酒粕を常備しております。

 

ヴィーガンになる前は、粕汁といえばサーモンとか豚肉とか、動物がちょっとだけ入っていました(たっぷり入れなくても、出汁になる程度で十分)が、ヴィーガンになってからはもちろんそういった動物性食品は入れません。

 

それでも、美味しいことに遜色なし。

 

動物性の出汁に慣れている人は、かつおだし、サーモン、豚肉、などがないとコクがないだろうとか味がぼやけるだろうとかついつい感じてしまうようですが、そんなことはありませんね。

高価な「ヴィーガン用の特別食品」が必要なレシピでもなんでもないのに、軽くヴィーガンです。

 

昆布出汁と中に入れる野菜の味と、酒粕、これで味の基本はバッチリです。

私はあんまり乾燥しいたけの香りが好きではないので、出汁にも乾燥しいたけを使うことはほぼありません。

 

さて粕汁。 

味噌汁と同じで、具は好みのものを好きなだけ入れればよく、仕事から帰ってその日の夕食に、と支度してもちゃんと短時間で美味しく作れますので、ヴィーガンの味方ともいえます。

 

私が普段よく作っている粕汁には

  • 人参
  • エノキダケ
  • ごぼう
  • 大根
  • 白菜
  • 糸こんにゃく
  • 韓国もち(本当の名前を知らないのでこう呼んでますが)
  • 里芋
  • 白味噌少々
  • 塩麹少々

 

 

などが入ります。

里芋、だいこん、ごぼう、白味噌などは、家に在庫がないことも結構あります。

 

基本的に具沢山で、里芋もしくは韓国もちなどでちょっと炭水化物のとろみを加える感じが好きですが、入れなくてスッキリしたお汁も美味しい。

 

これに青ネギの小口切りと七味唐辛子をパパッとかけて、熱々をいただくのです。

 

最高です。

 

ここ10数年来、わが町でも日本の食材がどんどんと手に入れやすくなってきています。(たまに鮮度の悪すぎるものもありますので、日本と同じくらいというわけにはいきませんが。。)

 

以前はエノキだとかごぼう、糸こんにゃくなんか、見ることはありませんでした。最近は韓国の食品店が結構あちこちに増えているので、韓国でも食べられている食材などからだんだんといろんなものが入手しやすくなってきたという感じです。

 

実はここ数日、暖冬の「暖」を満喫しているところなのですが、外で雪がシャーベット状になってる時って、空気中の湿度が感じられて案外それも寒いのです。

今週はちょっと先週よりも冷えるみたいですし、粕汁、たっぷりいただいて温もりたいと思います。

 

 


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日本のヴィーガン事情はどんな感じ?心の準備

来月、ほんの一週間ですが日本に帰省することになりまして。

ヴィーガンになってから、初めて踏む日本の地でございます。

 

滞在期間が短い上、一人での帰省ですので、大した観光とか外食を予定しているわけではありません。

 

夫を連れて帰省するとね、やっぱり日本のこういうところに連れて行ってあげたい、とか、ここを見せてあげたい、とか、そういう欲が出て、ジャパンレールパスを手配したり宿を色々見たり、、、大変ウキウキするわけですが。

 

 

自分一人ですから、今回は冒険旅行は無し。

 

 

でも、移動はあるんですよ。ちょっとだけですけど。

ジャパンレールパスを買うほどの頻度で新幹線には乗りませんけれど。

 

 

移動するとなると、やはり気になるのが「電車に乗る前にちょっと小腹が空いたから、とふらっと入れるようなお店にヴィーガンもしくはヴェジタリアンのオプションはあるのか、そういうお店自体あるのか。」

 

なかったらコンビニでオニギリでも買って、、と思いますが、おにぎりもよく原材料を見てみないことには、梅のおにぎりにも鶏エキスが入っていたりする、という話は以前教えていただきました。

 

噂では、サラダのドレッシングなんかにも肉エキスが入ってるとか。本当なんでしょうか?

