夏の室温はサワドー生地の発酵が早く進みすぎておっつかず、暑いからオーブンの熱もたまらんし、と、しばらく焼いていませんでした。
その上日本に長期で帰省していたりして、帰宅してみたら冷蔵庫の中の種は見るのも恐ろしい状態に。
帰宅後しばらくはなんとなく気分が乗らず、10月半ばあたりにやっとなんとなく種作りから再開したものの、さあ生地を仕込もうというときに「あれれ?どのレシピでどんなタイミングで仕込んでたんだっけ?」とそれすら忘れていました。
レシピのメモ書きを眺めているうちに「ああそうそう、これ使ってたっけ」と思い出し、仕込み始めてから「そうだった、朝仕込まないとタイミングがおかしいんだったっけ」と思い出し、再開第一弾はあんまり膨らまずじまいでした。
でもね、夕飯にスープの時にはサワドー・ブレッドが一番美味しいので、割とさっさと食べ切ってしまいましたよ。
写真は第二弾。
これもやっぱりあんまりパッとしませんが、まあぼちぼち思い出していきましょう。
自分への注意書き:種は4〜5時間オートリーズした生地に後から乗せて折り返して混ぜ込んでいくやり方が気に入ってたんでした。塩は水に入れちゃって大丈夫。
落ち葉の森
紅葉がピークの頃に、赤やオレンジに色を変えた木々を求めて田舎へ参りましたが、もう終わった、散った、秋は終わってこれから冬さ、と諦めていた頃に外国の都会に住む友人が遊びにきてくれたので、では手近なところでOkaへ散歩に行きましょう、と出かけた土曜日。
紅葉そのものは確かにピークを過ぎていましたが、太陽の光を浴びるとなんだか美しさが戻ってくるかのよう。
しかも、森の中は落ち葉の絨毯がやっぱりいい感じ。
友人は大変喜んでくださいました。
写真は、ケベック州のナショナル・パーク(国立公園という訳が正しいのですが、ケベックは所詮州だから、本当はプロヴィンシャル・パークと名乗るべきなんですが、まあそこはケベックなので勝手に言わせてくださいという話でしょう)のネットワーク、SEPAQの中ではParc National d'OKAがモントリオールからだと一番近くてこじんまりした公園です。
ビーチもあって、ここはかなりの遠浅だし、ビーチから歩いて10分くらいの森の中のキャンプサイトも手頃なので、親子連れや夏場のサマーキャンプなどで人気です。
ビーチのあるサイドから大きな道を隔て他公園内にはこれまたこじんまりした丘があるのですが、ここは以前キリスト教の修道院が所有していたんでしょうね、キリスト受難の物語を描いた木彫りの絵(?)が設られた小屋が麓から頂上までところどころに12並んでいます。
Oka には以前、大きな修道院があり、地元では有名なOka Cheeseを作っていました(現在はレシピを買い取った私企業が製造販売を手掛けているので、スーパーで買うことができます。)
この公園内の丘の12のステーションも、修道院がらみの歴史があるんでしょう。
SEPAQの公園に入るには、基本的な入園料プラス使用する施設次第で料金が結構割高になり得ます。
今回のように、単に散歩するだけの場合は一人9ドルくらいだったかな。
予約する必要はなくて、ただ行けばよかったんですが、今回入り口までの道路脇にある看板で「ネットで予約が必要」とありまして、パンデミック対策として、事前の予約(と支払い)が義務付けられている模様です。
そんなことを知らずにホイホイ出かけたので「ええ?予約してないけど?」と夫が入り口の係員に聞きにいったら「携帯で今予約すればそれで済みます」と。
同行した友人が携帯で予約しましたけれど、私の携帯はデータのサービスはつけてなくて(いつもWi-Fiで済ませている)夫は携帯すら持ってない人。
ここでもまた、テクノロジー差別の可能性を垣間見てしまいました。
携帯もクレジットカードも持っていない人って存在しないことになっているのでしょうか。
Oka-Hudsonフェリー
州外や国外からのお客さんが来るとOkaにお連れすることが結構多いのですが、この際もう一つ私たちが気に入ってるのは、この対岸にあるHudsonという小さな町にいく渡し船(フェリーです)を使うこと。
以前は小さなモーターボートがトレイラーならぬただの板に柵がついただけみたいなのに車や人を搭載したものを引っ張って渡す大変面白い乗り物だったのですが、現在は普通のフェリーです。
それでもやっぱり水の上を渡るのって楽しいものなんです。
今年は夏にキャンプに来た時や、他にもただ自転車で日帰りでこちらまで来た折に自転車で乗船したのですが、車で乗船した今回、車からでて川を眺めようとした途端、料金集金係のおじさんに「パンデミックで人が集まるのを予防するため、車から出るのは禁止なんです」と注意されてしまいました。
なーんだ、船の上をうろうろできないのはつまらないなー。
自転車や徒歩で乗船した場合はそういう規制がかからないうえ、乗船賃も割安です。
Hudsonはどちらかというとアングロ系住民が定住していた土地(町の名前も英語ですし)で、こじんまりした集落の、林の向こうに結構大きな家がポツンポツンと建っている田舎、という感じでしたが、最近は新しい住宅も結構たくさん建っているようです。
外国からわざわざ目指すようなところじゃないですけど、もし出先でランチを食べるならOkaよりはHudsonで、と思います。
天気の良い秋の週末でしたので、Okaの丘(ダジャレじゃなくてそうなんです)もフェリーも人手が多くて、人が集まらないように気をつけていないとやっぱりダメというのも納得です。