失敗は成功の母となるか
先日作ったクインスジャム的なるもの、あんまりにも大量でどうしようもないので、煮詰めてクインスペーストにすることにしました。
だってこないだ作った時にはただ煮詰めただけで出来上がりましたから。
簡単じゃん、とたかを括って。
が、煮詰めてスパチュラでクーッと鍋ぞこを引っ掻いたらモーゼの前で大海が開けたように底が見えるくらいにモッタリとなるまで水分を飛ばしてから型入れしたというのに、まるで固まりませんでした。
なぜでしょう。
砂糖が足らなかったのかな。
でもね、かなり砂糖を入れても酸っぱさは強烈で、個人的にはこの酸っぱさで十分と思うのに固めるためだけにそんなに砂糖を入れたくないですよ。
それならもうこのままで良いじゃないか。
でもジャムはもう十分あるのに、またジャムとして瓶に詰めて冷蔵庫か冷凍庫の場所を取るのもなあ。
瓶詰めしたものを鍋で加熱して本式にカニングしたら常温で保存できるんですが、面倒臭いし、あっつ熱のガラス瓶を鍋から取り出すトングスを所持していないし、そんなに保存食をガンガン作るわけでもないので道具を買う気にもならないし。
ということで「これを使ったお菓子を作れば一発で消費できそうだ」とズルい手を思いつき、マフィンの生地に混ぜちゃうことに。
そんな便利なレシピはそうそう見つからない
先日作ったデーツと豆乳を入れたマフィンの時もそうでしたけど、持ってる材料を軸に何かのレシピを検索して見つけても、家にない別の材料が使ってあったりして、なかなかパッと思い立った時に適当な組み合わせのお菓子を作れません。
でも根が適当なので、そんなに正確にきっちりとレシピに従う気もない自分がここにいて「バナナなんかなくても良いでしょ、バニラなんかなくても自分が良ければ良いんだし」と適当にあれこれ入れ替えて作ります。
今回もそんなノリで。
お菓子は正確さが大事よとおっしゃる方が多いですが、卵を泡立てて粉と混ぜて焼くスポンジケーキとか、そういうのはそうかもしれませんが、北米の人がガンガン焼いてるマフィンとかクッキーとかいうのは、そもそも計量からしてカップを使ってますし、大雑把でも大丈夫です。
なので基本的な姿勢は「生地を混ぜた時の感じが良ければ良いはず」な配合です。
覚えてるうちに次を焼くかどうかは不明なので、何をどれくらい入れたかの目安を書いておきましょう。
クインスペースト未満なものを使ったマフィン・メモ
材料
- クインスペースト未満なもの(約二分の一カップほど)
- デーツ10個刻んだもの
- 豆乳1カップほど
- 油二分の一カップ
- スペルト小麦1カップ
- チックピーフラワー1カップ
- ローシュガー二分の一カップに大匙いっぱいくらいかけるほど
- 塩小さじ半分
- ベーキングパウダー小さじ1
- ベーキングソーダ小さじ半分
- 刻んだ胡桃約1カップ
- 飾り用の胡桃12カケ
手順
デーツは種をとって刻み、フードプロセッサで豆乳約4分の1カップを入れてががっと回してやる。
豆乳を合わせて1カップくらいになるくらいに計量して混ぜ、クインス、油、砂糖を足して合わせる。
粉類を全部混ぜて液体に合わせ、さっくり混ぜたら胡桃を入れて型に入れて焼く。
350°Fで20分焼いたら様子を見て、まだだったので現在後20分のタイマーかけて焼き入れ中。
ユーチューブやブログなどでオリジナルのレシピを公開する方々はここで粉の配合やら入れるものの量を微調整したりして自分にとって最高のレシピを仕上げるのでしょうかね。
私のレシピ、これは二度と同じものが作れない失敗作のクインスペースト入りですので再現ほぼ不可能。ふふふ。
生地の扱い方は?
お菓子の場合、パンじゃないのでこねちゃいけない、混ぜるのはさっくりと、混ぜすぎはダメ、、、とよく言われていますが、北米の知り合いの人たちは結構「ケーキの時はしっかりきっちりバッチリ混ぜ合わせなきゃいけない」っていうんですよね。
本当かな?
だめなんじゃない?
と思うんですが、以前いたケーキが上手な同僚はいつもしっかり混ぜてて、毎回上手に焼けてたんですよね。
一方で、あんまり焼き菓子が上手ではない同僚は、しっかり混ぜてる時もあれば適当な時もあるみたいで、どっちの時とも関係なく上手く膨らんでる時とそうでない時とまちまちです。
混ぜ方だけが問題なわけでもないらしい。
出来上がりの味わい
写真は焼き上がった時に撮りましたが、真ん中辺がぐちゃっとしてて見てくれが汚いことに。
いやー、横着してオーブンミッツを片手だけつけてもう一方の手にはタオルをつかんでマフィンを出し入れしたのですが、オーブンに戻す時に落としそうになって、うわっと条件反射的にオーブンミッツでマフィンを抑え気味に掴んだというかなんというか。
でもね、クインスのインテンスな酸っぱさがいい仕事してて、結構美味しく焼けましたよ〜。
クインス・ペースト未満はまだもうちょっと残ってるので、このマフィンが終わったらまた作ろうかと思います。