食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

冷蔵庫にあるもので、チャプチェもどき

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いや、チャプチェに使う麺を使っているだけで、本当にもどきになりきれているかどうかはちょっと不安ですが。

 

うちは、基本的に週に一度食料品の買い出しに行くのですが、先週末はオンタリオへ遠征していたので、買い出しはなし。

 

あるものでなんとかできるだろう。

ついでに乾物とか冷凍したまま忘れてたものとかも使っちゃえばいい。

 

と思い、あえて別の日に買い出しに行く、などということもせず。

 

平日は私、仕事ですから、食料品を買いたい場合は仕事が終わった後、帰宅途中の駅前のスーパーなんですけど、激混みなのです。

 

みなさん、やっぱり便利な立地にある便利な店で買い物したいと思うんでしょう。

しかもその駅前のスーパーは、野菜が比較的割高なんですよ。

高いのに並んで時間が無駄になる、、、、それは避けたいですからね。

 

ということで、本日、木曜日の夕食も、残り物で無理やりひねり出す料理です。

 

残り物野菜でチャプチェもどき

 

材料
  • チャプチェの麺 1束
  • 豆腐 firm 1パウンドのものの半分 細切りにする
  • 人参一本 
  • 玉ねぎ、小さめ一つ
  • 菜の花に似たような中華野菜 一掴みほど(一把の半分)
  • にんにく 5かけ程
  • しいたけ 4枚ほど 
  • きくらげ 乾燥状態で半カップほどを水に戻して
  • 青ネギ
  • 醤油
  • 砂糖もしくは好みの甘味料
  • お酢(ほんのちょっとだけ入れます)
  • ごま油
  • 炒りごま
  • 青のり(最後にパラパラっとかけます)

 

手順
  1. 野菜は食べ易い大きさにスライス
  2. 豆腐はスライスしてさらに細切りにし、醤油、砂糖、酒、ごま油で和えておく
  3. しいたけときくらげは戻し、麺にからみ易いように切る
  4. 野菜類を炒め、醤油、砂糖、酒などで好みの味付けをして皿に出す
  5. 豆腐を炒め、野菜の皿に移す
  6. 酒、醤油、砂糖、ごま油をフライパンに合わせて煮立て、茹でたチャプチェを入れて炒め煮する
  7. 加熱した材料全部を合わせ、炒りごまをふりかける

 

適当にパッケージの裏に書いてあるレシピを参考に好みに味付けましたので、韓国のお母さんたちに「全然違うわよ!」と怒られる可能性大ですが。笑

 

明日の夕飯はちょっと前にたくさん作って冷凍してあったチリで済ませましょう。

買い出し行かなくても一週間くらいならなんとかなりましたね。 

 

 


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老後について、ほんのすこし考えてみた

私は世間でいう、いわゆる中年という年代です。

日本ではいつの頃からか、アラサーとかアラフォーとか、そういう言い方が普及したようで、ナンノコッチャ、と思ってましたが。

自分がアラ*なのか、特にここで表明するつもりはありません。

 

でもまだまだ現役なワタクシ、仕事でクタクタになった時とか、クリスマスと元日が日曜日だったせいで、この時期一日も祝日がなかった今シーズンなど、「あああああ、もっと歳とってたらリタイアしてのんびり生活できるのに!」

などと思ったりもします。(歳とってても蓄えがきっちりできてないとリタイアできませんけども。)

 

 

でも、リタイアってやっぱり先のこと、先の、ちょっと不安なこと、ですね。

 

知り合いにほんの数人ですが、羽振りが良くって、50代になってすぐにリタイアしちゃった人がいらっしゃいます。

 

いいなあ、私も今のうちに転職してお金稼ぐことに気持ちを集中して、50になったらリタイアしたい、、などとも思いますが、まあお金を稼ぐ才能がある人とない人がいますしね、現実と向き合わねば。

 

健康のこと、収入のこと、色々と老後といえば気になることはありますが、私、食いしん坊ですので、一番気になるというか、これをクリアできないうちは如何にもこうにも安心してボケられないわ、と思うことがあります。

 

 

はい、老後の食事です。

 

 

私は日本出身ですので、やっぱり北米の病院食とか老人ホームで出される食事とか、ああいうのはダメなんですよね。

 

