日曜日、フットボールの試合が午後に二つあり、二つとも観戦したかった我が家では、夕飯は超手抜きにしよう!と言う方針で、スープでした。
いつものことか、、、。
Seinfeldと、スープナツィ
90年代に一世を風靡したアメリカのsit-com, Seinfeld をご存知でしょうか。
あの頃、私の友達はみんな、全員、Seinfeldを見ていましたね。笑
私も結構好きで、いつも楽しみに観ていました。
テレビを持っていなかった私は、ルームメートのテレビで。笑
リビングルームにテレビを置いてなかったんでしょうかね、今思うと不思議です。
Seinfeldのエピソードで、Soup Nazi(スープナツィ)というのを覚えていらっしゃる方はおいででしょうか。
ジェリー(Seinfeld)が住んでいるアパートのほど近くに、最近できたスープ中心の持ち帰り専用のお店があるんだけど、そこのスープが物凄く美味しくて、一度食べたらまた行列しないではいられない!というのがことの始まり。笑
日本もバブルの頃、行列して食べ物屋に入ったり食べ物を買ったり、っていうのが流行りましたが、ニューヨークも東京みたいな感じで、そういうのあったんでしょうね。
そして、そのお店の親父さんが、ものすごく強烈で、専制君主みたいな感じで、気に入らないと、No soup for you! と吐き出すように言って、そのお客はスープを買わせてもらえないのです。
それでその親父が、Soup Naziと呼ばれるという。笑
日本でもたまに、頑固親父がやってる店、みたいなんで、食べ方の作法を間違えると怒鳴られるとか、注文の仕方を間違えると叱られるとか、そんなのありましたけれども。
このエピソードの中で、イレーンという登場人物が、普通の、ちょっとお喋りで馴れ馴れしいタイプのお客として店に登場して親父を怒らせ、No soup for you!と怒鳴られるのですが、スープナツィ親父の理不尽で横暴な態度に屈しない(その代わりスープを注文させてもらえない)イレーンの態度が私は好きでしたね。
一般のお客相手にドアを開けてるお店なら、いろんな人が買いに来るのをきちんと受け止めるべきで、自分の好みのお客さんだけにしか対応したくないなら、お店じゃなくてプライベート・クラブを開けば良いのです。
まあそんな話はさておき、このエピソードの中でイレーンが一度だけ食べて、美味しくてたまらん、また食べたい、スープナツィ親父は自分には売ってくれないから、友達に頼んで買って来てもらってでも食べたい、、、と思ったのが、Mulligatawny
Mulligatawnyとは、インド占領中に食べた料理をいたく気に入ったイギリス人たちが、彼らの好きな感じで再現した、イギリス版インド風スープカリー、、、、だと私は解釈しています。
ほら、日本にも日本風のカレーがあるように、イギリスにもイギリス版がいろいろあるのですけれど、そのうちの一つ。
うちにあった材料で(この日も冷蔵庫はかなりスカスカだったのです)簡単に作れるので、作りましたよ、
Moosewood Restaurant のレシピと、オンラインで見られるEpicurious のレシピ を両方参考に。
Mulligatawny Vegan version
材料
- 植物性オイル
- 750グラム、玉ねぎのみじん切り
- にんにく 1バルブ (みじん切り)
- ガラムマサラ 小さじ1
- クミン、小さじ2
- コリアンダーシードを炒って粉にしたものを小さじ2杯
- カイエンペッパー、好みで
- カリーリーフ 10枚くらい
- カルダモン(皮ごとコリアンダーと一緒に炒ってから皮を外して中身をこなにして)
- レンティル 1カップ半
- ヴェジブロス 6〜8カップほど
- 表面をカリカリに揚げ焼きした豆腐キューブ、350グラムぶんくらい
- ココナッツミルク 500ml(参考にしたレシピは両方ともこの半量)
- レモンジュース大さじ3
手順
野菜や豆腐は切って、豆腐はカリカリに焼いておき、野菜は玉ねぎから順に香ばしい香りがする程度に茶色くなるまで炒め、スパイス、レンティルを加えてからブロスを加え、レンティルが柔らかくなるまでしばらく加熱(一旦沸騰したら弱火でコトコトと)豆腐を加え、ココナッツミルクを最後の方に加える(あまり煮込まない)
レモン汁(シトラス系ならなんでも)を絞り、もしあればフレッシュなコリアンダーの葉っぱを散らしても。
レンティルは、うちにあったのは皮付きのホールのレンティルのみだったので、ちょっと少なめにして使いました。
カレーリーフは、店に置いてあるのが大量なので、毎回買ったら冷凍して置いて、使うたびに枝についてる葉っぱをぐわっと掴んでは鍋にほりこみ、掴んではほりこみしておりますが、どのレシピも大概10枚くらい、って書いてあるようなので、そう言うことなんだと思っています(葉っぱの大きさにもよりますしね。)
写真はあまり美味しそうじゃありませんけど、美味しいですよ。夫が食後鍋に吸い寄せられるように近寄ってつまみ食いしてました。笑