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食いしん坊、北米でヴィーガンになる

北米で植物性食品を食べて強く生きる記録

どっちなんだ、発泡スチロールのリサイクリング

先日ゴミを出さない暮らしについて長々と書いた中でちょっと呟いてみた発泡スチロールのリサイクリング。

マイクさんからのコメントで、日本ではちゃんとリサイクルされていますよ、と。

なぜ日本ではリサイクルしやすいとされているものが、北米では不可能だと言われているのか気になり、素人なりに調べてみました。

 

日本と北米で、同じものの話をしているのか

発泡スチロールという日本語と、Styrofoamという英語で呼ばれているものがひょっとして別物なのかな?と調べてみました。

発泡スチロール(ポリスチレン)は化学記号(CH)n

Styrofoam(polystyrene) の化学記号も (CH)n です。 

 

同じものですね。

 

何に使われているのか

日本でも北米でも、梱包のクッション材(電化製品などの箱と製品との間にがっちりはまってるようなのから、パッキング・ピーナッツと呼ばれるものまで)や、建物の断熱材に使用されています。

他には、スーパーで売られている食品のトレー、使い捨てのコーヒーカップ、北米では特にテイクアウトやデリバリーの食品の容器としても。

 

発泡スチロールは、水を通さない素材なうえ、中に空気を含むので、断熱に優れているから、こういった用途に最適だと。

なるほどなるほど。

 

ただ、北米ではリサイクルできないものと認知されている上、ゴミとしてランドフィルに埋められたら、自然界で生分解されるまでに500年以上かかるので、最悪なゴミだとされています。

そのため、環境保護団体や環境問題に敏感な人々の間で、発泡スチロールの使い捨てカップを使うことが問題視されてきたので、現在はどこのカフェでもテイクアウトのカップは紙のカップですよね。

 

一方で、テイクアウトやデリバリーの食品が入っている容器は、中華やピザなど一部を除くと、今でもほぼ全ての店が発泡スチロール容器を使っているのではないかと思うほどです。

 

ポリスチレンのリサイクル(北米)

素材としてのポリスチレンのリサイクルは、ズバリ、可能だそうです。

そして、ポリスチレンのリサイクリング工場も存在するようです。

ポリスチレンは発泡スチロール以外にも、使い捨てのプラスチックのフォークやナイフ、スプーン、CDケースなどにも使われているということですので、あくまでも推測ですがリサイクル後はそうなって出てくるのかも、、。

 


発泡スチロールは空気がその容積の98%を占めますから、軽いです。

それが高い保温効果につながり、食品や断熱などに使い勝手の良い素材となる理由ですが、同じ理由から、リサイクルするのが実質無理だと(北米では)言われてきたようです。

 

使用済みプラスチックは、まず素材別に仕分けして、それぞれの素材別に処理工場へ持っていかなければいけないのだそう。

 

発泡スチロールを回収してリサイクルする自治体は北米には基本的にないようなのですが、それはやはり、回収ボックスに入れて家の前に置いておくと、風で吹き飛ばされてゴミになってしまう可能性が高いせいではないかと。

実際、リサイクルでもゴミでも、回収車が来て家の前に出してある容器の中身を回収する段階で、紙などの軽いものが風に煽られてふらふらと道端に落ちることはよくあります。

軽くてかさばる発泡スチロールは、この作業の段階だけでもかなり道端に落ちていき、そこから吹き飛ばされてあちこちに散らばってしまうでしょうね。

 

仮に自治体で回収したとしても、その後かさばる上あちこち飛んで行きやすい発泡スチロールをトラックに乗せて、飛ばされないようにして、高速道路をすっ飛ばしてリサイクル工場へ持って行くのも結構大変です。

空気含有率を減らすために圧縮機を購入すればいいですけれど、その初期費用と使用にかかる経費、エネルギーなどもバカにならないのでしょう。

発泡スチロールのリサイクリングが実現しなかったのはこう言った事情からでしょうね。

 

最悪のゴミからリサイクリングへの移行

これを書くにあたって、色々と調べてましたら、北米各地でも現在はリサイクルしようという動きがかなり広まっているということを知りました。

なんと、私が住んでいる自治体も!(怪しい!) 