病院食ならせいぜい3泊くらいで終わるから我慢もできますが(こちらはベッド不足が深刻なので、同じ病気の人が日本で入院すると二週間くらいのことが三日だったりするのです。)老人ホームだったら、死ぬまでずっと、毎日。

 

以前、老人ホームにボランティアに行っていたことがありまして、

 

90歳なのにめちゃくちゃ元気な(でも電動車椅子で移動なさっていた)ムッシュ・T、彼は老化のせいもあり、味覚がちょっと衰えていたフシもあるのですが、ホームの厨房も栄養士の指導のもと、減塩、ローファット、などの健康食を提供していたようで、毎回お会いするたびに

「自分はね、神様に余分に時間をもらってこんなに長生きしてるんだよ、だから、もっと長生きしたいなんて全然思わない。明日死ぬかもしれないけどそれはいい。だけど、今夜が最後の夕食かもしれないと毎回思うのに、食事が味も素っ気もなくてやってられない」

とこぼしていました。

 

現に、一緒に食堂に同伴して、テーブルに着いたムッシュ・Tとお話を続けていると、テーブルに届けられたお皿の上のパスタとトマトソースは、見るからにゆですぎなパスタに、トマトの水煮缶をそのまま上にぶっちゃけただけ?なようなソースです。

「まずいんだ、味がないんだ、食べてみる?」

なんて言われましたけど、試食するまでもなく、それは本当に味気なさそうなパスタ。

 

夕食は大概、メインの料理に炭水化物が組み合わされ(便利なのでパスタが頻出)アップルソース(プッチンプリンみたいな感じでプラスティックの容器に一食分がパッケージされたもの)クラッカーが二枚袋に入ったもの、密閉パックのチェダーチーズ(ローファット)の一食分、オレンジジュースのパック入り一食分、そんな感じでした。

 

病院食と基本的な路線は同じです。

 

栄養士が「たんぱく質、ビタミン、鉄分、炭水化物、、」とチェックしたもので、北米の一般的な人々の食事のパターンに寄り添ったようなものです。

 

これを渋々口に運ぶムッシュ・Tが気の毒で。

 

塩気がないんだと言って、どこからかもらってきてポケットに忍ばせていた小さな紙製の小袋に入った塩を取り出してちょっとふりかけ、「これを見つかると部屋を捜索されて没収されるから、見つからないようにやらないといけない」と。

 

日本でもきっと、病院や老人ホームで食事を供される場合は、減塩とかローファットとか、そういう「健康志向」なものが出されているのだと思いますし、病院食なんかはどうしたって家で家族が調理した食事やレストランなどの食事に比べたらまずいと言われているとは思うんですが、こっちのは、ちょっとレベルが格段に下がります。

 

自分の体がヨボヨボになって、買い物も満足にできなくなって、料理を作る体力もなくなって、行政のサービスなどが介入してくるようになったら、ムッシュ・Tが食べてたような、あんな食事を与えられるんだろうなあ。

 

と思うと、本当に、自分で自分の世話ができなくなった時が年貢の納め時というか、これは辛い、辛いという言葉では表しきれない。

どうにか避けられないものか。

 

歳をとるということは、だんだんと自分のことが自分でできなくなっていき、若い世代の人たちに身を委ねるようにならざるを得ないことなんだと思います。

 

コロッと逝ってしまいたいですね。

人に世話されるくらいなら。

 

というのは多分万人の希望するところ。

 

うちの祖父も毎年正月になると言ってました「わしは今年こそ死ぬぞ。」と。

正月早々そういうことを言うのはやめてくれ、とか、おじいちゃん毎年それ言ってるけど毎年ちゃんと生きてるから今年も大丈夫だよ、とか、家族は毎年祖父にそっけない返事をしてましたけどね。笑

 

祖父は、死ぬときはさっと死んでしまいたいといつも言っていましたが、癌で長患いをして、苦しんで逝きました。

 

希望することがいつも叶うとは限らないけれど、あんなに毎年希望をはっきり表明してたのに、全く逆になるなんて、かわいそうでしたね。

 

 

それを思うと、自分も、老後は希望の全く反対の、まずーい北米デフォルトの「健康志向な味気ないパスタ」を毎食食べて老いていく可能性は高い!