 

 

一人で移動している時なら、よっぽどおせんべいでもかじってればいいんですけど、他の人と一緒に夕飯を、という場面などで、ヴェジなお店を探すというよりも、なんでも置いてあるような店でサラダでも注文してみる、という選択があればいいかな、とも。

 

 

親は私が動物性食品は食べないということ、知ってるんですけれど、だからと言ってヴェジの店を探してウロウロ、、という展開に付き合わせるわけにも行きません。

 

やっぱり前もってヴェジのお店を見つけて置いて、そこへ行こう、と提案するというのが一番安心だろうと思いますね。

 

 

現在の日本でヴィーガンがきちんと食べることができるお店はどれくらいあるのか?

東京は割と色々ありそうな気がします。

それ以外の地方都市は、どうなんだろう、地方都市からちょっと足を伸ばした小規模都市はどうなんだろう、、、。

期待と(いうよりも)不安が高まりつつ、ググって見ました。

 

まずは東京

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検索キーワードを、「東京 ヴィーガンレストラン」にして見たのですが、グーグルのトップに出てきたのはなんだか西東京方面に偏ってます。しかも、地図上に載ってるのは3軒だけ。そんなはずはない、、ですよねえ。

 

検索結果にちょっと驚きつつ、画面をじっとみていて見つけたMore placesというリンクをクリックして見ましたら、リストの続きのページになり、右側に大きな地図が出てきました。

 

やっぱりそうですよね、大東京にたった3つってことはさすがにありえない。

検索ツールを使いこなさねば、せっかくのお店に気がつかずに素通りしてしまうところでした。

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グーグル以外にも、レストランの口コミサイトとか、日本のヴィーガンコミュニティのサイトなどで調べればもっと出てくるかも、、と淡い期待を抱きます。 

 

次に関東の地方都市を調べる

成田空港着ですので、とりあえず千葉はどんな感じでしょう?

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東京のすぐお隣なのに、グーグルに出ているだけのお店だけとはいえ、激減してたった5店舗です。成田空港にはヴィーガン・レストラン、ないってことでしょうか。

 

神奈川県は?

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ひょっとすると東京よりも多いくらいでしょうか?一つ一つを確認したわけではありませんが、数だけ見たら千葉よりも安心してウロウロできそうな予感がしますね。笑

 

関東以外の地方都市はどんな感じか

食い倒れの大阪にはちょっと期待したいですね。

検索キーワードは、「大阪 ヴィーガンレストラン」。

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南の方、関空方面にもあと3軒ほどありましたが、ズームアウトすると店のアイコンが消えてしまうのでスクリーンショットには入りきりませんでした。

 

大阪には、「タコは入っていないけれどめっちゃ美味しいヴィーガンたこ焼きのよっちゃん」のようなお店があって欲しいなあ、と密かに期待しています。

 

名古屋はどんな感じでしょうか

ヴィーガンエビフライとか、ヴィーガン味噌カツ、あるでしょうか。。。

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残念な結果が

 

では、福岡は?

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ちょっと盛り返しました。でも、レストランで検索しているのにブティックのアイコンが紛れ込んでますし、お店のリストの一番下には福岡パ*コなんかが載っていましたので、グーグルでのリストの信憑性もちょっと、、、。

 

レストラン検索&口コミサイト

北米のレストランの口コミサイトですと、Yelp! などがよく使われているし、Happy Cowも使えるんですが、日本で皆さんがよく参考になさっている口コミサイトってどういうのがあるんでしょう。

私がググった場合何度か見かけたのは食べログというサイトなんですが、どうも使いにくい。

試しに「横浜 ヴィーガン」で検索したらこんなのが出てきまして。笑

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最初の検索画面でヴィーガンと指定したんですが、それだけでは不足だったようで、この検索結果のページにあるGenreというスペースに再びヴィーガン、と入れたら途端にヴィーガンらしいお店のリストが出ましたが、二度手間ですね。

 

グーグルの普段の使用言語が英語に設定してあるせいか、店の名前がローマ字表記されてしまうようで、それも煩わしい。

他に何かもっと使いやすい口コミサイトはないものか。

 

 

検索キーワードも工夫が必要

検索するときに、「ヴィーガン」としてしまうことで「ビーガン」が引っかからないのかもしれませんし、ヴィーガン・オプションのあるヴェジのお店や普通のお店なども見逃してしまいます。

