食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

ピロリさん、居るのかいないのか 

月曜日はヴィクトリア・デーでお休み。

せっかくなので、久々に街の真ん中にある山(というかまあ丘)の三つの山頂を制覇するべくハイキングしました。

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今年も咲きました

世界の大都市に比べれば小さい方ですけれども、それでも都市の真ん中にこういう公園がドーンと広がっているのは嬉しい限りです。

あちこちにトリリアムが咲き乱れていました。

 

 

居るのかいないのか

 

ピロリ菌について、最近マモさんのブログで再確認させていただきました。

pan-panpan.net

 

ちょうどこの記事を読んだ後で年に一度のチェックアップをしにファミリードクターのところへ行ったので、「調べてもらえませんか?」と聞いてみましたよ。

 

実は私の母もピロリ菌が発見されて、薬で直したそうなのです。

で、マモさんのブログでも見ましたが、「幼少時に口移しなどで大人に移されて感染する場合」もあるとか。

 

うちの親は口移しはしませんでしたけれど、一度、随分小さな頃、父方の祖父母のところへ遊びに行った時に、祖母が口に入れた飴を取り出して「あげるよ」と私の口に入れたことがあるのです。

 

当時は生温い飴を口に入れられて、気持ち悪いな、と感じたものの、嫌がったら失礼だと思って文句は言わなかったのです。

 

でもあの生温い飴の衝撃はよく覚えています。

 

母は「昔の人はそういうことする人もいたけど、お母さんは子供に口の中の雑菌が移ると嫌だからやらないし、お婆ちゃんにもやらないでねって言ったことあるよ」と。

 

父方の祖母、母の言ったこと無視したか、それとも飴事件で母が「もう二度とやらないでね」と釘を刺したのか。

 

とにかく、ピロリ菌に感染してたらおばあちゃんのせいだー。笑

 

 

ピロリ自体は居ても良い説

ところがですね、私のファミリードクター、「人口の7割くらいは感染してるけど、感染してるから即ガンになるわけではない」とか言って、検査のオーダー出してくれませんでした。

 

「私日本人なんで、胃癌の確率が高いんですけどね?」「母も感染してたって言ってたし?」と食い下がってみましたが、医学的な信念なのか「いやいや、胃酸過多でしょっちゅう胃痛があるわけでもないなら不要です」と。

 

でも10年くらい前に胃酸過多で胃痛がすごいことが一時期あって、別のお医者にお世話になったことはあるんです。

 

それを引き合いに出して「そういう過去もあるんですが、それでも不要ですか?」

と念を押してみましたが「要らない」と。

 

このドクター、面倒臭がりで怠け者、という評判が同じ患者である友達と夫と私の間で確立してたんですけれど、友達が急病になってパートナーが電話をした折「何時でもいいから連れて来なさい」と昔の村の赤ひげ先生みたいな対応をしてくれて以来、単なる怠け者ではないらしい、と評判が上がっているのです。

 

んー、

いらない検査なのかな本当に?

調べてみましょう。

www.webmd.com

 

このサイトによりますと、私のドクターが言う通り、感染している人たちの大半は問題ないようです。

 

なぜ一部の人に潰瘍が出て残りの人々には出ないのか、そこらへんはまだ解明されていない模様ですが、潰瘍が出来て胃癌に至るのはごめんですので、胃に不調があったら速攻調べてもらうということで、今回は勘弁してあげましょうか。

 

気をつける症状(潰瘍の症状)は、空腹時に痛みを感じる(食事と食事の間や寝てる時間)以外には、次のようなものもあるそう。

  • お腹が張る
  • ゲップが出る
  • お腹が空かない
  • 吐き気を感じる
  • 吐く
  • 原因なく体重が減る

 

次のような症状が出た時は即刻医療機関に駆け込みましょう、と。

 

  • 血便、赤もしくは黒い便が出た
  • 息苦しい
  • 目眩、失神
  • 理由なくひどい疲労感を感じる
  • 顔色が悪くなる
  • 吐瀉物に血かコーヒーの粉のようなものが混ざる
  • 激しい、刺すような胃の痛み

 

このページ、なるほどね、ウンウン、と読んでいましたら、次のようなことが書かれてましたよ。

  