 

 

ものすごく蓄えをしっかりして、プライベートで美味しい食事を提供するサービスを雇うか、もうちょっと食文化が豊かで美味しいものが割と普通に食べられる文化圏に移住するか、、、、

 

どちらも現実味がないですねえ。

 

せめて私が老人ホームにお世話になる頃には、ヴィーガン・オプションも普通にありうるような社会になってるといいですけどね。

 

ああ、それでもやっぱり、ナッツとスムージーばかりでは食いしん坊の私、満足できませんから、ヴィーガンでなおかつ美味しいもの、、、が一般化してくれるといいなあ。

 

そういう社会にしていくのは自分たちですから、私もせいぜい地元で人々と話す機会があれば、美味しいヴィーガン・ダイエット、広めていきたいと思います。。

 

 

 


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オンタリオの義母を訪ねて

むかーし昔、「母を訪ねて、3千里」というお話がありましたが、覚えておいででしょうか、、、。

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出発して1分もしないくらいの地元です。先週は割と暖かい日が続いたので、雪もかなり溶けたような。。。

 

この週末は、義母を訪ねて長距離ドライブしてまいりましたよ。隣の州まで。

直線距離でどれくらいあるのかなと思いましたら、だいたい666キロメーターだそうです。

一里は4キロですから、4で割ると166,5里です。

そう考えると三千里ってすごいですね。マルコ、すごい。笑い

 

片道166,5里ですから、往復で333里。

私が義母を訪ねていく旅を9回すると、三千里。

マルコに匹敵します。

だからなんだっていう話ですけれど。笑

 

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我が州とお隣の州は、似たような気候ですからうちが暖かい時にはあちらも暖かく、暖冬なのは同じなのですが、やっぱり若干あちらの方が気温が高めなので、ほら、こんなに雪がなくなっています。同じタイムゾーン(カナダは国内に6つのタイムゾーンがあります)の中でも西側へ行きますので、夕方暗くなるのもうちよりもうんと遅く感じます。なので、気分的には「春かな?」と言う感じ。遠いトロピカルな土地へ行けないので、こんな小さな春を喜びます。

 

 

 

今回の帰省は、ひょんなことから私が金曜日お休みをもらえることになったので実現しまして、ろくに準備もせずに、ぱぱぱっと荷造りして、行きのお弁当と帰りのお弁当用に梅干しのおにぎりを自分用に、きゅうりとチーズのサンドイッチを夫用に(夫が自分で作りました)木曜の残り物のパスタ(トマトソース)をパックし、お茶をサーモスに入れて、慌ただしく出発しました。

 

冬の時期の車の旅は、食品などはトランクに置きっぱなしにしておけば勝手に冷凍しますので長持ちします。

冷凍しても平気な食品はそうやって保存が可能。

若干乱暴ですけれど。

 

そんな感じで、滞在中はもし必要なら自分で持参した食事をトランクから持ち出してチンして食べれば大丈夫、、という感じですごしました。

 

土曜日の晩は義母の家を出て、もうちょっとうちに近い(とはいえ車で4時間くらいの距離です)の義妹宅に泊めていただき、残りのご飯(おにぎりのみ残っていました)は帰りの車の中でランチにでもすればいいや、、、とトランクから出さずに一晩過ごしまして、翌朝、「あ、いけない、おにぎり凍っちゃってるじゃん」と気がついたのでした。

 

ご飯ものは、一旦凍ったものは、ちゃんと加熱してやらないと、解凍されてもパサパサなので美味しくもなんともないですよね。

ならば出発前に電子レンジでチンしていこう、、、と思っていたのですが、人と話したり荷造りしたりあれこれやってるうちにやっぱりすっかりそんなことは忘れ、冷凍おにぎりを搭載したままで義妹宅を出発。。。。

 

ああ、お昼に食べるアイテムがないまま出発してしまいましたよ。

夫は、どこでストップしても売店やファーストフードでなんでも買えばいいですからいいけれど、私はやっぱりハイウェイのサービズエリアでは食べるものがなかなかない。

 

ということで、ハイウェイに乗る前に勝手知ったる義妹の地元のスーパーでランチアイテムを買い込んで行きました。

 

買ったものは

 

ピスタチオ(塩がかかってないもの)

すでにカットしてあるパイナップル

夫用にツナとサーモンのサンドイッチ

自分用に、、なんと、ベジタリアン・スシ

 