キーワードを変えて工夫しなければ。

あと、台湾素食とか日本の精進料理やマクロビもヴィーガンが食べられるメニューですよね。マクロビはあくまでもマクロビであってヴィーガンとは限らないですけれど、精進料理なんかはまさにヴィーガン。使わない手はない。

 

グーグルや口コミサイトでの検索以外にも、日本のヴィーガン・コミュニティが紹介している日本全国のヴィーガンのお店のリストや、日本にお住いのヴィーガンの方のブログでの紹介記事なども大変参考になります。

ランキングサイトなどに載っているブログばかりではなくて、今まで存在を知らなかった日本在住ヴィーガンの方のブログもいろいろと検索で引っかかってきます。

お店の紹介記事も内容が濃くて読んでいて面白いので、つい読みふけってしまったり。

 

一週間の滞在のためにどれだけ時間をかけるんだ、という気もしますが、まあ準備しないで望んだらきっとひもじい思いをすると思うので、ここが踏ん張りどころ。

 

 

いざという場合は、コンビニで冷奴と枝豆ともずく酢でも買って、ビールでも飲んでやり過ごそうかな。

 

 


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お店の人に求めることって何だろうか

私が日本の外に住んでいるというので、日本にいる知り合いや親戚にたまに言われることがあります。

「外国ってさあ、店員の態度がめちゃくちゃ悪いよね。日本みたいに丁寧じゃないよね。」

 

まあ、言いたいことはわかります。

 

でもね、私は最近よく思うのです。

日本のお店の対応、そんなに丁寧かな?と。

もちろん老舗の何屋さんで高価な何かをお店の人に相談しつつ、なんていう場面ではきっともちろん丁寧でしょうけれど、普通のお店では、というか、コンビニであれ書店であれ、いわゆるチェーン店のお店では全然丁寧だとは感じません。

 

腰が低いというか、お辞儀はたくさんしていただいてますけれど。

 

敬語は使っていただいてますけれど。

 

あとは、マニュアル化された表現を使って、歌うように挨拶していただきますけれど。

 

 

現在自分が住んでいる街で買い物に行ったばあい、

日本の店員さんのようにお辞儀はしないし、ありがとうございます、という言葉が出てこないことは多くあるし、お客が途絶えている間は雑誌などをめくりながらガム噛みながら暇つぶししている店員は珍しくはないし、店員同士でおしゃべりして盛り上がって仕事を忘れている状態というのも珍しくない、、、

 

日本でやっていたら「仕事中になんだ」「やる気がない」「態度が悪い」

と言われかねないとは思います。

 

でも、こういう勤務態度を見て小言を言うのは、上司の仕事であって、客の私の責任ではないので、カリカリしても仕方ない。

 

雑誌を見ながらガムくちゃくちゃやってる店員を見て「態度わる!」と嫌な気持ちになるのは、それが態度が悪い行動であると思っているからであって、やってる本人は「お客がいない間暇だから雑誌をめくってるだけ」ガムをくちゃくちゃやるのだって、上品ではないかもしれないけれど、口さみしいからやってるだけのこと。

 

日本でなら自動的に「ありがとうございます」が出て来るところでは、こちらの人たちは「have a good day」とか「bon apetit」(食べ物を買った時)などと言ったりしますし、ハイキングシューズを買った場合なら、楽しいハイクができるといいね、と言って来たり、その場に応じて何か一言、というのがあります。

だから別に「ありがとうございます」が出てこなくても気にならない。

 

日本で客商売の方と接する時に感じるのは、毎日100万回くらい繰り返されているであろうお客の行動パターンからちょっとズレたことをしたり言ったりした場合の、店員さんの対応の「迷惑そう」な感じです。

 

日本に住んでいないから、日本のお店でよくやっているようなキャンペーンだとかいくら以上買ったらもらえる券だとか、もしくはそのお店のポイントカードとか、そういうのを知らない。

知らないから「それって何ですか?」と尋ねることがありますが、大体は「え?」とそこで止まってしまう方がほとんどです。

 

だって日本に住んでいれば、テレビのコマーシャルなどで聞いてるはずだろうし、その店に通うお客さんならそのキャンペーンのことは始まった頃に説明を聞いて知ってるだろうから、こんな浦島太郎の質問にどう答えていいのかわからない、ということかなと思います。

 

でもね、日本に住んでいない人って結構たくさんいると思うし、日本語が上手な外国人が外国から来て不思議がってるのかもしれませんよね。(実際には日本語が上手な日本人が外国から来て不思議がってるだけなんですけどね。)

外国人といえば白人、っていう思い込みがある方も高齢な方にはいらっしゃるかもしれませんけど、今時それはないですよね?

