日曜に焼いたパン。新しいカミソリを入手したので、切り込みがシャープです。え?シャープに見えません?自分の中では比較的シャープなんです。笑 写真は本文には全く関係ございません。笑
先週初めからまた喉が痛くなりまして。
「風邪か?」と思いましたので、風邪のひき始めにとるべき常識的行動をとり、おとなしく過ごして参りましたが、喉の症状は一向におさまらず、その上、通常は喉から鼻にきて頭痛、だるさ、などと進行していくはずが、喉だけで一週間ほど。
何だろう、風邪じゃなくて、、、、、喋りすぎ?
でも何となく、金曜の夕方あたりからググッとだるくなってきて、、、喉の症状の段階で風邪の進行を止めることはなりませんでした。
喉の痛みの原因と対策は、とググってみましたら、やっぱり風邪の記事が大半で、対策もやはり、、、
- ハチミツと大根(生姜、レモン、などなど他にも色々)
- 暖かいお茶を飲め (紅茶、緑茶、などなど)
- うがいをしなさい(緑茶でうがい、紅茶でうがい、塩湯でうがい、薬でうがい、、、)
- 首を温めときなさい(マフラーして寝るなど)
- マスクを使用しなさい(寝るとき、外出時、などなど)
全部どこかで聞いたことがあることばっかりです。
ハチミツとマスク以外はそれなりに実行してますが、魔法の治療法はやはり存在せず、体を休ませるしかないようです。
ところで、マスク、、、これは実際所有していないのですけれど、寝るときにスカーフを口と鼻の上にかぶせるようにして見ましたが、息苦しいので取ってしまいました。
ループを閉じる
横になって休んでいる時、暇だったのでポッドキャストで色々と聴いていたんですけれど(そのうち寝てしまったりして、、)そこでこんなプロジェクトについて知りました。
Plastic Bankという団体とその代表のDavid Katz氏です。
世界中で人類が生産→消費→廃棄という活動を繰り広げ続けてきて、ゴミ問題は大変なものですが、中でもプラスティックゴミによる環境汚染というか自然界に与えるダメージは酷いものがあります。
私も去年の7月に「プラスティック・フリー」なる挑戦を試みて、現代の生活の中でプラスティックゴミを出さないように暮らすことがいかに困難か思い知りました。
なるべくプラスティックは避ける、と心に思いながら、使い捨てを避け、過剰包装を避け、、、ていても、個人の努力で続けられることには限度があります。
「個人の努力の限界」というコンセプト自体を覆すような、個人で排出するゴミが年間を通じて500mlに満たないというような「ゼロ・ウェイスター」の方々も存在するのですが、やっぱり、凡人の私は、もっと社会全体で、もっと製造業とか小売業とか自治体とかが一緒になってシステムを変えていかなければ、個人では太刀打ちできないと思います。
思います、って私がここに書いたって何も変わりゃしないんですが、このDavid Katzさんのトークは、
「海を掃除しよう、という発想は間違っている」から始まります。
台所の流しが溢れ出して、床が水浸しになった時、まず誰もが取り掛かるのは、モップやバケツを持ってきて床の水を拭き取ることではなくて、流しの蛇口をひねって水を止めること、だから、海に流れ込む膨大な量のプラスティックゴミを止めることから始めよう、と。
そこまでは、ゼロ・ウェイスターの人たちと同じ発想です。
Katz氏のアプローチは、個人で排出するゴミを減らそうというものではなくて、ゴミを海に捨てがちな貧しい国の人たちが、ゴミを捨てないことで収益を得られるようにしよう、というもの。
ゴミ処理とかリサイクリング・ビジネスというものは古今東西存在していますけれど、企業がリサイクルされたくず鉄などを売買して利益を得るのとは違って、Katz氏は、貧しい人たちが集めたプラスティックゴミの貨幣価値を還元し、彼らの自立を促すシステム、Plastic Bankを設立しました。
先進国でも、ホームレスやウェルフェア受給者などが街中に捨てられたビール瓶とか空きカンなど、デポジットを得られるリサイクルゴミを集めて回っては換金している様子を目にすることがあります。
ケベック州ではアルミの缶は350mlの缶が一つ5セント、500mlのビール等の缶は20セントのデポジットですので、ゴミ袋いっぱいに集めて換金すれば、ちょっとしたお金になります。
というわけで、アルミ缶やビール瓶などのリサイクル率はとても高いのです。
同じように、回収されたプラスティックをリサイクルするシステムを確立して、プラスティックがゴミではなくお金になるならば、ゴミとして海に流れ込むことを止めることができるという仕組みです。
生産→消費→廃棄という直線だった流れを、廃棄されたものをリサイクルして新たな生産物の原料としてやることで、ループを閉じてやることになります。
もちろん、リサイクルされたマテリアルとしてはバージン・マテリアルには劣るでしょうし、永遠にリサイクルし続けることはできないでしょうから、ループを閉じるとは言っても、完全に閉じることはできません。
やっぱり、プラスティックという永遠に生分解されない物質を新たに生産して消費するという行為自体を辞めないと、作り出されたプラスティックはどこにもいかず、地球はゴミで埋まってしまうと思います。
それでも、こうしてゴミ処理が社会の底辺にいる人々の生産活動につながり、海へ流れ込むゴミを減らすことになるのだから、これはやはりすごい。
今朝のラジオのニュースで、英国のQE IIが、バッキンガム宮殿内でのプラスティックのストローとボトルの使用を禁止したと聞きました。
無用なプラスティックの使用をやめる、というのは一番簡単に始められるプラスティック・フリー活動ですし、影響力のある人や著名人がこういうことを始めてくれると問題の認知度が上がるので、これは歓迎すべきニュースですね。
私はゼロ・ウェイスターと名乗れるような者ではありませんけれど、ほんのちょっとでもプラスティックゴミを減らしたいという気持ちを持っていると、そのゴミの量にクラクラしつつ、使い捨てのプラスティックをひょいひょい捨ててる人たちを見ながら孤独感すら感じるのですが、こういう活動家の話やニュースなどを耳にすると、ちょっと嬉しくなるのです。
こちらは別のビデオ。
Plastic Bankの活動について詳しくはこちらで。
デポジット・システムがこんなに有効なんだから、やっぱり使い捨てパッケージじゃなくて、デポジット制の容器回収システムをどんどん導入していけばいいのに、、、と思います。