食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

田舎風野菜パイと、食べ物が美味しいという評判

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春菊が皿の脇へ飛び出してますね

 

以前作ったヴィーガン・ボロネーゼソースがたくさん余っていたので、パスタで食べるのも面白くないなと思いまして、ヴィーガン・シェパーズ・パイもどきに作り直してみました。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

シェパーズ・パイといえば、英国の田舎で羊飼いをしてた方々が、羊の肉をたっぷり使って作った田舎の豪快な肉のパイ、とか、そういう雰囲気の代物。

これに肉を入れずに「ヴィーガン」「ヴェジ」シェパーズ・パイ、と呼ぶことにはかなり抵抗があるんです。

 

ヴィーガン・ソーセージよりも、ヴィーガン・ステーキよりも、「なんだか嘘ついてるよね」という気がして。

 

カナダでシェパーズ・パイ、ケベックでパテ・シノワと呼ばれているものは、基本的にビーフ(ひき肉)、コーン、マッシュトポテトの三層式パイ。

英国のパブなんかで出てくるやつにはコーンじゃなくてグリーンピーとか、ビーフじゃなくて羊とか、いろんなパターンがある模様ですが、カナダ方面ではもう、ビーフ・コーン・マッシュなんです。

 

まあヴィーガンなので肉の違いとかはどうでも良いのですが、この肉の部分を野菜系タンパク質に入れ替え、マッシュに混ぜるバターや牛乳を植物性のオイルや豆乳などに入れ替えたものを、ついつい「ヴィーガン・シェパーズ・パイ」と呼んでしまいがちなのが、カナダに住んでいるヴィーガン。

 

そこで「ヴェジタリアン・カントリー・パイ」っていう名前で職場のランチを提供してみたのですが、メニューでこの名前を見た人々全員に「それはどういうパイなの?」と聞かれました。

内容を説明して「美味しそうだね、じゃあ」という人と、「それって要するにヴェジタリアン・シェパーズ・パイじゃん」という人と半々くらい。

シェパーズ・パイ、って言った途端に「シェパーズ・パイならコーン入れなきゃ」とカナダのシェパーズ・パイのステレオタイプに嵌めようとされ。笑

「だから、これはカントリー・パイなのよ、だからコーンなんか入れないの」と、理由になっているのかどうかよくわからない理由でもって、コーン抜きのものを提供しましたが。笑

 

上の写真は我が家で作ったカントリー・パイです。

コーンもピーも入れず、インゲン豆と春菊を入れてみたんですよ。

春菊がすごく良い風味を加えてくれて、大変美味しかったんです。

 

 

ステレオタイプに嵌めないでいただきたい田舎風野菜パイ

材料

  1. ヴィーガン・ボロネーゼ(この名前も大概ちょっと、、ですが)の残り
  2. 3センチほどに切った春菊をたっぷり(上の写真からも明らかですが切り漏れあり)
  3. 軽く茹でて3センチくらいに切ったインゲン豆
  4. よくマッシュしたマッシュト・ポテト

基本的に分量は冷蔵庫にあったもの次第ですが、1〜4の順番に容器に敷き詰めていって焼くので、それくらいの分量になるように。

 

手順

これらを順に層に敷き詰めてオーブンで三十分から四十分ほど焼いて焦げ目をつけて出来上がり

 

 

 

ケベック州の外食でどうしても好きになれないもの

フレンチフライをケベック州で注文すると、往々にして濃いめの焦げ茶色でブニョっというかべチョッというか、しなっというか、要するにカリッとしていないものが出てきます。

 

たまによその街で、ケベック州には一度だけ遊びに行ったことがあって、いい思い出があるのよね、などという人が一人くらいいる場で「モントリオールに住んでいる」という話題になると、大概耳にするのが

 

「モントリオールって食べ物がおいしいよね。」

「フレンチの影響でレストランのレベルが高いよね。」

という感じの評判。

 

おいしいお店もそりゃあありますし、住んでる街が良く言われていることには悪い気持ちにはなりませんけれども、こういう評判ってどこからくるんだろう、、と思うのが、ケベック州内でフレンチフライを注文した時。

 

いや、そういうファーストフード的なものは評判には関係ないでしょ、と、そういうことも言えなくもないです。

でもね、不味いものを家庭でもレストランでも提供する国として名高いかのヨーロッパの島国でだって、最近は外食のレベルも選択肢も昔に比べるとうんと向上したもんだ、と思いますし、あの島国とその隣国で食べたフレンチ・フライズ、いや、チップス、はどこもカリッとほくっと美味しかったんです。

 

カナダだって、オンタリオで出てくるフレンチ・フライは濃い焦げ茶色のシナっとしたものではないのですよ。

アメリカでだって、ケベックのあの焦げ茶色の物体ほど情けないものが出てきたことは(まだ)ありません。

 

 

なぜケベックのカジュアル・レストラン及パブではこういうのができないのでしょう。

一説には、ケベッカーはあの焦げ茶色のべちょっとした物体が好きなんだ、という話もありますが、そんなことがあり得るのでしょうか。

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オタワのパブで色を確認してから注文した証拠の品でございます

 

ちなみに、なんでも美味しいと評判のあのアジアの島国ですが、あの国では定食とかセットについてくるサラダがいつもキャベツの千切りとアイスバーグレタスとトマトときゅうりのスライス2〜3枚の組み合わせというパターンで、、あれを好きで食べてる人はどれくらい存在するのかと不思議なのですが、あのサラダは特に美味しいとは思えなくとも体に悪いわけでもありません。

 

 

そういえばわが街のインド系食堂でセットについてくるサラダもやる気のない感じです。ならつけなくっても良いんだよ〜と言いたい。


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