潰瘍の症状がない場合は、医師はピロリ菌のテストをしないでしょう。(笑)

もし症状がある場合、もしくは過去にあった場合はテストを受けるのが一番最良です。

非ステロイド系抗炎症薬などの薬品によって胃の内壁を傷つることもありうるし、何が症状の原因であるのか究明することは重要です。

  

ねー、だから今現在異常がなくても調べて欲しいとはやっぱり思いますね。

 

 
ケベック州の医療

以前、モントリオールの領事館から定期的に届くEメールのお便りに、日本の医師でこちらに駐在していらっしゃった方(よく覚えてませんが)の「当地と日本での医療の見解や姿勢の違い」のような文章を興味深く読んだ覚えがあるのですが、日本では可能なことは全てテストして全てを解明しようと言う姿勢なのに対し、こちらの医療は確率の高いもののみに絞り、全てを調べつくそうと言う姿勢はないとか。

 

それって医療費が基本的に税金で全て賄われるから、費用が足らないからなのか、無料なせいで捻挫したとかちょっと下痢したくらいでも救急治療室にやってきて医療システムが麻痺しそうになっている現実のせいなのか、なんなんだろうなあ、と思ったのでした。

風邪でもお医者にかかる文化と、インフルエンザでも老人や喘息持ちでもないならば家で療養しとけ、って言う文化との違いかもしれませんが。

 

健康体を維持するのが一番、気に病むのは逆効果ってことですか、、、


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料理酒のアルコールと、キャラメライズ作業

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今年はどうかなと思っていましたが、出てきましたベイビー・ルバーブ

やっと暖かくなった、、と思ったらまた冷えて雨続き、、

もう五月なのに、、とみんなゲンナリしています。

例年より一ヶ月くらい遅い春かも。

それなのに夏は猛暑だという予報があるとか。

この辺の猛暑は日本では猛暑に入りませんが。

 

 

料理とアルコール
 

皆さんは料理にアルコールは使いますか?

肉や魚介類の調理にはワイン、日本酒、シェリー、などなど、アルコールの出番はありますね。

 

肉や魚を使わなくなって、アルコールを使う頻度がぐっと減りました。

 

アルコール、特に日本酒を使う場合には、「日本酒は甘みを出す、臭みを消す、香りを高める、肉を柔らかくする」と思って使っていましたが、肉を柔らかくする、というのはあんまりないらしいです。

 

肉に関してはもう自分で試すことはありえませんけれど、その他の効果はどうでしょう。

 

臭みを消す、、も、肉や魚を使わない場合、消すほどの臭みがある食材はないので、酒の出番はひとつ減ります。

 

今の自分にとってのアルコールの役目は、

  • ご飯を炊く時に入れるとふっくらする、、、(ような気がする)
  • 煮物には出汁、みりんと共に入れて旨味を引き出す、、(ような気がする)
  • 麺つゆとか天ぷらつゆを作る時にも、出汁と一緒に、(これは大事な気がする)

 

和食だけでなく、洋物でもワインだのビールだのシェリーだの入れるレシピはありますね。

よく言われるのが「自分で飲んで楽しめないものは料理に使ってはいけない」「料理酒は使うな(塩や添加物が入っていることがあるし、アルコール自体の質が不明だからでしょう)」など。

 

自分で飲んで美味しいと思うものは、飲んでしまいたくなる私、困りますね。笑

「まずい」と思ったものは入れませんが、「うむ、これは料理用に回そう」と思った飲酒用のアルコールを料理に使っています。

 

で、酒類を料理にドボドボっと入れるとき、このアルコール分、どうなると思いますか?