 

Foam Recycling Centers | Home for Foam

こちらのサイトによると、一年間のパイロットプロジェクトとして2014年9月までモントリオール市の南西部にあるエコ・センター(ゴミ回収所みたいな所)で発泡スチロールのドロップ・オフを受け付けていたそうです。

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このサイトの北米地図。上のアイコンは、黄色が梱包材、青が食品のパッケージ、緑が両方を取り扱うよと。容器の形のアイコンは家の前まで回収に来てくれるという意味で、丸っこい方のアイコンは回収所まで持って来てね、という意味です。ちなみにLaSalleの回収ポイント、Ecocentre LaSalleなんですが、Eが抜けてますね。地図製作者、うっかりしましたね。笑

 

ググったところ、モントリオール市内のここの区が発泡スチロール回収に乗り出した!というようなリンクが複数ヒットしましたが、実際にそのページを見てみると、「#6のプラスチックは回収しませんのでゴミ箱に入れてください」などと書いてあったり。

 

うちの地区のリサイクリングについてのページのスクリーンショットです↓

f:id:casse-pied:20170409010056p:plain

Any container from plastic type 6: styrofoam cups, plastic forks andknives, lids from hot beverages,,,,はリサイクリング容器に入れても回収拒否されますから入れないでね〜とあります。結局ダメってことですかやっぱり。

 

モントリオールの西に位置するポイント・クレアという自治体では、2016年1月から実際に回収を始めたようですが、他の自治体では、パイロットプロジェクトとして行っただけだったのか、現在どうなっているのか不明なところばかり。


発泡スチロールもリサイクル可能なんだよ、やってみようよ、という動きがあることは大変結構なんですが、じゃあ明日から私はこのトレーをどうすればいいの?と大変悩みますよね。

こういうことを徹底しないあたりも、のんびりと詰めの甘い北米らしいんですけど。

 

やはり使い捨て製品の使用を避けるのが一番なことに変わりはないですね。

 

一方、、日本の回収現場では!

食品に直に触れることが多い発泡スチロール製品が、使用後のリサイクルに向かない理由(北米の場合)のもう一つは、多分、「洗ってから回収に出す」というハードルの高さかなとも思います。

 

日本のスーパーの回収所には、ペットボトル、キャップ、トレイ、などときちんとした仕分されたシステムがありますよね。

刺身や肉が乗っていた発泡スチロールのトレイをきちんと洗剤で洗って乾かして持っていくのも、当然のこと。

 

汚れたままのトレイを持っていく人ってどれくらいいるんでしょうか。そういう人はきっと最初っから持って行かずにゴミに入れてるような気がしますね。

 

スーパーの回収所できっちり分別し、回収車が来て処理工場へ運搬する、、、。多分移動距離も北米よりも短いでしょうけどね。

日本でだったら可能だろうなあと想像します。

 

こういう個々の地味な努力を要求して、それに従ってくれる人々が多数いるのが日本だとすれば、北米は、それはありえないですからね。笑

 

まず、北米でのゴミやリサイクリングの回収は、特定の場所に持って行くというやり方ではなく、各自の家の前に容器を出しておく、というものです。

「ゴミには紙は入れないで」と言ったって紙を入れている人もいますし、リサイクリングに入れるものは水でゆすいで(洗剤で洗って、ではなく)から入れてください、と言ったって、そんなことしない人はたくさんいます。

 

職場のリサイクリング容器を見てればわかります。笑

 

リサイクリング工場で洗浄するんだからいいじゃない、ということなんですが、そこへたどり着くまでの間に付着した食品が腐敗して大変なことになる、、ということには気が回らないようです。

 

 

Polystyrene - Wikipedia

発泡スチロール - Wikipedia

 

言い古されたジョークで「天国ではイタリア人が料理長でドイツ人が車掌、、地獄ではドイツ人が料理長でイタリア人が車掌(他にもありましたが忘れました)」などというのがありますが、天国では日本人がリサイクリングを担当し、地獄では北米人が、、、と追加してもいいかも。

 

ただ、リサイクルであれゴミであれ、処理過程でエネルギーや資源を使うわけなので、使い捨て製品をなるべく使うべきではないというのはたとえリサイクル優等生な日本でも同じだと思います。

 

尚、私が「北米」と言っている場合の主なサンプルは居住地のケベック州もしくはオンタリオ州での経験を基にします。アメリカの**州ではもっときっちりしてるわ、とかカナダでもこの町ではもっとしっかりしてるよ、など若干の差異があると思いますし、カナダでもトロントはものすごくきっちりしてるらしい、という噂をよく耳にしますので、あしからず。

 

 


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