Remembrance Day
十一月十一日はヨーロッパ各国と北米では毎年第一次世界大戦の終戦の日ということで、戦争で亡くなった多くの人々を追悼する日です。
毎年この頃になるとダウンタウンのお店の前や駅前などで、募金活動をするベテラン(退役軍人)の方々の姿が見られ、寄付をすると真っ赤なポピーを上着の襟の部分などにつけてくれます。
職場でも毎年この日が近づくと、誰かしらが「追悼の機会を設けましょう」と提案し、11時11分に一分間の黙祷をし、戦没者に思いを寄せる詩を朗読したりバグパイプ系の音楽をかけながら、カナダから遥々戦地へ赴いた当時の若いカナダ兵たちの話などをします。
フォーマルな追悼式をするわけではないのですが、毎年こうやって誰かしらが発起人になって会話をする、というところがすごいなあと思います。
今年で戦争が終わって百年です。
イギリスの植民地軍ではなくカナダ軍として初めて参戦したということと、当時の人口に比較しても莫大な数の若い兵士たちが戦死したということもあり、この戦争はカナダという国にとっては重要な記憶です。
私は国籍は日本人ですけれど、ずっとここに住んでいて日常的には市民権を持っていようといまいと同僚や近所や友人知人たちと同様に、カナダに帰属意識を感じて生きていますので、こういう時も彼らの気持ちや歴史に敬意を表して一緒に黙祷します。
フランスでの追悼式
フランスのVimy Ridgeはカナダ軍がドイツ軍と三日間に渡る戦いをした場所ですが、この土地はカナダの戦死者追悼記念碑があり、毎年Remembrance dayの追悼式が行われます。
カナダの人々にとっては、Vimy Ridgeはやはり重要な記憶です。
Battle of Vimy Ridge - Wikipedia
Vimy Ridgeだけに限らず、フランス国内では各地で大小様々な追悼式が行われます。↓
今年の追悼式ではアメリカの45代目が雨に濡れたくないからと欠席したそうですが、それにあてつけるようなツイートが。
カナダ首相のトゥルードゥの雨の中のスピーチなんですが、これ、聞いてたら「2017年」って言うので「うわ、一年間違えた?」とビビったのですが、あとでよく読んだら、これは去年のスピーチ。
去年雨の中、「濡れるのが嫌だ、と思っている私たちですが、当時の戦場にいた兵士たちに降り注いでいた雨は水ではなくて銃弾だったんです」(素人ですので訳文への批判は受け付けません。笑)と言っているのを誰かが見つけてきて「ほらみろ、雨くらいで欠席するってどう言うことよ」と呟いたんですね。
スピーチの内容はいいんですが、この、雨傘をさっと捨てて濡れながら話し続ける演出、、、これいつまで傘なしで話し続けていらっしゃったんでしょうか、、、とちょっと気になりましたが。笑
ヴィーガン・タルト・タタン
先日田舎に買い出しに行ってきた箱入りのコートランド、やっとお菓子にしましたよ。
タルト・タタン。
りんごのお菓子ならタルト・タタンが一番好きです。
後、ドイツやオランダ方面のりんごのケーキは結構美味しかった記憶がありますが、りんごの使用量が比較的少ない気がするので、ばーんとりんごを使いたいと思うとやっぱりタルト・タタン。
と言うわけで、ドーンとタルト・タタン。
お洒落とか優雅とか、そう言うお菓子だと思ってませんので。笑
どどーんと巨大アップル
作り方
- りんごの皮をむき、芯を取り、大きさ次第で4分の1または8分の1に切り分ける。
- りんごにレモン汁とシナモンをまぶす。
- パイ用の焼き型(私はケーキ型を利用)にココナッツオイル(などヴィーガンな油脂)を軽く塗り、砂糖を4分の1カップから半カップほど(好みとりんごの甘さ次第)散りばめる。
- りんごを並べる。
- 375度のオーブンで30分くらい焼く
- 焼いている間にパイクラストを準備し、伸ばしておく。
- りんごをオーブンから出し、少し冷ましてからパイクラストを上にかぶせ、もう一度オーブンへ入れ、20分くらい焼く
- 焼きあがったらすぐに皿を被せて焼き型をひっくり返し、中身を皿の上にだす。
↑ひっくり返す前。りんごがフツフツと沸騰してクラストの上にも飛び出てきますが、うちにあるパイ皿ではそれが溢れてしまうので、いつもケーキ型で作ります。
型に敷き詰めてる時に、りんごが中途半端に余りそうだったので、グイグイと押し込んだため、美しさに欠けます。
りんごのサイズ、標準はどれくらいか
オーチャードの注文ページには「一級品、一箱か半箱、二級品か半箱、一箱か半箱、可愛いやつ、一箱か半箱」とありまして、それぞれに値段が。
可愛いやつというのは、みかんくらいの小さなサイズです、とあったので、そこまで小さいのは嫌だな、と普通サイズのを選びました。
そしたら、大きいんですよ。
上の写真でお分かりかと思いますが、コーヒーを飲むマグの直径より大きい。
こんな大きなりんご、一度に一つ食べきれないわ、と箱の中からなるべく普通のサイズのを選り出して冷蔵庫の引き出しに入れておきましたが、残りはお菓子に使うとか、夫と半分こして食べることになります。
クラストはここ一年くらい愛用の、veganomiconのIsaさんのレシピからコーンミールを除外したもの。
そういえば、日本のりんごって大きかったですね。
てことは日本の皆さんにとっては上の写真のりんごくらい普通サイズですか?
ニューヨークのホテルの朝食で籠に盛られてたりんごも巨大でした。
ニューヨーク以外のアメリカでりんごを見た記憶がないのですが、ニューヨークであの大きさってことは他の土地でもそれくらい大きいものが普通?
何れにせよ、カナダでは普通に人々が食べてるやつは、みかんとオレンジの中間くらいのサイズです。
ネット上でタルト・タタンのレシピを見ると、りんご四つとか五つとか、確かにカナダで私たちが普通だと思ってるりんごの大きさだとちょっと足らないかもしれません。
北国だから、りんごの発育が遅いのでしょうか?