あるのかな?

 

別に、レジで袋に突っ込まれた紙切れ(それを集めたらゴミみたいなおもちゃがもらえるような)について、真剣に知りたいと思うわけではないんですよ。

でも、何だかここで当然のようにロボットのように繰り返しの操作をしているバイトの方と、ちょっとしたおしゃべりをしてみたいなあと思ったりするのですよ。

 

それが日本では迷惑がられるんですよね。

 

「他人とは極力、不要な会話はしたくない!」というオーラが出てる人が多いです。

 

大都会だけでしょうかね、田舎に行けばちょっと違うかな。

 

私も日本人ですから、郷に入れば郷に従えと思い直して、無駄なおしゃべりを始めないように、さっと買うものをレジに持っていって、さっさと支払って、さっさと店を出るべきかな、とも思うのですけど、何だか面白みに欠けるなあと。

 

私が住んでいる町のお店、、、

特に個人商店や、たとえチェーン店でも、万引きやホールドアップがたまに起こるようなコンビニみたいなところに足を踏み入れるときは、日本のような「さっと入ってさっと商品を手にしてさっさと会計して出る」という流れの前に、店に一歩足を踏み入れた時に、店番をしている人(バイトであれ店主であれ)に「こんにちわ」と声をかけるか、せめて目を合わせて会釈する程度の礼儀は大事だと思います。

 

お店の人と目を合わせることなく気持ち良い買い物をしようと思うのは、大げさに言えば、それは傲慢。

 

だって、やっぱり目を見ないで相手とやり取りするのって失礼です。

 

日本の社会ではあんまり他人の目をじっと見つめないですし、相手の目を見る時間はかなり短いですけれど、西洋社会では比較的長めですし、見ないのは「何か隠してる」「何か後ろめたい」「何か変」という印象を与えかねない。

 

第一、お店に入って、そこの店番をしているレジの向こうの人たちに挨拶もせずに買い物しようなんて、ちょっとやっぱり失礼ですよ。

挨拶ったって、目を合わせて会釈、それくらいでいいんです。

 

店の人の目を見たり挨拶をしたりせずに、それでも「私はお客だから神様なのだ」と言う対応を期待するのって、日本では伝統なんでしょうか、それとも、それは現代の話であって、昔はちゃんと挨拶があったんでしょうか。

 

 日本でも西洋でも、大きな都会へ行けば行くほどそこに生活する人々のストレス度が上がり、他人との交流がギスギスしてくる傾向にあると言うのは共通するようです。

ギスギスしちゃってる人たちは、疲れてるんでしょうね。

 

それでも、他人との交流をシャットダウンしてしまわないで、あえて自分から始めることはなくっても、誰かが声をかけて着たらちゃんと受け入れて返事をできる、、、

そういう精神状態で居たいなあと思うのです。

だから、こちらがお客でお金を払う立場であっても、それを処理してくれるレジの人相手に、挨拶も会話も持ちかけずにいながら、丁寧な対応をしてもらうのが当然、という期待はできないんですよね。

 

丁寧な対応というのも、杓子定規な決まったセリフを言いながら頭を下げる、という意味ではなくて、なんというか、人間対人間の対応というのを求めてしまいます。

 

どうでしょうか。 

 


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肉もどきの戻し方と、不要な犠牲

先日購入した肉もどき、ソイミートなのかグルテンミートなのか、どう呼べばいいやら、のソイとグルテンと両方入ったもの。

 

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名前はなんでもいいんですけれど、パッケージになんの指示もなく、適当に我流に戻して調理しましたので、そのメモをば。

 

