普段は甘いものを好まない自分の嗜好に忠実に、デザートは作りません。
北米育ちの夫は「きゃすぴえは食べ物に固執してる割には夕食後のデザートという存在を無視してるよね」とちょっと物足りない様子でもありますが、北米の人は毎晩食後にデザート食べたいって本当なんでしょうか?
夫曰く、手作りじゃなくても、たいしたものじゃなくても、何か甘いものを食べるのが普通だと言いますが。
最近はいろんな文化が混ざっていますし(うちは日本流が混ざってますし)健康に気をつけてる人も多いですから、みんながみんな毎食後甘いものを食べてるとも思えないんですけどね。(他人がどんな甘いものを食べていようと私は欲しくないんですけども)
でもたまに祝い事とか、友達をよんで食事をするとか、いろんな状況下で何か作らないとなあ〜、という大人の事情に苛まれることがあります。
そんな時に作るのが、ヴィーガン・チョコレートケーキ。
幾つかのレシピを試しましたが、だいたいどれもいけます。
クリームとかバターとか卵とかを入れないので、乾燥した感じになってしまうとダメですから、レシピの中の脂分は触らずに、砂糖の分量だけ減らします。(北米レシピの場合)
うちにあるケーキ型のサイズで焼いたので、参考にしたレシピよりも焼き時間がかなり長くなったりので、メモ代わりにレシピを記しておきます。
ヴィーガン・チョコレートケーキ (参考にしたレシピでは 8インチの型二つ分)
オーブンの温度は華氏350度、8インチ型2つに分けて焼き時間約40分
材料
粉系
- 製菓用の小麦粉 2 1/2カップ (レシピではオールパーパス・フラワー)
- 砂糖* 1 1/2カップ (オーガニックの無漂白砂糖1カップ弱にオーガニックの無精製ココナッツシュガーが1/2カップに8分目くらい)
- ローシュガー 1/2カップに6分目くらい
- ココアパウダー 1カップ
- ベーキングパウダー 小さじ1
- ベーキングソーダ 小さじ1/2
- 塩 小さじ1
*砂糖は元々のレシピではカップ二杯半でしたが、在庫が足らず、あるものをかき集めてこれだけになりましたが、もともと北米レシピなので、砂糖はいつも7割がたくらいまでは減らしています。今回はヘンテコな組み合わせになったのですが、丁度いい甘さ加減でした。
液体
- 植物性ミルク 2 2/3 カップ
- 植物油 2/3カップ
- アップルサイダー・ヴィネガー 大さじ2
- メープルシロップ 1/4カップ (粉系の砂糖の分量が今ひとつ少なめかなと思い、メープルシロップも追加してみました。)
手順
オーブンの余熱を始めてから材料を計量する
型に油を塗って底に型の底の形に切った紙を敷く。
粉類を全体によく合わせておく。ココアやベーキング・ソーダなどは塊になっているのでふるいにかけると均一に混ざります。
液体類を合わせてから粉類を混ぜたボウルに注ぎ、全体が良く混ざるように手早く混ぜ合わせる。
型に流し入れ、一度型をテーブルに軽く打ち付けて空気を抜き、オーブンにいれる
8インチの円形型の場合のレシピでは40分ほど焼き、爪楊枝を刺して焼き上がりを確認。
私は9インチの円形型を使用したので、40分では足らず、10分おきにチェックし続け、2度目にチェックした折にアルミ箔を上にかぶせ(乾燥防止)その後20分焼きました。オーブンや型次第なのでここら辺は調整が必要です。
北米の1カップは、アメリカの場合は約240mlで、カナダの場合は250mlです。
このレシピはアメリカの方のものなので240mlで作ると彼女の味になると思われますが、私は250mlのカナダのカップで作りました。
粉対液体の比率でいえば、両方共同じカップで測るのでそれほど差がないとは思いますが、大さじ小さじのサイズはアメリカ、カナダとも同じ(大さじ15ml小さじ5ml )なので、若干のズレが生じるとも言えますが、アメリカのレシピですので、そこまで繊細ではないであろうと思います。
型の直径8インチは直径20センチくらいですね。
オールパーパスフラワーは日本でいう中力粉であると言われていますが、私は製菓用の粉を使います。日本でなら薄力粉で作る方が多分無難だと思うし、中力粉って日本で一般的な種類でしたっけ?(強力粉と薄力粉しか見た記憶がないのですが)
フロスティング (これは自分の適当レシピ)
- 製菓用チョコレート 100グラム
- 植物油 大さじ三杯ちょっと
- メープルシロップ (味を見ながら足していったので分量は不明)
- 豆乳 (大さじ五杯ほどだったかと、、これもゆるさを見ながら足していったので不明)
- 製菓用チョコレートを湯煎で溶かします。(チョコレートと油を一緒に入れてからかき混ぜていきます)
- メープルシロップを大さじ三杯くらいかな、というくらいたらし、よく混ぜ、豆乳を少しずつ加え、加えるたびに全体が均一になじむように予行混ぜます。
- 熱が冷めたら少し固めになるということを念頭に置きつつ、ゆるさ加減を見ながらミルクを足していきます。ケーキにかけた後、カチッと固まるのが好みか、ゆるい柔らかいフロストが好みか、それによって液体の量は調整。
- 焼きあがって完全に熱が冷めたケーキの上に、全体に行き渡るようにかけます。
このフロスティングは、むかーし、子供の頃にテレビでたまに見ていたトムとジェリーというアメリカのアニメで、アメリカの人間たちがご馳走を並べている場面で登場する真っ黒でピカピカなチョコレートケーキの様子が私の脳裏にしっかりとプリントされていて、チョコレートケーキといえば、あの漆黒のピカピカトロトロしたチョコレートケーキの図を再現したくなる私のこだわりなのです。
ヨーロッパ方面の、オペラとか、ああいうピシッとしっかり綺麗によどみのないチョコレートコーティングされたケーキ、ああいうのとは違うんです。
もっと、チョコレートをたら〜っと上からかけて、かけた部分の波上のテクスチャーがわかるような、そんな大雑把な感じが大事なのです。
味はあんまり甘くなければそれで十分、、ピカっっとしてとろっとしていればいいという、それだけなんですけどね。
変更が多すぎて皆様には参考にも何にもなりゃしないレシピですが。
もともとのレシピのリンクもこちらに貼っておきますね。
レシピではヴァニラ・エクストラクトを小さじ一杯入れる、とあるんですが、チョコレートケーキにヴァニラの風味は私は無駄な追い打ちな気がするので使いません、、というか、化学薬品のエクストラクト類は使いたくないのでいつも本物のヴァニラの鞘から種をこそいで使うのですが、せっかくのヴァニラをチョコレートの風味でかき消されるようなレシピに使いたくないというケチな発想とも言えますね。。。
自分のケーキの写真を撮ってないのですが、私のフロストはもっとどす黒くてもっと滑らかです(北米のレシピのフロストは砂糖が多いせいかなんだか滑らかさに欠けるように感じるのです。)