  

加熱されるんだからアルコールなんか蒸発してしまう、とよく言われますが、調べたら、調理法次第とは言え、「蒸発するから平気」とは言えなさそう

 

US Department of Agriculture's Nutrient Data Laboratoryといくつかの大学での研究結果から、調理後のアルコール残留率は以下のように報告されている模様

    • 沸騰している液体にアルコールを加え、熱源を止めた場合 85%
    • フランベしたあと 75%
    • 加熱せず一晩おいたもの 70%
    • 25分焼いたもの、アルコールは生地に混ぜられていない状態(どういう状態なんでしょうね?) 45%
    • 料理に混ぜ込まれてから焼かれたもしくは煮込まれたもの(下記の表参照)
    調理時間 (h) 残留アルコール(割合)
    0.25 40%
    0.57 35%
    1.1 25%
    1.6 20%
    2.0 10%
    2.6 5.0%

    %はアルコール度数ではなくて、アルコールが残留していた割合です。 

スープ等に入れる場合はアルコールは多量の水分で薄められますし、それが一時間煮込まれて25%残留する程度だったら、健康な大人ならこのせいで健康を損なうことはないでしょうけれど、アルコールの分解ができない体質の人やアルコール依存症、宗教上の理由でアルコールを避けている人などはやはり避けたいでしょうね。

Cooking with alcohol - Wikipedia

 

今月は再びコミュニティ・キッチンの担当になりまして、希望の多かった「フレンチ・オニオン・スープ」をやることになったのですが、レシピを見てるとことごとくアルコールがちょこっと入ります。

 

ワイン1カップ半とかシェリーを大さじ2杯とか。

 

コミュニティ・キッチンでは、メニューを選ぶこと、レシピを選ぶこと、材料をリストアップして買い物に行って、、、と、調理に入る以前の段階から参加してもらって、普段の生活で料理するために必要なスキルを身につけてもらうことを目標にしています。

 

普段は「アルコール、除外」と私一人で判断(中毒患者や宗教上アルコールを避けている人も来るので)していることも、参加者と一緒に「アルコールがあるね、どう思う?」と判断するところから一緒に話し合いました。

 

普段アルコールを摂取していない人たちですから、みんな「これは使えない」と。

「アルコールを入れないからには何か味が足らなくなるのでは?」と言う質問も出るかな、と答えを用意しておいたのに、誰一人それを言い出しませんでした。ガックリ。笑

 

というわけで、質問もないのにその回答を参加者に披露し、アルコールの代替品にあげられている品目を披露。(ここで初めて参加者が生き生きと反応しましたが。笑)

 

シェリーやブランデーの代わりに、オレンジジュースとか、白ワインの代わりにジンジャーエールとかが使えるという情報を得たので、では今回はオレンジジュースでやってみましょうと。

 

写真はありませんが、一時間みっちり炒めて飴色になったキャラメライズドオニオンと、じっくりとった野菜出汁、そしてオレンジジュースは出汁5カップに対して30mlほど(大さじ2)入りました。

 

オレンジジュースとワインのphの値が割と近いので、それで代用できるのかな、という気もしますし、オレンジジュースの甘みと酸味がスープに混ざり合っていい風味になるのかもしれません。

 

バターとチーズが入るフレンチ・オニオンスープ、私は味見はしませんでしたが、食べた人々は大満足、オレンジジュースの味は誰も感じなかったそうです。

 

試食している参加者の一人が「亡くなった母のオニオンスープと同じくらい美味しい」と言っていたので、これは本当に美味しかったのでしょう。

 

NY Timesのフードコラムニスト、 Mark Bittman著、 How to Cook EverythingよりOnion Soupのレシピを参考にしました。

著作権のあるレシピですのでこちらで書くことはしませんが、オニオンスープのレシピを調べると、大体が似たような構成です。

 

今回は複数のレシピを並べて、参加者のみんなで協議して「玉ねぎは一人一個、アルコール以外はレシピに基本的に忠実に」作りました。

 

ただBittman氏「アメリカ人はオニオンスープをピザだとでも思ってるようで、チーズ入れすぎ」と批判、さも自分のレシピはチーズ控え目かのように書いてあるんですが、レシピ通り入れたらば、私の目には「スープにピザが浮いてる?」程てんこ盛りに見えました。笑

次回作るときは半分でも十分。

 

 

大勢で交代しながら喋りながらキャラメライズするプロセスは楽しめましたが、一人で台所で作るのはやっぱりちょっとキツイ、、、


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コンポスト・ライナーは必要か、使うべきか

インスタグラムで、こんなの見つけました。

パイナップルまで袋に?あれもこれも?

www.instagram.com

 

 

