ヘーゼルナッツといえば
ヌテラですね。
甘いものが好きな方にはウケの良いチョコレート風味なスプレッドですけれど、あの有名なメーカーのものにはパームオイルが使われているので、避けている人も結構多い。
ヨーロッパではパームオイルのボイコットをしている消費者も多いので、パームオイルなしのものも出回っているとかいないとか。
我が家では随分昔、夫のヌテラブームがありましたが、その理由は甘いものが割と好きというのとは別に、小ぶりサイズのガラスのコップみたいな容器に入っていたので、食べ切ったあとは洗ってコップにできる、という、モロゾフのプリン的な理由も大きかったですね。
だから大きめの普通の瓶入りのには目もくれず。
コップが欲しいならダラーストアで買って、大きめのヌテラを買う方が安かったと思うんですが、なんだかあのグラスが気に入っていたようでした。
でもあるとき、形が変わったんですよ。
普通のコップ的なスッとしたデザインから、カーブが深まって、ちょっと違う感じ。
それを機にヌテラを買わなくなった夫。
食べ飽きてたという説も。
ヘーゼルナッツの話からヌテラのコップの話になりましたが。
そんなことを考えていたのは、ローストしていない、生のヘーゼルナッツを友人にもらっちゃったから。
これはせっかくだから料理に使おうとレシピを探してみたのでした。
最初に見つけたのはパテのレシピ↓
ヘーゼルナッツは70グラムとありますが、もうちょっと多くてもいいかな、と80グラム使いました。
ヘーゼルナッツの茶色い薄皮は取り除きたいものですが、レシピには「ローストしたあと綺麗なタオルで包んで擦れば簡単に落ちる、と。
やってみましたが、これはロースト後の予熱で皮が蒸れて浮いてくるのかな、と思っていたのですが、半分くらいは軽く落ちてくれたのに、残りの半分は頑固にへばりついててどう擦っても取れません。
ロースト具合が足らないのかと思ってもう一度焦げないように気をつけながら10分ほどローストし、熱いうちにタオルに包んでゴーシゴーシゴーシ、落ちにくかったことを考慮してかなりしつこく擦り合わせましたが、やはり大半が取れない。
爪を立ててグリグリっとやったらパカっと落ちてくれるものもありましたが、へっこんでる箇所はどうにも爪が届かないし、もういいや、渋皮も味のうちじゃと諦めました。
残りの材料はフライパンで炒め、ブラックオリーブはタネを出しておき、全部一緒にフープロへ。
あ、塩胡椒し忘れました。
でも味の濃い材料ばかりなので正直塩はなくても美味しい。
レシピにはココナットオイルで材料を炒めるとありましたが、うちには在庫なし(買う気もなし)なため、キャノーラオイルで炒め、炒めてるときにナツメグを入れ忘れたので炒め終わってからパラパラと混ぜ、フレッシュなセージの葉っぱを入れる、とありましたが、庭のセージは凍っていたので、凍ったセージを(でもかちんかちんではなかったのでまあ良かろうと)という具合に、レシピはあくまでも参考です。
おお、そして大きな違いはブランデーを入れなかったことですね。
料理にお酒を入れる場合、その料理が自分の中でどこら辺に位置づけられているのか次第ではお酒がもったいなく感じてしまいます。
このレシピは初めてだったし、そんな未知のもののためにブランデーを4分の1カップも!それは出来ない相談です。
レシピにはブランデーはオプショナルとあったので、なくても良いはずですし。
料理にいれるワインやブランデーなどは、飲んでも美味しいと思える良いものを使うべし、とはよく言われることですが、申し訳ございません、私はいつも「うわ、このワインはハズレだったねえ、、、飲むのやめよう、後日料理にでも入れるから」という流れの品を使っております。
だってね、料理するんだからあれこれ他のものの味が入るし、まずいって言っても腐ってるわけじゃないんだし、料理酒とか高級じゃない本味醂とか、飲んで美味しいと思えないものだって普通に入れてるんだから、と思います。
パテのお味は、よくある動物のパテみたいな肉っぽさはありませんが、野菜とヘーゼルナッツの美味しさがぎゅっと凝縮していて私は好きでした。
これにブランデーを入れてたらもっと美味しかったのでしょう、、、けど、ブランデーはそのまま直に味わいたいので、これでよし。
パームオイルのボイコット
パームオイルは安価なオイルとして大変幅広い種類の加工食品に使用されています。
糖分ではコーンシロップが同じように幅広くあれこれの加工食品に添加されていますが、パームオイルはコーンシロップみたいに体に悪い、というよりはその生産過程での地球環境や野生動物への害悪の方がより酷くて、でも安価な材料なのでお菓子やら加工食品など広範囲に入っています。
消費者が手軽に手に取る商品にはかなりの確率で入っているのではないでしょうか。
食品に限らず、商品なりチェーン店をボイコットするという発想は、消費者の消費活動=その企業の行動を支持しているということであり、それをやめるということ(ボイコット)でその企業を支持しないという意思表示をするということですね。
こういった運動には古くはネスレの粉ミルクのボイコット運動、最近ではマレーシアでのスターバックスボイコット運動など、色々あります。
企業といっても世界規模で大きな力を持っていて人々の命や運命を左右できるようなそんな企業は、ちょっとやそっとのボイコット運動くらい屁でも無いとは思いますが、チリが積もれば山となるので、運動が功を奏することもあります。
大企業が利益のみのためにそれ以外の全てを犠牲にして邁進するのを、消費者がボイコット、、って非力で笑っちゃう、という方もいらっしゃるとは思うのですが、こういうウルトラ加工食品系をボイコットしてるうちに食生活が向上して健康的になるというボーナスもあります。
パテはクラッカーと一緒に酒のアテに。