食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

カリカリ豆腐グレイビーご飯とOka散歩

f:id:casse-pied:20180810064830j:plain

アジア系グローサリーがうちの近所から撤退して以来、日本風の柔らかい豆腐はとんとご無沙汰なのですが、トーフは今や一般的な北米スーパーには大概どこにでもおいてありますので、たまに夕飯に登場します。

この日のカリカリ豆腐グレービーご飯は、角切りにしたfirm豆腐をごま油でカリカリっと表面をこんがりさせておき、好みの野菜、トマト、などなどと炒め合わせてココナッツミルクを入れ、ブロッコリのふさとカリフラワーのフサを後から加えて火を通したものです。

ここに入れた野菜は全てこの日の冷蔵庫に残ってて、そろそろ使い切らなきゃなー、というもの。

豆腐を炒めた後、野菜を入れる前にスパイスの粒状(こなじゃないもの)を炒めてはぜておくと香りが立って美味しいです。

 

 

Okaの町と州立公園をご紹介 

北米には、日本語話者にとって耳なじみの良い地名があちこちにあります。

カナダにも Toronto とかOttawa とか Kanesatake とか。

母音で終わるパターンが多いかと。

そしてわが町の近所にも、Oka というところがあります。

そう、「おか」です。

 

こういう地名は元々ネイティブの人々、いわゆる地元原住民の人々が使っていた地名をアルファベット表記にしたもの。(カナダの英語ではインディアンという表現は差別用語なので使用しません。フランス語では何気に使われてますけど。笑 あと、アメリカではどうなのかは存じません。)

 

というわけで、我が家からだと車で小一時間、自転車だと2時間ほどの小さな町、Okaに遊びに行って来ました。

 

 

町だけだと徒歩5分で終わってしまうので、Parc National d’Okaにある小さな山(いやむしろ丘か、、あ、ダジャレのつもりは毛頭ございません、本当です)でハイキング。

 

ルートの正面から入って頂上まで行くと、健康な人の足なら1時間ちょっと、裏側から入って長い道を選ぶと2時間くらい、という、どちらにしても小規模で家族向けのトレイルです。

 

道路を隔てて湖側へ行くと、湿地帯や平らな森林の中を行くトレイルもありますがそちらはもっと短くてしかも湿地帯で蚊をはじめとする虫に襲われるので私はあまり好きではありません。

虫が大量発生する五月6月頃は避けるのがベストかと。

年によって春のくるのが遅かったり雨が多かったり少なかったりで虫の多い時期も若干ずれますので行く前に御調査ください。

 

写真は「頂上」からの眺めですが、山頂から望んだ風景には見えません、、、だって、山っていうほど高くないし、、、。

f:id:casse-pied:20180809005435j:plain

この景色を見ながら汗を拭いていると、後ろから登ってきた家族連れのお母さんが大げさにはっと息を飲んで「おおお、美しい!」と。笑。

息をのむほど美しいとは思えないですけどね。笑

 

 

f:id:casse-pied:20180809004240j:plain

本来山頂といえば一番標高が高いところですが、この公園内のハイキングマップで表示される「山頂」は、麓から山頂まで続くメインの経路沿いに建っている、カソリックの寺院によくあるあのキリスト誕生からの物語を12枚の絵で綴る、あれが祀られている小屋の最後の一軒が設置されている場所。

 

こんな感じの絵が一枚ずつ祀ってある小屋が12軒。

f:id:casse-pied:20180809010150j:plain

ヨーロッパとか、北米でも普通に真面目な大聖堂とかで見るものはもっとクラッシックな油絵とかステンドグラスですが、ここのは、なんというか、現代的というか、人々がまるっちくて漫画っぽいように思えるんですが。

 

ケベックは最初に入植したのがフランスからの移民。

そのためカソリックの勢力も強く、原住民たちに親切に助けてもらっていたのにヨーロッパから持ち込んだ伝染病を移してしまい原住民の集落が全滅になったり、residential school問題があったり、と、大変迷惑な歴史がありますが、このOkaの土地はケベックがカソリックと決別した60年代以降までは大きな修道院があり、修道士たちが作るOkaチーズは今でも地元の美味しいチーズとして知られています。

 

Okaのすぐ隣にはネイティブの集落があり、カナダ連邦政府の政策により税金や狩猟の権利などに関する待遇が若干異なるネイティブたちが非・ネイティブの喫煙者にタバコを安く売りこむ売店がずらずら並ぶ悲しい街道があります。

 

f:id:casse-pied:20180809010220j:plain

この日、この小屋の周辺はロープで囲われて立ち入り禁止になっていました。

ミツバチを保護するためのようです。

 

州立公園なのに、この公園はParc National d'Oka なんです。

カナダの他の州でナショナル(国立)パークといったら連邦政府が管轄している公園ですが、ケベックでは独立運動の名残もあり、州の管轄の公園もナショナル・パークです。

それはいいんですが、このナショナル・パーク、ケベック州内に何箇所もあって、景色の良い素晴らしい自然の中でキャンプしたりハイキングしたり、冬はクロスカントリー・スキーができたりしてとても良いのですけれど、いつの間にやらSépaqという民間企業に運営が任されたようで、管理のやり方が、、、酷い、、、。

入園料、施設利用料、駐車料金、などなど、峠の山賊に身包み奪われるのかと思いますよ毎回。

 

しばらくSépaqを避けていたので、ついうっかり忘れてこの日はOkaに行ってしまいましたが、、、まあ、夏場のハイキングの料金はそこまで高くないみたいでしたけど、、それでもあの規模であの値段、あれはやっぱり酷い、、。

 

気を取り直して丘の散歩の後は入場料のかからない普通の町へ散策へ。

 

町って言っても大したものではないのですが、教会と、コミュニティーセンターの敷地内でマーケットが開かれていたり、対岸へのフェリー乗り場や湖を望むテラスのあるレストランがあったり。

f:id:casse-pied:20180809083518j:plain

対岸から到着したフェリーから降りてくる車。車が降りた後はモーターサイクル軍団が、そして次に自転車の人たちが降りてきます。

 

f:id:casse-pied:20180809083627j:plain

空っぽになったフェリーには、今度はここにずずいっと待ち構えている車、モーターサイクル、自転車、が順番に乗り込み、対岸の町へ向けて出航するのです。

 

 

国際的に知られた観光地でもなんでもないので、大したことはないんですけれども、私も夫もこのフェリー乗り場で車が乗り込む所や降りてくるところを眺めたり、水上を走るボートを見たり、そういう平和な時間を過ごすのが結構好きで、日本から遊びにきた家族や友人を連れて行くのですが、皆さん割と喜んでくれます。

 

乗り物ではボートが一番好きです、、って小学生かっ。


ヴィーガン ブログランキングへ