食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ヴィーガン入門 102・具体策編

 

そういえば今年で、ヴィーガンに転向して四年経ちました。

最初の頃とは気持ちも考え方も若干変化しているかな、と思います。

徐々に変化するものですから、ハッキリと「自分は変わった!」と思ってるわけではありませんけども。

でも基本的に変わっていないのは、植物性で行けるとこまで行くで、、という姿勢でしょうか。

無理とか我慢とかしてません。

 

でも妥協もします。

特に日本に帰省した時とか。(寿司屋に行く、とかではなくて、外食で味噌汁にかつおだしが使ってあっても妥協する、という意味です。笑)

 

多分、将来ご縁があって、肉食ばっかりな文化圏、僻地で、野菜なんかそうそう簡単に手に入らなくって缶詰ばっかりしか食べられないような土地に遊びに行ったりする機会があった場合、そういう場合はもう、妥協するでしょうね。

持ち込める食べ物は持ち込みますけれど。

 

さて、知り合いからのヴィーガンに関する質問をきっかけに前回はヴィーガン入門101としまして、心の準備編を書きましたが、今日は、具体策編を書いてまいります。

 

調味料

塩胡椒やスパイスはさておき、ケチャップとかマヨネーズとかマスタード、オイスターソース、いろいろありますね。

白砂糖はヴィーガンじゃないんです。

でもまあ白砂糖とか白米、白い小麦粉など高度に精製されている食品は糖尿病などの元ですし、精製度の低いものを使う方が良いので、あえて白砂糖のために困る必要はなし。

好みは別として、蜂蜜ならメープルシロップで上等、アガヴェシロップなど他にもいろいろあります。

コーンシロップ=果糖は体に入ると肝臓でしか処理されないため、肝臓への負担が大きく、百害あって一利なしですので、使いません。

マヨネーズはヴィーガンマヨネーズを自分で作れば節約にもなります。簡単です。

いろんなレシピがネット上で公開されていますので、いろいろ試すと楽しめます。

 

洋物の調味料のレシピなど見てると、味噌をちょっと入れる、とか、いろんな工夫を皆さんなさってます。

出来合いの加工品のボトルに依存しなくなったぶん、食品添加物を知らずに摂取することもかなり減って、気分爽快になりますよ。


 

朝食

日本の朝食でヴィーガンが困るのは、味噌汁の出汁、卵焼きの卵、魚の干物、、ですかね?

味噌汁の出汁は昆布だしや椎茸、他には野菜だしとか、蕎麦を茹でた時の茹で汁も使えます。切り干し大根の戻し汁をダシにするというのもあるようです。

卵料理の代わりには、チックピー・フラワーとか豆腐が使われることが多いです。

  

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トーストにアボカドをスライスして乗せるとか、私はご飯にアボカドと豆腐を乗せて醤油をかけて食べたりもします。

 

オートミールを作るとか、グラノラに植物性ミルクをかけるとか、そういう朝食も簡単で美味しいですね。 

植物性ミルクは、豆乳以外のものはタンパク源としてあてにできるほどタンパク質を含有していないので、そこだけご注意あれ。

 

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ある週末の朝ごはん。週末はいつもこんな。ヴィーガンになる前はこれにオムレツがついて豆がなかったり。

 
タンパク源?

豆類、野菜にもタンパク質が豊富なものがたくさんあります。

コメと豆類を一緒に摂取すると完全タンパク質の摂取ができます。

 

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肉メニューのレシピをヴィーガンにする手っ取り早い手段としては、肉の代わりに

  • セイタン
  • 車麩
  • 大豆が原料の偽肉製品
  • 高野豆腐
  • 豆腐
  • チックピーやレンティルなど豆類

を入れるというのがあります。

野菜や米にもタンパク質はあるので、肉は入れずにそのまま、って言うのもありです。

  

外食使えるメニュー、使える店

外食事情は土地によって違いますけれど、モントリオールの場合、とっさに使えるのはfalafel屋です。

インド系はナンやデザートに牛乳が使われていたり、パニールが多用されていたり、調理にギーが使われていたりと乳製品が頻出しますが、店によっては融通を利かせてくれます(とはいえヴィーガン・パニールとかヴィーガン・ライタとかは無理ですけれど)

 

アイルランドの片田舎でも怖いものなしだったのが、フレンチフライズ、かの国ではチップスですね。

ただ、揚げ油は使い回しなので、芋だけでなく魚や肉類をあげるときにも使いますので、そこが許せない場合はフレンチフライズもヴィーガンとは言えません。

 

基本的に外食ばかりして生活しているわけではないので、たまに外食する場面で食べられるものが限られているときにはこういった捨て身の妥協?をすることもあります。

 

日本のお店ではまだ経験ないですが、西欧ではお客がお店で細かい注文をするのは当たり前なので、「このサラダには何が入っているのか、ドレッシングには何が入っているのか」と細かく聞いて、そこから動物性のこれとこれを抜くことはできるかと聞けば、できる場合はやってくれます。

最初からすでに作ってあるものを注文を受けてから盛り合わせるような場合は無理だと言われますから、それなら他に植物性だけにできそうなものはないかと、メニューを見ながらウェイターと相談。

 

サラダなら野菜ばっかりだろうと思い込んで注文したら、しっかりとベーコンビッツがかかっていたりチーズが混ざっていたりすることもあり得るので、注文前にこちらの事情を説明し、お店のメニューを理解すべし。

  

 

来客、使えるメニュー

夏場なら、ラタトゥイユとクスクスなんか、手をかけずに美味しく気楽に作れます。

冬場ならキャセロール系はご馳走というか、嬉しい、と感じてくれる人が多いので作りやすいです。

野菜をゴロゴロっと大きく切って厚手の鍋でじっくり炒め、小麦粉またはベサン粉を振りかけてから野菜だしまたは豆乳などで少し伸ばしてとろみをつけ、パイクラストを上にかぶせてオーブンでカリッと焼き上げるだけ、のヴェジ・ポット・パイは普段の夕飯にも来客時にもうちでは便利に活用しています。

 

日本で、特に大阪ではきっと無理な手段ですが、モントリオールにいる私は、ヴィーガンたこ焼きを来客の時のエンターテインメント・ディナーによく使います。

タコを入れないたこ焼きって何さ、という人が誰もいないのを逆手に取っています。笑

 

チーズや肉の比重の大きな食文化に比べると、和食はヴィーガナイズしやすいはずですが、習慣的に肉や魚って少量でもあちこちに入ってますから、少しずつ抜いて舌を慣れさせるのも大事かも。


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