食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

州営もしくは国営キャンプ場のサービス

見上げると木々の向こうに青空

 

ケベック州に住んでいるため、やっぱり一番利用する頻度が高いのはケベック州内のキャンプ場ですが、州内にはケベック州の経営するキャンプ場と、カナダの連邦政府の管轄下にあるキャンプ場と、後は市営や民営のキャンプ場とあります。

 

キャンプ場、という書き方をしていますけれども、民営の「キャンプ場」以外は大概が自然保護区域に指定されている広大な森林区画内にキャンプ用の区画、スキー、スノーシュー、ウォータースポーツ各種、カヌーやカヤックのレンタル、などの多種多様な施設を設置してある「公園」に滞在する、という扱いです。

 

宿泊(キャンプであれグランピングであれ)せずに一日だけ滞在してハイキングする、カヤックする、スキーする、というのもありです。

 

しょっちゅうカヤックするし冬はスキーするし夏はキャンプもたくさんしたいし、という方々や家族連れなど、年間利用メンバーになっている人もいます。

 

うちはそこまで存分に楽しみに行けない身分なので、その都度「施設の使用料x使用日数x人数」を支払って入場し、プラスどんなアクティビティをするかによって加算される利用料を支払います。

 

昔は1日使用料みたいな課金の仕方はなかったと思うんですよね。

州営や国営の公園でキャンプするのはめちゃ安い!って思っていた記憶があります。

ここ十数年来、州営公園に入るときは峠の盗人に身包み剥がれる覚悟で参ります。

 

 

2022年のSEPAQキャンプ三泊の値段

詳細はこんな感じでした。

 

1x Camping sans services (sur l’emplacement) Petit tente (3 places et moins) 
 (三泊分 x @40.30 )  $120.90 (去年より一泊の料金が5ドルくらい上がってます)

2x Accès quotidien Adulte (18 ans et plus)
      (三泊分 x @8.05 )  $48.30

 

(使用料の合計) $169.20
+ TPS 8.47
+ TVQ 16.84


税込の合計料金=Total $194.51 でございました。

 

 

 

当初、ガスぺ地方に行きたいなーと思っていて、ガスぺのキャンプ場が無理と悟った時点でホテルやエアB&Bを検索してその高値振りに驚いた直後だったのもあり、あれれ、峠で身包み剥がされると思ったらそれほどでもなかったわね、と感じました。

 

 

キャンプ場の施設とサービス

私たちがいつも利用するキャンプ・サイトで提供されるサービスは「飲水」。

 

飲水が出てくる水道の蛇口は、キャンプサイト5〜6サイトごとに小道の脇に設置されているので、付近のサイトにテントを貼っている人たちが三々五々水を汲みに、皿洗いしに、歩いてきます。

洗い場というわけではないのでシンクなし。

 

シンクがないのはまだ良いんですが、蛇口から出る水がいやに水圧が強くって、この水流に何かが当たるとそこいら中に水が飛び散り、自分も水浸しになります。

 

一番安い蛇口を一番安い工務店に設置させたらこうなるのかも。

 

Parc National d'Okaのキャンプ施設全体図

 

地図で見ると隣のサイトと近すぎる気がしますが、間には木々があって割とゆったりめ。

 

後は共同で利用する洗面所、トイレ、シャワーの施設が入っている建物がキャンプサイト100か200かに対して一軒建っています。

この建物内は夜間も電灯がついていますが、建物の外も若干照明が付いていて、真っ暗な森の中からこの建物を目指して歩いてくる時に見つけやすくなっています。

 

夜中に目が覚めてトイレに行こうと思った時に、ああ、今から片道一分くらい暗い道を歩いてあの建物に行くのか、と思うとちょっと億劫に感じる距離にありますが、キャンプサイトを選ぶ時に私は必ずこの建物からかなり遠目のサイトを選ぶようにしています。

なぜなら、近くだとせっかく森の中で孤独にテントを張って過ごしているのに、トイレを、シャワーを目指す人々がその区画の隅々から自分のサイト付近を通って歩いていくわけです。

ケベックの人たちってお喋り大好きですからね、結構ワイワイおしゃべりしながら歩く人もいますから、夜や早朝はうるさいかもしれません。

もちろん、時間帯によって周囲に配慮して静かに歩いて行く人たちだって大勢いますけど、うるさいカップルとか親子が1〜2組歩いていくだけでやっぱり静寂は壊れます。

 

 

シャワーは最近は建物の外の扉を開けるとすぐそこが一人用のシャワー室とベンチになっていて、持ち物を引っ掛けて置けるフックが4つもあって結構親切でした。

昔はシャワーもトイレみたいにずらずらと仕切りだけ付いて並んでいたものでしたが、やっぱり脱衣作業から既に個室になっていると落ち着けます。

シャワーは何分かすると湯が止まりますが、ボタンを押せばまた追加でシャワーできます。私はボタンを2回か3回で十分でした。シャワーは無料です(というか施設使用料に含まれてるんでしょう。)

 

この施設、多分SEPAQはどこも共通だと思います。

場所によって若干違いがある可能性はありますが、最低限の配慮はあって、掃除もきちんと入っているようですので、たまにトイレが流されてないとか汚ったない使い方されてる、とかある可能性はありますが、スタッフが掃除に入った後は綺麗になってるはず。

 

夫と一緒に初めてキャンプに行った時に「今からシャワー浴びてくる」と言ったら、「キャンプに来てるのにシャワー浴びる人なんて初めて見た」とかなり驚かれた覚えがあります。

湖で泳いだからもうシャワー入らない、等という人も結構いるので、夫だけが特別汚いやつ、ということではないみたいです。

とはいえそんな夫も私に感化されたのか、いや、実際は虫除けスプレーなどのぬるっとした感覚がやっぱり嫌なんだと思うのですが、毎日シャワー浴びてました。

 

 

Okaのキャンプ場はLac des Deux Montagnesという湖(というか川の幅が広くなっているところ)に面していて、この地図の左側と下側にはビーチがあります。

キャンプサイト各所からビーチまではバスが三十分に一本巡回しています。

 

地図左側のビーチはライフガードなし、泳ぐなら自分の責任でどうぞ、と立て看板。

地図の下側にあるビーチにはライフガードが数人、軽食も買えるしカヤックなどのレンタルもできます。


日本だとお役所が運営してるところよりプライベートのサービスの方が充実してる、という印象がありますが、ケベックの場合はプライベートより州営もしくは国営の方がゆったりと楽しめる、と個人的には思います。

 

 

自然保護公園だから、広くて自然に囲まれていますし。


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