はたまたこんなのも見つけました。

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ビン・ライナーズ

市町村が回収してコンポストしてくれる野菜くずなどを一旦入れておくコンポスト容器(ビン)の中敷用の「コンポスタブルなライナー(袋)」です。

要するにこのプラスティックに見える袋たちも、中身と一緒に市町村のコンポストに混ざってそのうち土になりますよ、というもの。

 

値札の6.99ドルは10枚入りの大きめな袋の値段なのか、20枚入りのやや小さめな袋のものなのか見極めきれませんでしたが、どちらにしても高いっすね〜。笑

 

コンポスト=野菜くずなど食べ物のゴミを土に返すことでゴミの量を減らす、という目的で、あちこちの市町村で行われているコンポスト回収。

回収してもらうまでの一週間、容器に生ゴミを入れておくわけなので、当然ヌルヌルっとなり、匂いもたち、扱いはそれほど楽しくありません。

 

だからライナーを入れて、回収された後のビンをいちいち洗わなくても済むように、、、ということなのですね。

 

それは理解できるのですが、でもなんだか、「どんなに環境のために行動を変えても所詮はプラスティックの便利さ依存を振り切れない人間の悲しいサガ!」という風に見えて仕方ない。

 

我が家は市町村の回収には出さず、家でコンポストをやっているので、こういうライナーを買うことはおろか、存在すら知らず。

 

台所で1回調理するたびにでる野菜くず(は850ml入りのプラスティックのトウフ容器を使いまわしてるものに一旦まとめます)を裏庭か地下室のコンポスト容器に持って行っておしまいです。ヌルヌルも怖くない。笑

 

 

アパートなどにお住いだと、室内にコンポストって、、、と躊躇することもあろうかとは思いますが、庭やベランダがあるなら、コンポストを自宅でやると、ライナーなど不要になり、ゴミも出費も減らせますね。

 

 

コンポスタブル・ライナーは安全なのか?

土に還るとはいえ、環境に有害なガスを発生するとかなんとか、前に聞いたような覚えがあったので、コンポストにガンガンこういう「プラスティック」なものを入れてもいいものか、と疑問を感じまして、ググりました。

 

疑問の回答の前に、面白いものを発見しました。

オンタリオ州はトロント市の環境保護団体のサイトです。

 

www.torontoenvironment.org

 

コンポスト・ビンに使うライナー、何が一番いいのかしらというトロント市民へのアドバイスなのですが、まず回収容器には大きめなプラスティックバッグもしくはセルロースの層がついている紙袋を使うといいですよ、と。

 

え?プラスティックでもいいの?と思いつつ、回収容器に入れる前の段階で、キッチン内で食べ物ゴミを集めておくためのビンに使うライナーに関してのおすすめを読み進むと、

  • ライナーを使わないでおきましょう。キッチン・ビンは手洗いやディッシュウォッシャーで洗うのも簡単です。
  • 紙袋や古新聞を使いましょう。紙製のセルロース層がついたビン・ライナーを買うこともできますよ。
  • 普通のプラスティック・バッグを使いましょう。例えばパン、ミルク、野菜などが入ってきた袋を再利用しましょう。(カナダには4リットルの牛乳を三つのプラスティックバッグに入れたのをさらにもう一枚の大きめのバッグに入れた製品が出回っています。)

最初の二つは「そうそう、そうだよね」と思いつつ読んでましたが、三つ目で「ええ?また普通のプラスティック?」と再び驚きましたが、これは次の点で解決というか納得しました。

 

  • 注意)トロントではコンポストで回収されたコンポスト用のビン・ライナーや普通のプラスティック・バッグは全てコンポスト処理の段階で除去され、ランドフィルにゴミとして送られます。コンポスタブルとされる袋もゴミになり埋められるので、実際には光と空気が欠如するため生分解されないことになりますので、コンポスタブルのライナーを使うことが環境にとってより良いとはいえません。 

コンポストやゴミの処理の仕方、詳細は市町村次第ですので、どこも同じだと思わないでいただきたいのですが、トロント市に限っては、上の写真のような「ビン・ライナー」「コンポスタブル」を大枚叩いて買っても無駄なのです。

 

