写真は6月16日(日曜日)の午後。
なんてことない風景ですが、一年の半分この水が凍ってて、木々も葉っぱを落として灰色な風景ですので、こう言うなんでもない緑や水がやたら麗しく感じる北方人なのです。笑
もう6月も半ばすぎ、またやってきます、プラスティックフリーJuly
去年はあんまり肩に力を入れず、なるべくなるべく、、という程度だったのですが、そうしたらやっぱりあんまり大した「使い捨てプラスティック減」は達成できませんでした。
今年はどうしようかな。
どうしようかな、と言ってももちろん、普段通り、自分のできる範囲で可能な限り使い捨てプラスティックを減らすようにはしますけれど、やっぱり何かもう一息やってみたい。
政府の対応
最近、EUをはじめいろんな地域(国も)の自治体などで「使い捨てプラスティックを***年までに使用禁止にする」方針が発表されています。
カナダの連邦政府も先日、2021年までに使い捨てプラスティックの禁止を、、と発表しました。
上のビデオはこの記事から↓
去年ケベック州Charlevoixで開催されたG7サミットで、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、英国、そしてEUはOcean Plastics charterに署名し、海洋プラスティックゴミに対処する方法を見いだすことに同意しました。
その一方でカナダからフィリピンに送りつけられた大量のゴミの話など、カナダはちょっと言ってることに行動が伴ってないんじゃないの?という感じでしたね。
また、記事によると、2016年にカナダで使用されたプラスティック、実際にリサイクルされたのはたった9%で、87%はランドフィル行きになっていたことが判明したとか。
連邦政府は今年10月に総選挙ですから、その前に何としても選挙公約の一つだった環境問題への取り組みを見せておかなければいけません。
この記事冒頭でジャスティンが湖を背に立っている写真、背水の陣とでも言いたいの?て感じに見えてしまいますね。笑
モントリオール市も先日使い捨てプラスティック禁止への動きを発表しましたが、連邦政府もとなると、国内の産業との連携など、きちんと計画的に対応しないと話になりません。
記事によると、カナダの石油化学産業は近年連邦および州政府からの補助金を受けて急成長しているとか。
アルバータ州やオンタリオ州では政府の援助のもと、20〜45億ドル規模でプロパンガスをプラスティックに変えるなどの技術を工業化させるプロジェクトを進めているとかなんとか。
こういうプロジェクトを推進する一方で使い捨てプラスティックを禁止する、って素人目には矛盾してるように見えますけれども、どうなんでしょう。
リベラル党政権は最近ちょっと立て続けに政治スキャンダルがありまして、10月の選挙前に人気を取り戻したくてこういう発表をしてるんだろう、と野党、保守党のアンドリュー・シアー党首。
プラスティック禁止で人気が取れるとは思えませんけれど、実際に石油化学産業で使い捨てプラスティック製造に携わっている人々や使い捨てプラスティックアイテムの流通や使用で成り立っている産業への影響を考えると、ただ「禁止します」では上手くいかないでしょうね。
自分の袋を持参しましょうよ、というメッセージ付きの恥ずかしい袋
バンクーバーの商店が、使い捨てプラスティック袋に恥ずかしいメッセージを印字して「これが恥ずかしいなら次回は自分の袋を持っていらっしゃいよ」と顧客へアプローチするという手段に出ました。
どんな恥ずかしいメッセージかというと、
Dr. Toews’ Wart Ointment Wholesale
Into the Weird Adult Video Emporium
The Colon Care Co-Op
など。
訳すのは難しいのですが、まあこんな感じかな、と意味合いだけ日本語にしてみました。
ドクター・トウス(つま先に引っ掛けている)のいぼ軟膏卸売店
奇妙なアダルトビデオの商店へ
結腸ケア協同組合
ただ、この意図とは反対に、「これ面白いから全種類集めよう」という顧客が登場しているんだそうです。
袋はもちろん有料ですが、5セント程度じゃあプラスティック汚染問題に無関心な人は怯みませんからね、道は険しい。笑
使い捨てプラスティック・ストローでなきゃダメなんだ、というコンディション
今朝ツイッターでこんなつぶやきを見ました。
レストランなどで、プラスティックの使い捨てストローを全てのお客さんに提供するのをやめた店が結構増えているようなのですが(外食が少ないので実感がないですが)「ください」と言うお客さんに「老人にしかあげてない」と言って拒否する人もいる様子。
ストローを使わないと飲み物を飲めない状況と言うのは、筋肉や神経の病気などで手が震えるからコップの中身がこぼれてしまう、もしくは飲み物が入ったコップを持ち上げることすらそもそもできない、と言うような場合や、認知症その他の理由で脳が視覚情報を処理しつつ手を動かしてコップを持ち上げて飲む、、、と言う一連の動作を行う能力が低下もしくは失われている場合、、などなどが考えられます。
そう言う条件にある人がストローをください、と申し出たところ、健康体の人間のことしか想像できないスタッフが「ゴミ問題対策にとってストローは悪、だからあげない」と押し付けるような形になってしまったようです。
世間ではプラスティックゴミの問題への認識が広まっていて、それ自体は良いことだと思うのですが、「ストローはだめ!」だけが一人歩きしていて別の使い捨てプラスティックには思いが及んでないことも。
チリも積もれば、、と言う考え方も大事ですが、木を見て森を見ないことで人の心を傷つけたり嫌な思いをさせることは避けたいもの。
ストロー以外にも世の中には使い捨てプラスティック包装がたくさんあります