最初は冷やかしで見ていたスシでしたが、材料に何が入ってるのか見て見たら全部植物性だったので、面白半分、試しに食べてみようかな、と思って買って見ました。

 

食べ終わった後で気がついて写真を撮ったので、肝心のブツは写っていませんが、こんな感じです。

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中には小袋入りのワサビと醤油、生姜が入っていました。パッケージにはもちろん割り箸は付いていません。笑

 

スシが200グラム入って、具は全部野菜で、それで6ドル49セント、これは結構いい商売ですよねえ。

 

しょぼいのは承知の上で買いましたので、文句を言ったりはしませんが、こんなものがひっそりと、でも細々と販売され続けてるってことは、ヴェジの人でこう言うのを買う人がいるってことでしょうから、もっと美味しいものをこれくらいの値段で出したらヒットするかも。

 

こう言ういかにも怪しげなスシをスーパーで買ったのは初めてのことなのですが、感想としましては、こんな感じです。

  • ご飯粒が押しつぶされててひどいことになってる上、ご飯の層はかなり薄く押し延ばされた状態(多分ご飯の美味しさがわかる人は顧客層にはいないんでしょうね。)
  • 冷蔵エリアに陳列されていましたので、もちろんご飯は美味しくない状態。魚介類を使ったスシと一緒に並んでますからね、冷蔵コーナーでないところに置くことはできないですから、仕方ないっちゃ仕方ないですが、こういう商品を買った人が、スシって美味しくない、と思っても仕方ない。
  • 裏巻きなのはわかるが、海苔の風味も何もあったもんじゃない(海苔の味がわかる人が顧客層にいないんでしょうけど、海苔は押しつぶされたご飯を延ばしたものがバラバラにならずに形を保つために存在する単なる裏方、って感じでしたね。)
  • 中身は細切りの人参、赤ピーマンの細切り、青梗菜、枝豆を薄切りにしたもの、ハムス、ごま、、、、なるほど、、で、意外にも青梗菜のシャキシャキッとした歯ごたえが美味しかったです。
  • スシだから、お約束のようにわさびがついてました。笑。スシ自体の味がぼやぼやしているので私も使いましたが、醤油やワサビを必要もないのにガパガパと巻き寿司につけて食べる北米人の気持ちは、この寿司を食べたらなんとなく理解できた気がします。。。。

 

面白い経験をさせていただきましたよ。

 

旅先でもなければこう言うものに手を出さないで、どうしても安全圏内でぬくぬくと過ごしてしまいますからね。

 

ヴィーガンになって楽しくなったことの一つは、食の冒険というか、伝統的なものじゃなくても面白そうなものを食べたり作ったりする機会が増えたこと。

スシももうちょっと羽目を外したのを作って見たいなあと思った車中のランチでした。

 

 

 

 


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ヴィーガン・フェスティバル!

たまに覗いているヴィーガン情報満載なサイトの一つでこんなのを見つけました「アメリカ主要都市と世界中で今年開催される予定のヴィーガン・フェスティバル」

 

ヴィーガンの美味しいものを、たくさんの人に食べてもらって、知ってもらって、ヴィーガンの心を広めるのにはいい企画ですね。

 

多くのフェスティバルが初夏から夏、秋にかけて開催されるのではないかと思いますが、温暖な地域などではそうとばかりも限りませんね。

 

カナダドルがもうちょっとマシになったら夏場にでもヴィーガン・フェスティバル目当てにアメリカのどこかまで行ってもいいかも。

 

いやいや、カナダ国内でもいいかも。

何のなんの、私が住んでる町でも開催される予定がある模様!

 

楽しみです。

 

各地で予定されているフェスティバル、カリフォルニア州やニューヨーク州なんかは予想どおりたくさんありますね。

でも、それ以外の州でも色々とあるようで、お近くの方は是非。

アメリカばっかり、いいわねえ、カナダにはそんなのないだろうなあと思ったらちゃんとありましたし、ヨーロッパの国々についても、こちらのサイトで確認できたぶんだけでしょうけれどちらほらと列記されています。

日本のは見つかりませんでしたけど。

日本でヴィーガン・フェスティバルを開催するご予定の運営団体の方がいらっしゃったら、このサイトに連絡したらリンクを貼ってくれるようですよ。さあ、今のうちに!