ライナーって所詮は自分の便利さ、汚いものに触らなくて済ませたいという気持ちのために存在するわけで、そのために延々とプラスティックゴミをランドフィルに送り続けるのも、ね、、、。

 

プラスティックバッグにすでに入っている食料品などを買っている身としては、私はイノセントよ、とは言えませんし、言うつもりでもありませんので誤解のないよう。

 

でもトロントに住んでいる方なら、コンポスタブルのライナーを買うよりは食料品のパッケージ袋を再利用する方が環境への負荷は軽くなるわけですね。

 

 

コンポスタブル、バイオデグレイダブル製品はグリーン・ウォッシュか

グリーン・ウォッシュとは、本来は問題を根本的に解決しているわけではないけれど、見かけや聞こえが「環境のために良い」ように思い込ませるマーケティングの手段、、と言うような意味合いです。

例えばファースト・ファッションのブランドが店舗で古着の回収をしてお客に5ドル程度のクーポンを渡し、「私たちの会社はリサイクルしてます」と言いつつお客がクーポンを使いに買い物に来ることを狙って販売促進をしているのはグリーン・ウォッシュの一例ですし、そうやって消費が増えていくことは却って環境への負担を増やすことになるので、「解決してるわけではないけれど」よりむしろ「良いと思わせて自社の利益のために引き続き環境へ負担をかける」と言う方が正しいかも。

 

で、問題のコンポスタブル・プラスティック、良いのか悪いのかどっちよという話。 

詳しくはこちらの記事を読んでいただくとして、実際問題、コンポスタブルであれ普通のプラスティックであれ、いずれもランドフィルへ埋められれば何年経ってもプラスティックのまま、海に流れていけば食べ物だと間違われて野生動物の命を縮め、「コンポスタブル」「バイオデグレイダブル」だから普通のプラスティックよりも環境に良いとは言えないのは確かなよう。

 

www.stuff.co.nz


コンポスタブルのものとバイオデグレイダブル(生分解可能)のもの、どう違うの?という混乱がありますが、どちらも国際的な基準というか定義は不在な模様で、カナダとアメリカでは分解するプラスティックのことを「コンポスタブル」という呼び方で商品化されている、、、ようです。

 

en.wikipedia.org

 

毎年市が無料で分けてくれる「回収したコンポストで出来上がったコンポスト(腐葉土)」過去何度かもらいに行ったことがあるのです。

車で大きなバケツに何杯ももらう人あり、車のトランクに敷物を敷いてそこに直接乗るだけ乗せてもらっていく人あり。

うちはそんなに貰っても使いきれないし、最近は貰うこともありませんが、貰ってきたコンポストを畑にまいていたら、中からヨレヨレになった古いプラスティックの袋の切れ端がちょこちょこ出てきてたんですよね。

 

ライナーの分解しそこないなのか、分別間違われて紛れ込んだものなのか、、、

 

ゴミの処理って、処理技術だけでなく、分別する多数の人間がきちんと基準を守って正しく分別できるかどうかにもかかってますよね。

 

そう考えると、市のコンポスト(腐葉土になったもの)はあんまり欲しくないかも


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バーリーとビーツでサラダ

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赤くなるサラダ
肉食人たちを招いてBBQ

 

週末、友人とご近所さんたちを招いて大勢でBBQしました。

うちでBBQをするとき、最近のパターンは夫が肉を決め、私がヴィーガンネタを決め、両方やる、というもの。

 

ですが、最近友人たちがこぞって「私もうちでは肉を食べない、、、お呼ばれした時や外食の時だけにする」

とパートタイム・ヴェジタリアン宣言を。

 

おお、それは素晴らしい!

