4月22日、金曜日はアース・デイですね。
うちの職場ではアース・ウィークとして、一週間何かしらイベントをすることに。
アース・ウィーク初日の月曜に、職場のランチで作ったヴィーガン・ランチは、個人的に友人たちに受けの良かったヴィーガン洋食の中でも、作業工程が結構あり、なおかつ、手助けを買って出てくれる人が少なかった場合でも私が頑張ってみじん切りなどさっさと進めれば2時間くらいの作業時間で出来上がるような、という条件をクリアした「レンティル・ローフ」でした。
ミートローフみたいに、型に入れてオーブンで焼き、その間に添え物のサラダやマッシュポテトを仕上げる段取りで。
月曜の作業に手助けを買って出てくれたクライアントは5人。
ちょうどいい人数でした。あんまり多いと同時にいろんな人に指示を出しつつ、その作業の進み具合を見て手助けしたり修正したり、というのがなかなか難しくなります。
参加者は基本的に料理をしない人々なので、作業を通して料理することに慣れたり、基本技術を習得したり、そして何より、共同作業で何かを成し遂げたという満足感を得てもらうようにするのが本来の目的なので、あんまりにも忙しすぎたり、作業がすぐに終わってしまってやることがなくなってしまったり、という風にならないように工夫します。
作業中はクライアントの皆さんに「今日は何を作ってるんだっけ」と何度も聞かれ、その度に説明したのにもかかわらず、聞いたことのある、食べたことのあるメニューでないためか、何度も「で、何作ってるんだっけ」と。
出来上がりを見て安心したようでしたが。
百聞は一見に如かずというのはまさにこのこと。
そして、食べ始めたみなさん、黙々と一心に食べ進んでいましたよ。もともと毎週月曜はミートフリーマンデーということでやってきてますので、肉がないこと自体は別にショックじゃないでしょうしね。
どちらかといえば、「ヴィーガン」という言葉に対するいわれのない偏見がなくなってくれれば、、と。
食後の話し合い(イベントの一環)では、ヴィーガンが地球に優しいのはなぜか(肉食の習慣がどれだけ地球環境にダメージを与えるか)を説明。
人々の反応は、「ヴィーガンのランチ、美味しかったよ。ぜーんぜん平気」でも中にはやはり「タンパク質は」「鉄分は」と心配する人あり。
また、「プラント・ベースの食事に移行したら今度は野菜不足になってしまうんではないか、ヴィーガンが野菜ばっかり食べてると、肉食の人たちが添え物にする野菜がなくなるんでは」という意外な質問も。
そこで、家畜を飼育するために必要とする土地の面積、水、農産物、などの話をしたり、家畜が食べるための飼料のための農業を人間のために回せばどれだけの人々が食べ物を得られるかという話をしてみたり。
なるべく「肉を食べるってどんなにひどいことだかわかるかい?」という風に受け取られないように、「伝統や習慣に根付いてるから、我々は気がついていないけれど、知らないところでこう言うことが起きていて、みんなが少し消費を減らすだけでもかなりインパクトがあると思うよ?」という感じで話してみました。
栄養に関しては、私は専門家ではないので、仕事上接しているクライアントの皆さんに専門外のことでアドバイスはできません。
割とみなさん興味があるようだったので、栄養士を招待してお話ししていただく会を催してもいいかも。以前来ていただいたことはあるのですが、その時は一般的な栄養の話にとどまっていましたからね。
下記のレシピはこちらのブログで公開されているレシピを参考にしました。
好評・簡単なレンティル・ローフの作り方
材料
- レンティル 1カップ (倍よりちょっと多めの水で炊いておく。柔らかめ)
- フラックスシード(シードを粉にしておいたもの)大さじ3を大さじ6の水に溶いて10分くらいおいたもの
- オートミール 1カップ
- 粉(小麦でもオート麦でも米粉でも)二分の一カップ
*オートミールと粉の部分は、コーンミールとか米とかキンワとか、別のものを使うレシピもいろいろと見つけました。
野菜類をみじん切りに(下記の種類を下記の量を基準に、でも私は下記の倍入れました)
- 玉ねぎ 一個
- 人参 2本
- セロリ 2〜3本
- 赤ピーマン 一個
- にんにく このみで
- 他にも好みの野菜を入れるといいかと。水っぽい野菜の場合は上記の材料との兼ね合いを考慮するべし。
- 野菜を炒めた後加えるハーブやスパイスも好みで。レンティルやオートミールが味的にボワっとしているので、ここで加えるスパイスやハーブの風味は結構効きます。
手順
レンティルは洗ってから水を加えて火にかけ、3〜40分くらいかけて炊いておく。
炊いてる間に野菜をみじん切りにしてフライパンで炒める。しんなりしてきたらスパイスやハーブをお好みで加える。塩コショウもお好みの量加える。
レンティルが炊き上がったら15分ほど蒸して水分が回るように。水っぽくても少しすると乾いた感じになります。
レンティルと炒めた野菜、オートミール、粉、フラックスシードの水溶き、を混ぜ合わせて、焼き型に入れます。
焼き型は5x9インチくらいのいわゆるローフ型一つでちょうどいいくらいの分量です。
ミートローフの場合、大概のレシピはグレイズを作って上にかけて焼きますので、レンティル版の場合もそうするとウケがいいかと。
グレイズの配合を書きますと、、
メープルシロップ、バルサミコ酢、ケチャップ、を1:1:3くらいの割合で混ぜ、レンティル・ローフをきっちり敷き詰めた上に塗ってやります。
ケチャップを使いたくない場合は、トマトのペーストとかで。
オーブンで華氏350度、45分くらい。
我が家のオーブンでは45分ではちょっと焼きが足りませんが、職場の業務用コンヴェクション・オーブンで50分焼いたらグレーズが見事に焦げました。
焦げたグレーズは包丁などで引っ掛けてやると結構綺麗に剥けます(ねちょっとしてるから)
焦がさないように火加減や時間は微調整すべし。
付け合わせは牛のミルクではなく豆乳を入れて作ったマッシュポテトとグリーンサラダ。
追記:今、書き終えて更新ボタンを押したら、この記事、このブログの100個目の記事でしたよ。偶然にもアース・ウィークの話で、なかなか落ちがよろしいようで。