(情報をいただいたサイトのリンクは下に貼ってあります。)

 

以下はサイトからコピペしたものです。(サイトでは箇条書きになったそれぞれのフェスティバル名はリンクですが、こちらでは単なるリストですので、ここのフェスティバルについて知りたい方は、情報源のサイトのリンクを使ってください。)

 

Arizona

California

Colorado

District of Columbia

Florida

Georgia

Hawaii

Illinois

Kansas City

Louisiana

Maine

Maryland

Massachusetts

Michigan

Minnesota

Nevada

New Hampshire

New Jersey

New Mexico

New York

North Carolina

North Dakota

Ohio

Oregon

Pennsylvania

South Carolina

Texas

Utah

Virginia

Washington

Wisconsin

 

サイトには、アメリカ以外の国々についても記載がありましたが、全部コピペするのも何ですし、私の興味ある国のみに絞って、あとはカナダのぶんのみこちらに。。。笑

Canada

 

ちなみに、私の町のフェスティバルのリンクをクリックしてみましたら、2016年の情報のままでした。笑

まあ、そのうち今年の情報が載ることでしょう。

 

こういう楽しくて美味しい催しを通して、ヴィーガニズムがもっともっと普及するといいですね。 

 

詳しくはこちらのサイトをご参照あれ。



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私のミミズ・コンポスト

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昨夜はものすごい強風でした。

そんな晩は、表にコンポストを捨てに出るのは億劫。

裏庭に直接出られるお勝手口は雪に埋もれたデッキに繋がっているので、冬場は家事とか地震でとっさに家から逃げ出したいような状況でもない限り使いません。

そうすると、玄関から出て、ぐるりと裏庭に回って、デッキの脇を通ってコンポストのある場所まで。

吹雪の時、大風、大雪、大雨、などのときにはちょっと遠く感じるのです。

そんな時は、野菜クズ、地下にあるミミズ・コンポストに持っていきます。

 

表のコンポストには「捨てる」気分ですが、ミミズ・コンポストには「餌をあげる」気分です。

 

もちろん、表のコンポストにも、自然界の微生物や小動物や、ミミズも多分住んでいるんだろうと思いますが、大きなコンポストの蓋を開けても、そういうのもは見えないので、何が住んでいるのかは不明なまま。

 

地下にあるコンポストは、10年ほど前に市のエコロジー事務所(と勝手に訳させていただきます)でほんの少し分けてもらったものを、持ってきて始めた本当の自然界からはちょっと隔離されたコンポスト・小宇宙です。

 

最初に用意したものは、大きなプラスティックの容器。こちらでは一般的な、ラバーメイドというメーカーの、厚手の頑丈な蓋つきの容器を使いました。

 

これの蓋に、10〜15センチ間隔でドリルで穴を開けます。

穴は、ミミズが這って出られるほどの大きさにはせず、割と小さめで。これが空気穴になります。

容器の下の部分にも、余分な水分がしたたり落ちるように穴を開けておきます。

全体に穴を開けてもいいのですが、私は四隅に集中して穴をちょこちょこっと開けておいて、その下に安定のいい強いプラスティック容器を置いてあります。四つ足のような感じで。バランスよく置いておくと、余分な水分は容器に落ちるようになります。

 

最初は、野菜クズを入れる前に、新聞紙とか、卵のパック(北米で一般的な、あの灰色っぽい茶色っぽい紙の卵パック)をちぎって水に浸し、それをちょっと絞ったものをたくさん入れて、そこにミミズを入れます。

コンポストがあればそれもパラパラと入れておきます。なければ土でもよかったかと。

そして、ミミズがこの新しい住環境に馴染んで、新聞や卵のパックを食べてぬくぬくと生き始めたなという頃から、少しずつ野菜クズを与え始めます。

私は紙がほぼ食べ尽くされてきたかな、、、という頃まで待ちました。食べ尽くされると何もなくなるわけではなくて、食べて排出されたミミズのう*こがコンポストを土っぽく変化させるわけなので、紙紙していた場所がだんだん土っぽくなってきたなあ、と、そういう感じです。

全部土になってしまったら、餌がなくなったということですので、その前に野菜クズをあげる、っていう感じでしょうか。

 