と思うのですが、夫は「ならうちに来た時くらい肉食べさせてあげよう」と張り切ってます。

 

それをいうなら、うちに来た時くらい、楽してヴィーガンメニューを食べさせてあげる、、じゃないの?と思うのですが、ヴェジの人たち、家ではチーズや卵を食べているのであんまり困っていないし、BBQなら肉がいいようです。

 

まあね、私もBBQで偽肉、「これよこれ!」というのを見つけたわけではないし、ヴェジ・バーガーもなんだか飽きた。

 

そういう次第で、私はサラダで栄養を全部取ってしまうことにしました。

肉食べたい人は肉食べてればいいのよ、と。笑

 

あ、でもテンペを仕込んだら、本格的にテンペなBBQも研究したいですけれどね。

 

 

そんなわけで、先日の豆サラダとバーリー&ビーツサラダでございます。

ちょっと前にもキヌワと一緒に作ったことがありますが、今回はバーリーのみ。

食感が混ざらないので私はこっちの方が好きだったな。

レーズンの代わりにカリカリっとした食感の二十日大根とブロッコリ、これもよかったです。

 

casse-pied.hatenablog.com

 

 

バーリー&ビーツのサラダは、
  • バーリー 1カップを二倍の水で米を炊くのと同様に炊きます
  • 二十日大根10個くらいをスライス
  • ブロッコリはこぶし大くらいの房を二つ切り分け
  • パセリ、ナッツ類など
  • ビーツはチーズ・グレーターで下ろし(こぶし大くらいの生を半分)

 

加熱調理するのはバーリーのみ。

バーリーがまだ熱々の時にブロッコリと混ぜておきます。

ブロッコリは茹でると茹ですぎになりやすいので、生のままで入れますが、生のままだとちょっとあれだな、と感じるので。でも生のまんまが好きな人はバーリーが冷めてから合わせるので十分。

粗熱が取れたら材料を全部混ぜ、全体にオリーブオイル、アップル・サイダー・ヴィネガー、塩、胡椒、など入れて混ぜるだけ。

 

ビーツで全てが赤く染まるので、ビーツを混ぜるのは最後の方に、、、、でも味を見ながらあれこれ入れて混ぜて、、を繰り返すと結局赤くなりますけれど。笑

 

 

適当流サラダですけど、だいたいこんな感じで万人うけします。

 

 

焼きなすも究極のBBQですよね、、、


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プラスティック汚染・世界の動き

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豆サラダ

スリー・ビーン・サラダってよくありますが、三つ目の豆がなかったのでこれはツー・ビーン・サラダ。

インゲンとチックピーです。

あとはトマト、赤いオニオン。

 

 
「プラスティック廃棄物の発展途上国への送付を制限することを目的とする取り決めにほぼ全ての国が合意した」国連

 

プラスティックゴミも有害廃棄物と実質同じ扱いになったということでしょう。

各国政府が合意したということはやはり大きな前進。

 

www.theguardian.com

 

中国が西欧各国(+日本も)によるプラスティックゴミの「輸入」を拒否して大騒ぎになりましたが、あれから一年経って、先進諸国は自分たちでゴミを処理する方法を工夫するのではなく、別の貧しい国を見つけてそちらへ送りつけると言う策に出ていた模様。

 

ゴミの送り先になったのは、インドネシア、タイ、マレーシアなど。

一年ほどの間に、以前はのどかな農村だったところが巨大なゴミ溜めと化して、地元住人の健康を害し、大変な迷惑になっているそうです。

 

どうしてそうなるのか。

 

先進国で「リサイクル」の容器に放り込んだプラスティックの空容器、リサイクル処理のしにくいものは弾かれて、ランドフィルに捨てられるんだと思っていましたがそうではなくて、そんなプラスティックゴミやその他諸々の危険なゴミは、発展途上国の「リサイクル処理場」へ売られていくのです。

 

ゴミの売買は昔からお金になるビジネスですからね、トニー・ソプラノの事業も「ウェイスト・マネジメント・ビジネス」だったような。

 

処理するのも困難なプラスティックその他のごみが送りつけられてくれば、処理する施設を備えていない貧しい国のりサイクリング・プラントでは手に負えず、結局そこで不法に捨てられると言うことになります。

 

プラスティックゴミの話になると、「プラスティックのゴミを出してるのは主に発展途上国てあって、先進諸国の住民の我々はリサイクリングをしている、だから我々が不便になるような新しい条例だの規制だのを受けるのはおかしい」

と言うような意見を聞くこともあります。

貧しい暮らしのなかで自分のことで手いっぱいの人たちが「不便だけど地球環境のためにプラスティックをやめて工夫しようよ」と言う余裕がないと言うのはありますし、プラスティック依存の現状で安く済ませられるのに敢えて単価の高いものへ移行するって言うのは、それはお金の余裕がなければできない話とも言えます。

