食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

魚介類が売りの銚子でヴィーガン外食を試みた

銚子大橋から利根川河口をのぞむ。左は茨城県、右は千葉県の銚子

 

 

海を見に銚子へ再び

銚子は去年の一月に遊びに行ったばかりですが、また行ってきました。

ブログに載せた記事の順番が逆ですが、佐原へは銚子で遊んだ帰りに立ち寄ったのでした。

JR銚子はJR成田線の終点。

銚子電鉄はJRの駅の一番端っことくっついたホームから出発します。

前回銚子電鉄に乗った時は、確かJRの銚子駅の改札を出て切符を買ったんじゃなかったっけ、、、今回は銚子電鉄には乗らなかったので、この辺の記憶は曖昧ですが。

 

 

今回は自転車をレンタルして、勝手気ままに行きたいところをぐるぐると行ってみようと。

電動サポート付きの自転車

レンタル料金は一日(9時から17時まで)で千五百円、2時間で五百円、4時間で千円、とめちゃくちゃお得でした。

 

ただ、小さめの自転車なのでサドルを一杯一杯にあげても夫には低すぎたようで、かなり乗りにくそうでした。あんまりあげちゃうと危険ですしね。

 

借りた時は銚子の半島の面積がどんな感じなのか把握できていなかったので、帰りに疲れ果てて電動サポートを稼働したくなった時に電池切れなんてことのないように、と電源を入れずに自力で漕いで移動し、急な坂を登る時だけオンにするようにしていたのですが、昼を食べ、あちこち回ってそろそろ帰る頃になってもまだ電力は90%残ってることに気がついてからはずっとオンにしっぱなしでした。

電源が入ってても電力はほぼ使っていないのか、結局返却した時も90%残ったまま。

 

銚子の半島の広さ具合ですが、あちこち寄り道して自転車を停めてあれこれ見て回っても余裕でぐるっと海岸沿いの道を回ってくることができました。

JR銚子駅北口(赤文字で1)で自転車をレンタルし、冒険開始です。

 

朝自転車を借りたら早速駅の南側、醤油会社の工場近くのお寺(2)で藤棚を眺め、満足したら再び線路を超えて北側へいき、まっすぐ利根川・海沿いの道まで進み、ぐるっと海を左手に見ながら進み続けました。

利根川から海に続くあたり、銚子ポートタワーなどがあるあたりまでの一帯は漁船が帰ってきて水揚げしてる忙しいエリア。

 

随分昔、両親と一緒に車で銚子に来た時にもこの辺を通り、父が運転する車の目の前を走っていたトラックの荷台からいわしがぴょんぴょん飛び出て(溢れて?)くるのを見て驚いた記憶がありますが、この時も同様に、トラックがカーブで曲がるとその勢いで飛び出てきたり、あちこちで鰯が空を飛び路上に落ちていました。

 

路上に落ちたイワシはそのうち他の車に惹かれるので、そこいら中潰れたイワシが路上に点在していて、ちょっと異様でした。

猫は常にイワシには困らないといった感じ。

 

自転車でえっちらおっちら進んで行く途中、何台ものイワシトラックに追い越され、魚の香りのついた飛沫を浴びます。

 

私の実家は九州出身で、イワシとか青魚を好んで食べるんですが、魚を食べていた頃の私なら鮮度の良い鰯がいっぱいな様子に美味しそう、なんて思うんだろうなー、と思いながら、でもどちらかというとここは鰯のDeath roadよね〜と。

 

海の中で生きていて群れで泳いでる姿は銀色のしなやかな体に光を浴びて感動的な美しさですが、人間に群れごと捕まっちゃったら食べられる前に道路に落っことされたりして、悲しいもんよね、弱い魚。

 

海鮮が売りのお店でランチ

半島の北東部をぐるりと回って南下するとすぐに、この界隈では結構知られた鮮魚を食べられる生簀のあるレストラン、一山いけす(3)があります。

 

以前来た折には家族と夫と共に夕ご飯を食べたのですが、そうだ、ここなら河童巻きとか食べるものがあったはず、と予約なしに飛び込みました。

昼だったし一時すぎだったし、席は空いていたので無事にランチができました。

 

日本で、ヴィーガンも食べられる食事を出す店の中では意外ですが寿司屋があります。

 

海鮮が売りの飲み屋とか懐石料理屋だとサラダでも冷奴でも魚介類と組み合わさってしまいがちなのでヴィーガンが頼めるメニューはほぼない状況が多いですが、寿司屋さんはアイテム別に注文できるのが強みです。

特に家族連れが多く来るようなお店だと、子供が魚介類がちょっと苦手だからとか、グループの中に誰かしら魚ばかりでは困る人がいたりするせいなのか、河童巻き、干瓢巻き、納豆巻き、などがあります。

 

納豆や干瓢には鰹出汁が入ってる可能性があるので、厳密に言えばヴィーガンではありませんけれど、無理のない範囲でなるべく動物性を避ける、という考えで、私は日本訪問中の外食では食べてます。

 

海鮮メニューがお得なセットでも千四百円くらいなところで、一皿が三百円しないようなものばかり頼んでたら商売上がったりかなと、ちょっと遠慮してしまいますが、魚介を食べないのに魚介類の店に客を一人連れてきた客引きだと思っていただければ。

ヴィーガンとしては、不殺生をしながら連れ合いには殺生を薦めているようで、まあどういう角度から見ても矛盾した行動ではありますけれど、人間の行動なんてそんなものでしょう。

 

 

 

お昼の後は犬吠埼の燈台(4)へ。

 

燈台の後は半島の南端をぐるりと回り、漁港というか魚市場があるところ(この時間はしまっていました)を通り、マリーナへ。

この辺りでぶらぶらしていたら夫が、そろそろ自転車の返却時間もあるから戻ることを考えよう、と言い出したので(何しろ半島のサイズがどんなもんだか把握できてなかったので)グーグルマップで調べたら、なんと、銚子の駅まで自転車で16分と。

 

なーんだ、それなら急ぐことは全然ないねえ。

 

ということで、銚子電鉄の外川駅を見に行こう、と今来た道をちょっと戻り、電動アシストを稼働して急な坂をぎゅーんと登りました。

 

外川駅の後は線路と並行に道を進み、内陸部のキャベツ畑を眺めながら北上し、ビールを買って公園で葉桜を眺めながら休憩し、5時ごろ前には朝レンタル自転車を受け取った駅の観光案内に戻りました。

 

電動アシスト付きの自転車、ふと気がつけば母の家の近くのスーパーの駐輪所でも、駅前でも、道を通ってる人が乗ってる自転車でも、結構しょっちゅう見かけるようになりましたね。

 

坂の多い街だとやはり便利ですしね。

 

スポーツとして自転車にガンガン乗ってる知人はe-bike否定派で、自分の足を使わなくなるからダメだというんですが、坂が億劫で自転車に乗らなくなってしまうよりは、きつい坂だけはちょっと楽に進むことができて、だから近所の用事は自転車で済ませてしまうというライフスタイルを続けることができるんだから、良いことだと感じます。

 

 

別の街も自転車で回りたくなりました 


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