野菜クズは一日に一回、料理するときに出る野菜の皮や根っこ、黄色っぽくなってる葉っぱなど。

コーヒーやお茶を入れた後の出し殻、卵を食べる人は卵の殻なども入れます。

入れないようにするものは、動物性食品のクズ(骨、かわ、筋、鱗、など)そして、酸性のきついもの(レモンの皮など)そして、バナナの皮には農薬や輸入するときに船の中で虫がつかないように散布される薬品などがきつくてミミズが死んでしまうらしいので、一切入れません。

 

食品クズを入れたら、コンポスト、土、もしくは新聞紙や卵パックの紙などで食品の部分を軽く覆ってあげます。あんまり深く埋めないように。

 

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このコンポスト、蓋を開けても生ゴミの匂いは一切しません。土の匂いがします。見た目も土そのもの。

白く見えるのは、卵の殻です。以前食べていたときのと、職場で卵を使ったときに出る殻をもらってくるため、結構あります。

卵の殻は割ったばっかりの状態で入れてやると、ミミズが喜ぶ小部屋に、砕いてあげても、ミミズが喜ぶジャリジャリっとした感触の環境を提供できるようです。

卵の殻はカルシウムをあげるのと、phのバランスをとることに役立つようです。

コーヒーの出し殻もあげすぎないようにすれば結構ミミズが喜ぶようです。

 

コンポストはある程度したら収穫して、畑や植木を植える土に混ぜてやると、栄養満点でとても良いのです。

収穫するときには、ミミズが光を避ける修正を利用して、明るいところにコンポストを取り出して、上から上からすくってやります。そうすると、ミミズはどんどんと下の方(暗い方)へ移動していくのです。

 

また、これはどんな野菜クズをたくさん与えてやるかにもよりますが、穴を開けたところから、余分な水分が下に滴り落ちるのですが、これをプラスティック容器などで受けてやるようにしておくと、茶色っぽい水が溜まってくるので、これを植木の土の部分にかけてやると、とても良い肥料になるのです。

 

 

コンポストを始めたのは、買い物した時のプラスティックの袋(日本ではビニール袋と言いますね)がゴミ問題につながっている、そろそろこういうゴミになる袋をやめるべきだ、という話が一般化した、10数年まえの話です。

一切プラスティックの袋を使わずにゴミ箱だけで台所のゴミを処理するというのは、やっぱりいきなりは難しい。

生物、濡れたもの、ぬるっとしたもの、そういうゴミを紙袋に入れるのも無理がある。

では、どうすればいいかな、と思ったときに、コンポストを使って野菜クズをゴミに出さないようにすれば、濡れたものはほぼ無くせるんではないか、と思ったのがきっかけです。

当時はヴィーガンではなかったので、魚の内臓とか、肉についてきた骨とか、そういったものはやっぱりゴミに出していました(市のコンポストサービスもまだ始まっていなかったのです。)

それでも、野菜クズをゴミ箱に入れないだけで、ゴミがかなり減りましたよ。

ヴィーガンになった今は、肉魚のゴミが出ないので、ゴミは一月に、いわゆるスーパーの袋程度のサイズの袋が二つくらいです。

うちの界隈は回収が二週間に一度で、屋外に置いてある大きなゴミ用の容器に入れたまま家の前の歩道わきに出しておけばいいので、ゴミ袋というものも必要ありません。

 

それもこれも、コンポストのおかげです。

街中に住んでいるとコンポストを置く場所がなかったり、暖かい地域だとやっぱりハエとか虫が湧いて匂いがするかもしれない、などというハードルがありますが、うちはそこらへんも問題ないので、ありがたいことです。

 

 

さて、それでは最後に、ミミズさん登場です。

こういう写真を見て気持ち悪い!と思われるかも、と思いましたので、写真は小さめで、白黒にして見ました。

それでも見たくないという方はご注意ください。

私はそんなに気持ち悪いとは思わないんですけどね。まあ人それぞれ。笑

 

 

 

 

しゃもじですくったところです。ミミズにしてみれば、平穏に暮らしていたのにいきなりすくいだされて光を浴びせられていい迷惑ですね。

 

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10年以上も同じ容器で飼い続けて、繁殖して増えすぎたらどうすればいいの、なんて思われるかもしれませんが、ミミズは、自分たちのコロニーがどの程度のサイズまで繁殖できるのか分かっているらしく、容器の大きさや餌の量を上回るほどには繁殖しません。人口爆発っていうことがないんです。

 

人間にはなぜそういう本能がないんでしょうね。

 


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