 

でも、先進国の「リサイクル」で処理しきれないプラスティックゴミを売りつけておきながら、「発展途上国の連中がゴミを捨ててる」はないですよ。

お金持ちの国の方が消費物資の量は圧倒的に多いですし。

要らなくなったら捨てて、また物を買って、捨てて、買って、を繰り返して環境への負荷を考えないという暮らし方、あかんでしょう、とみんなが変わっていかなければ。 

 

フィリピン大統領がカナダに宣戦布告しそうになった件

ちょっと前には、カナダのゴミがフィリピンに送りつけられていたとかで、フィリピンの人々が「我々の国をゴミ捨て場にしないで!」と輸送用コンテナ69個分をカナダに送り返すことを要求、と言うニュースがありました。

これらのコンテナも「リサイクル」と表示があったものの、中身はリサイクルできないごみ。

ゴミをフィリピンに送りつけたのは民間のゴミ処理企業だったようですが、カナダ政府曰く、法的にはこの企業に責任を持って引き取らせると言うことはできないとか。

 

なんで出来ないんでしょうね。

 

渋った挙句、結局カナダ政府が輸送費用とゴミの受け入れ費用(とゴミ処理費用もでしょう)を出すことを受け入れたそうです。

て、当たり前です。

www.treehugger.com

 

先週の金曜に合意に至った冒頭の「取り決め」、実際は現存するバゼル条約の改正案に過ぎないようで、有害廃棄物を発展途上国へ送りつける行為を規制する約束事そのものはすでに存在しているのです。

 

ゴミを送りつけるためには、受け取り側の書面による同意が必要だとか、ゴミの不法取引は犯罪性のあることとして、ゴミの輸出国は取り締まるべしとか、 ゴミ輸出入の流れがうまくいかなかった場合は輸出国側が責任持って引き取るとか、、、。

 

この条約以前は世界は無法地帯だったんでしょうね。

 

今回のカナダとフィリピンの揉め事、この条約見たらカナダには揉める権利一切ありません。

 

バーゼル条約 - Wikipedia

 

こんな条約があっても、リサイクリング用のプラスティックは「危険な廃棄物」ではないということで、じゃんじゃん送りつけることができていたんでしょうね。

だからカナダとフィリピンのゴミ事件のようなことも起こり得たと。

 

 
プラスティック汚染の被害者=加害者

 

貧しい国々の人たちだけでなく、世界中の人間の体にマイクロプラスティックが入り込んでいることはだんだんと明らかになってきています。

 

水道水にも、魚介類にも、マイクロプラスティックが入り込んでいます。

 

水も空気も食べ物も、地球環境と関係ないところで汚染と無縁に入手することは誰にもできないことですから、使い捨てプラスティックが氾濫しているこのシステムを変えていくしか方法はないですよね。

 

 

不要なプラスティック、使用するのを辞めていきませんか

プラスティック汚染の害は、ちょっとググればいろんな記事やドキュメンタリーなどが出てくると思いますのでこちらでは繰り返しませんが、とにかく、この問題を解決するのに必要なのは、大勢の人たちが問題に気がついて、無駄なプラスティックの使用を辞めること。

プラスティックでなければいけないとか、プラスティックの物しか手に入らないとか、そういう難題はさておいても、いらないプラスティックを使うのを辞めることから始めませんか。

 

無用なレジ袋とか

無用な中袋とか

食べなくても済むならその過剰包装された個別包装のお菓子とか

家にあるフォークを使えば済むのならその使い捨てフォークを受け取らないとか

 

 

繰り返しませんと言いつつやっぱりご紹介したいので貼り付けてしまいます。笑

Chris Jordan, Albatross トレイラーです。映画全編もVimeoにご本人がアップロードし

ていらっしゃいます。

 

食べ物に見えるプラスティックゴミの破片を母鳥が雛鳥に食べさせてやり、栄養価のないプラスティックでお腹がいっぱいになりつつも栄養失調で死んでいく鳥たちの姿が描かれています。

Chris Jordan's ALBATROSS film trailer from chris jordan photographic arts on Vimeo.

 


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