乾燥した状態ではあんまり臭いませんでしたが、最初に水につけて火にかけ、沸騰した状態でやっぱり臭みがありましたので、茹でこぼし、水を張った中でグイグイと握ってはすすぎ握ってはすすぎ。

その後、また水を張った鍋で沸騰させ、またしても水が濁っていて匂いもしましたので、茹でこぼし、水を張った中でグイグイ、、、繰り返し。

もう一度水から沸騰させ、それをグイグイと握って水をかえ、、、、をいたしまして、合計3回茹でこぼし、3回とも流水でグイグイと揉んで洗いました。

 

それを見ていた夫「ええ?そんなに洗ってしまっても平気なの?」と。

夫は私が野菜類を茹でこぼすのを見るたびに同じ反応をするんですけどね。

 

肉も食べていた頃に、豚の角煮なんかするってんで、豚肉を茹でこぼした日にゃあ「ええ?肉の美味しさが消えちゃう?」とか。

 

消えないから大丈夫、アクとか臭みとか、いらないものを流すんだから、と説明しても、アク抜きっていう概念のないところで育った人にはなかなか納得できないようでした。

 

そんなわけで、最初に使った肉もどきはココナッツミルクなんかもたっぷり入った料理だったので、洗い過ぎたとしてもあんまりわかんないのかも、と思いまして、翌日水炊きをしまして、そこに、「ゆでこぼす回数は同じだが、グイグイ揉んで洗うのはちょっと控えめに」準備した肉もどきを入れて見ました。

 

すると、夫「あ、これ、なんか変な匂いがするねえ」

 

こういう機会を逃す手はありませんので「ね、だから、グイグイもんで洗わないと匂いが残るんだよ」と説明しました。笑

 

私も実は内心、勝手に「洗った時に出てくる水が濁ってる間はいけないんだ」と思い込んでいたけど、実はそれが旨味だったりして、、なんていう気もしないでもなかったので、これはいい実験でしたね。

 

というわけで、本日はその水炊きの残りにもう一度、今度は3回茹でこぼし、その合間にきっちりと洗った肉もどきを入れ。

で、うどんと、酒粕と、白味噌をちょっと入れてあったかい夕ご飯といたしました。

 美味しうございました。

 

無意味なものに、動物の犠牲、、、

 

話は変わりまして、、、、

週末の買い出しで出かけた中国系のスーパーで見かけたシャンプー、ボディソープ類の棚に、こんなものを発見。

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日本製です。

馬の油って、馬の脂肪分ってことですよね。

 

こういう市販のシャンプーなんか、化学薬品バリバリで、なんとかエキス配合、なんてでかでかと書いてあったって、実際は冗談みたいなものなのに。

馬の脂肪が人間の頭髪に良いなんて、、、。

疑い深くない人だと、素直に「そうなんだ、良さそうじゃない?」って手にとってカゴに入れてしまうんだと思うんですよね。

植物のオイルなどにもたくさん肌に良いとか髪によいとされているものはありますからね。馬の脂肪まで手を出さなくても大丈夫ですよね。

 

 

これを見て、ふと、ナチスが大量殺戮したユダヤ人の被害者の脂肪を石鹸にした話を思い出しまして。

 

その話を初めて読んだ当時(小学校4年生くらいでした)は、石鹸を作るのに脂肪分が必要なんだということも知らなかったのですが、「なんで人間の死体を見て石鹸に使おうという発想ができるんだろう」とそれが気になってたまりませんでした。

 

いや、今でもそういう発想ができる人が存在したということは理解しかねますけれども、これが動物だったら普通にあり得るんだ、という、それもおかしな話ですよねえ。

 

亡くなってしまった動物のしかばねは、無駄にせずありがたく全て使うべきなんだ、という解釈も聞いたことがありますが、こういう使い方、私は釈然としません。

無駄にシャンプーとかトリートメントとかに、大量の化学薬品と一緒に使われ、排水された後海や湖を汚染する、、、。

それよりも自然の中で腐敗して土に帰っていく方がずっと自然にかなっていますよね。

 

ああ、でも大量殺戮された馬のしかばねは、自然界が自然のペースで分解するにはちょっと量が多すぎるということなのでしょうか。

 


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